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弁護士法律解説 リーガルアイ

 

金太郎、山でマニアックな罪を犯す


2017年10月29日

では、金太郎その2です。

まだ、金太郎その1を読んでない方は、読んでみてください。

「金太郎その1~里に下りて大騒動」はこちら⇒
http://taniharamakoto.com/archives/2656/

 

「金太郎、法律を知らずに山で次々と罪を犯すの巻」

のどかな山奥で、金太郎とゆかいな仲間たちは今日も平和に暮らしていました。

相変わらず、相撲を取ったり、川遊びをして楽しむ毎日です。

すると、ある日、サルが言いました。
「なぁ金ちゃん、隣の山にクリ拾いに行かないか?」

秋には隣の山にクリの実がたくさん実ります。
それをみんなで採りに行こうというのです。

そこで、金太郎は、ゆかいな仲間たちといっしょにクリ拾いに出かけました。

しばらく山道を歩くと、目の前に川が現れました。
川は思いのほか深く、流れが速く、とても渡れない様子です。

みんなが困ってしまって立ちすくんでいると、サルが言いました。
「金ちゃん、橋作っちゃいなよ!」

少し考えていた金太郎に何かが閃めきました!
金太郎は、近くにあった木を根っこごと引き抜いて、川の向こう岸に投げ倒してしまったのです。

ドドーンッ!!

物凄い轟音とともに立ち込めた土煙の先には、
なんと、丸太の橋ができていました。

「すごいな、さすが金ちゃん!」
みんなが大よろこびです。

そうして、金太郎とサル、シカ、ウサギ、リスたちは無事に川の向こう岸に渡ることができ、たくさんのクリを拾うことができたのです。

 

翌日、みんなが山で遊んでいると大変なことが起きました。
大きなツキノワグマがやって来たのです。
どうやら、昨日渡した丸太橋を渡ってきたようです。

「お前、いい体してるな、俺と勝負しろ!決闘だ!」
クマは金太郎にケンカを申し込んできました。

「いいだろう。ただし、相撲で勝負だ!」
金太郎が言いました。

サル、シカ、ウサギ、リスたちは、「よし!じゃあ、僕らが決闘の立会人だ!」と立会人を買ってでました。

みんながハラハラと見守る中、戦いの火ぶたが切って落とされました。

金太郎とクマは、どちらも譲らず一進一退の好勝負です。

クマの鋭い爪が食い込み、金太郎のわき腹が赤く染まり始めました。

「これ以上、長引かせるわけにはいかない…」
苦痛に顔を歪めた金太郎は一気に勝負をかけようと、クマの腰の毛を握った拳にさらに力を込めました。

その時です、クマが叫びました。
「お前の母ちゃん、デベソ!」

金太郎の中で、何かがプチンッと音を立てて切れました。
怒りに我を忘れた金太郎は、握った拳をクマの顔面にお見舞いしました。
左右の連打からアッパー、倒れ込んだところをすかさずマウントポジションで抑え込み、強烈なパンチを顔面に浴びせ続けました。

すでに意識が飛んだクマの体は、まるでボロ人形のようにめった打ちされ、顔面からは流血の大惨事です。

そこで、金太郎のあまりの迫力に圧倒されていたサル、シカ、ウサギ、リスが慌てて両者の間に入り、レフェリーストップ。

我に返った金太郎は、足元に転がる血だらけのクマを抱きかかえて言いました。
「大丈夫か、クマくん!」
「大丈夫じゃねえよ…おまえ犯罪だよ…」
「犯罪?」
「でも…いいパンチだったぜ…」

みんなが口々に言いました。
「今日からクマくんも仲間だ!」

大いに盛り上がる金太郎とゆかいな仲間たちですが、この時はまだ、次の騒動が起こることを知る由もなかったのです。

つづく…

 

【法律メモ】

今回は、マニアックな法律です。

①山で木の実やキノコなどの産物を無断で採取すると、「森林窃盗」という罪になる可能性があります。

「森林法」
第197条
森林においてその産物(人工を加えたものを含む。)を窃取した者は、森林窃盗とし、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。

 

②動植物を損傷する行為は以下の法律で罰せられる可能性があります。
これは、1989(平成元)年に起きた「朝日新聞珊瑚記事捏造事件」を機に法改正されたものです。

「自然環境保全法」
第17条(行為の制限)
原生自然環境保全地域内においては、次の各号に掲げる行為をしてはならない。ただし、環境大臣が学術研究その他公益上の事由により特に必要と認めて許可した場合又は非常災害のために必要な応急措置として行う場合は、この限りでない。

六 木竹を伐採し、又は損傷すること。
十 動物を捕獲し、若しくは殺傷し、又は動物の卵を採取し、若しくは損傷すること。

これに違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処されます。(第53条1項)

③クマは金太郎の母親のことを「デベソ」と事実を適示して名誉を毀損しているので名誉棄損罪が成立する可能性があります。
なお、罪に問うための要件には、不特定または多数の人が認識し得る状態であることが必要となります。

「刑法」
第230条(名誉毀損)
1.公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。

④クマやキツネ、タヌキ、イノシシ、シカなどの哺乳類や、マガモなどのカモ類やヤマドリ、キジ、スズメ、ヒヨドリ、ムクドリ、カラスなどの鳥類を許可なく捕獲したり、傷つけたりすると処罰されます。

「鳥獣保護法」
第8条(鳥獣の捕獲等及び鳥類の卵の採取等の禁止)
鳥獣及び鳥類の卵は、捕獲等又は採取等(採取又は損傷をいう。以下同じ。)をしてはならない。ただし、次に掲げる場合は、この限りでない。

一 次条第一項の許可を受けてその許可に係る捕獲等又は採取等をするとき。
二 第十一条第一項の規定により狩猟鳥獣の捕獲等をするとき。
三 第十三条第一項の規定により同項に規定する鳥獣又は鳥類の卵の捕獲等又は採取等をするとき。

これに違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処されます。(第83条1項の1)

もちろん、相手が人間の場合は傷害罪に問われる可能性があります。

⑤金太郎とクマは、決闘をしていますが、実は、決闘をすると、罪に問われる可能性があります。

「決闘罪に関する件」
第1条 決闘ヲ挑ミタル者又ハ其挑ニ応シタル者ハ六月以上二年以下ノ重禁錮ニ処シ十円以上百円以下ノ罰金ヲ附加ス

第2条 決闘ヲ行ヒタル者ハ三年以上五年以下ノ重禁錮ニ処シ二十円以上二百円以下ノ罰金ヲ附加ス

そして、サル、シカ、ウサギ、リスたちは、決闘の立会人をしていますが、決闘に立ち会うのも犯罪です。

第3条 決闘ノ立会ヲ為シ又ハ立会ヲ為スコトヲ約シタル者ハ証人介添人等何等ノ名義ヲ以テスルニ拘ラス一月以上一年以下ノ重禁錮ニ処シ五円以上五十円以下ノ罰金ヲ附加ス

些細なことに心を奪われないようにしよう


2012年2月11日

キツネ君が朝起きてくると、妻が台所にいたので、妻に「おはよう」と挨拶をしたが、妻は、何も答えなかった。

キツネ君は「挨拶くらいしたらどうだ!?」と怒鳴ったが、妻は「あら?聞こえなかったわよ」と答えた。

キツネ君は、「聞こえないはずないじゃないか。わざと無視したに決まっている」とイライラしながら朝食を食べたが、イライラしていたので、味もよくわからなかった。

キツネ君は、家を出て、電車で会社に向かったが、混み合った車内で、隣の人がこっちを押してくるような気がした。

キツネ君は、朝のこともあり、気が立っていたので、負けずに押し返したところ、相手もまた押し返してきた。そんなことを繰り返しながら、ますますイライラしながら会社についた。

キツネ君が仕事の準備をしていたら、今日は弁当を持ってくるのを忘れたことに気がついた。

「ああ、なんてついてないんだ。妻も確認ぐらいすればいいのに!後で家に電話して、文句の一つも言ってやろう!」と、ますますイライラいがつのってしまった。

そんなことで、キツネ君は、頭に血が上ったままになってしまい、仕事に集中できず、ミスを犯し、さらにイライラしてしまった。

結局その日は、ろくに仕事らしい仕事ができなかったので、イライラしながら会社を出て家に帰った。

家に帰る途中も、「今日はついてなかった。もとはといえば、妻が朝挨拶をしなかったからだ。

もう二度と挨拶なんかするものか」と、今夜の家庭内の雰囲気も悪くなりそうなキツネ君だった。


シロクマ君が朝起きてくると、妻が台所にいたので、「おはよう」と挨拶したが、妻は答えなかった。

シロクマ君は、「聞こえなかったのかな?」と思い、もっと近くで「おはよう」とさわやかに挨拶した。

すると、妻は、ようやく聞こえたようで、「おはよう」と笑顔で挨拶を返した。

シロクマ君は、妻と会話を楽しみながら、朝食を食べ、会社に向かった。

混み合う電車内で、隣の人がこっちを押してくるような気がした。

シロクマ君は、「なんだろう?」と思ったが、気にしないでいた。

ところが、まだ隣の人がこちらを押してくるような気がした。奥の方に行きたいのかと思ったので、「こちらの場所の方が良かったら、場所を変わりましょうか?」とさわやかに聞いた。

すると、隣の人は、「あっ、すみません。さっきから当たってしまって。なんでもありません」と恐縮していた。

シロクマ君が会社に着くと、弁当を持ってくるのを忘れたことに気づいた。

シロクマ君は、すぐに妻に連絡して、弁当を忘れたことを謝り、昼に食べておくように伝えた。

そして、「せっかく外食するのだから、友人と食べよう」と思い、友人に連絡をして、昼食の約束をして、情報交換などしながら、楽しく昼食を食べた。

有益な情報を得ることができた。

シロクマ君は、1日中仕事に集中し、成果を上げ、帰宅した。よく働いてお腹がすいたので、夕食もたっぷり食べ、ぐっすり眠った。


普段、生活をしていると、日常生活の些細なことが気になったり、悩んだり、頭にきたり、することがあります。

しかし、それにより、もっと大事な仕事などが影響を受けてしまうことがあります。

しかし、その些細なことを思い悩んで、何か解決するでしょうか?

些細なことを思い悩むメリットがどこにあるでしょうか?

些細なことを思い悩まないで済ますデメリットは?

答えは、すべて「ノー」です。

いいことは何もありません。

フランクリンは、自分が守るべき13の徳目の11で、「平静」つまり、「小さなこと、つまり、日常茶飯事や、避けがたい出来事で心を乱さないこと。」をあげています。

それほど、普段から意識していなければ、日常の些細なことは、私たちの心を支配しやすく、また集中力を奪ってしまいます。

些細なことに心を奪われそうになったら、「ああ、また私の心を奪おうとしているな。いけない。いけない。どうせ些細なことだ」と思って、やり過ごしましょう。

肩肘張らず、些細なことを気に病むのはやめましょう。

その方が、ずっと幸せな生活を送ることができるでしょう。



読むか、行動するか?


2011年12月29日


今日も、私のメルマガから。



キツネ君は、大学を出て、ある会社に入社した。


ビジネスを憶え、将来は自分の会社を持ちたいと希望に胸をふくらませていた。


キツネ君は、勉強するためにビジネス書をたくさん読んだ。


仕事で他の人よりも抜きん出るために、仕事に関する本をたくさん読んだ。


すると、どの本も切り口は違っても、だいたい同じようなことが書いていることに気づいた。


「なんだ。この本に書いてあることは、先日読んだ、あの本にも書いてあったぞ。たいした本じゃないな」


そして、もっと良い本がないかと、他の本も読んでみた。


すると、また同じようなことが書いてあった。


キツネ君は思った。


「なんだ。みんな昔の本の焼き直しじゃないか。もっと独自性のあることが書けないのかな」


そして、また本を探しては読んでみるのだった。


しかし、やはりどれも同じようなことが書いてあった。


「結局みんな同じようなことが書いてあるな。あまり読んでも意味がないぞ」


そして、キツネ君は、本を読むのをやめてしまった。


キツネ君は、本を読むのをやめてしまったので、なかなかモチベーションも上がらず、仕事で他の人より抜きん出ることができなかった。


そして、いつまでも独立できず、いつまでもその会社で働き続けた。


シロクマ君は、キツネ君と同じ大学を出て、同じ会社に同期入社した。


ビジネスを憶え、将来は自分の会社を持ちたいと希望に胸をふくらませていた。


シロクマ君は、勉強するためにビジネス書をたくさん読んだ。


仕事で他の人よりも抜きん出るために、仕事に関する本をたくさん読んだ。


ある本では、「ビジネスで成功するには、目標を明確にし、そこから逆算して今すべきことを考えろ」と書いてあった。


そこでシロクマ君は、改めて目標を立て、そこから逆算して今すべきことを明確にした。


そして、それを実行した。


ある本では、「他人の立場にたって考えられる人が、ビジネスで成功する」と書いてあった。


そこで、シロクマ君は、営業の仕事に時に、「この人は、何を望んでいるのだろう?私が何をしてあげれば嬉しいと感じるだろう?」と一生懸命考えた。


そして、それを実行したら、顧客の信頼を得るととも、顧客のニーズにぴったりのサービスを提案できるようになり、営業成績がぐんぐんあがっていった。


シロクマ君は、本を読んだら、その本に書いてあることを、最低1つ、必ず実行することにしていた。


シロクマ君は、どんどん実力をつけ、会社内でも目立つ存在となり、どんどん昇進していった。


それでもシロクマ君は、勉強を続けた。


本を読み、その中に書いてあることを必ず実行し続けた。


ついにシロクマ君は、独立をはたし、自分の会社を持つことになった。


シロクマ君は、経営の本、マーケティングの本を読むようになった。


そこに書いてあることも、強い意志で、必ず実行するようにした。


失敗もあったが、シロクマ君の会社は、順調に発展していった。


そして、シロクマ君は最後に自分の本を書いた。


その本には、こう書いてあった。


「全ての人から、全ての本から学ぶことが重要だ。


しかし、もっと重要なことは、学んだことを実行することだ。」




私たちは、知識が増えてくると、シロクマ君ではなく、キツネ君になりがちです。


つまり、頭だけで考えて行動せず、単なる批評家になりがちです。


しかし、それでは、この物語のキツネ君に成り下がってしまいます。


シロクマ君のように成功したかったら、常に学ぶこと、そして、それを必ず実行に移すことです。


今週は、私のはじめての仕事術の本が出ます。

成功するための行動力について、書いています。


ぜひ、読んで、そして、行動に移していただければと思います。


同業の弁護士から「どうしてそんなに仕事ができるの」 と言われる私の5つの仕事術/谷原 誠

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