弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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    認識を一致させる

    2025年03月24日

    こんにちは。弁護士の谷原誠です。

    ある日、ケンゴはスマホを落として画面を割ってしまった。

    そこで修理店に持っていくと、受付の店員がスマホを見て、「この修理ならすぐ終わりますよ!」と言った。

    そこで、ケンゴは店内の椅子に座り、スマホが直るのを待った。

    しかし、10分経ち、20分経ち、30分経っても呼ばれない。

    ケンゴは、忘れているのではないかと思い、店員に「あのどのくらいですか?」と聞くと、店員は「あ、あとちょっとで終わります!」と笑顔で答えた。

    さらに10分経過して、ようやく修理が終わり、スマホを受け取ることができた。

    「何か問題でもあったんですか?40分もかかりましたよね」ケンゴがイライラしながら聞くと、店員は少し戸惑いながら言った。

    「え? 画面修理は普通1時間以上かかるので、40分ならかなり早い方なんですよ」

    =================

    これは一例ですが、自分の頭の中の常識を前提に他人に説明をする場合、相手の頭の中がそれとかけ離れていることが往々にしてあります。

    その時に相手との認識の齟齬を考えずに説明や説得をしても、相手に全く伝わらない、ということがあります。

    そして、「どうしてわからないんだろう。理解力がないな」などと思ってしまいます。

    しかし、相手は、「説明が下手な人だな」とか、「全く説得力がないな」などと思っていたりします。

    議論をする場合も同様です。

    相手と議論が噛み合わず、「どうしてわからないんだろう」と疑問が浮かんだ場合には、議論の前提に関する認識に食い違いが生じていることが多いです。

    その前提を一致させてから、議論を前に進めるようにしましょう。

    そうしないと、有益な議論ができないばかりか、相手との人間関係の悪化を招いてしまいます。

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