些細なことに心を奪われないようにしよう | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
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些細なことに心を奪われないようにしよう

2012年02月11日

キツネ君が朝起きてくると、妻が台所にいたので、妻に「おはよう」と挨拶をしたが、妻は、何も答えなかった。

キツネ君は「挨拶くらいしたらどうだ!?」と怒鳴ったが、妻は「あら?聞こえなかったわよ」と答えた。

キツネ君は、「聞こえないはずないじゃないか。わざと無視したに決まっている」とイライラしながら朝食を食べたが、イライラしていたので、味もよくわからなかった。

キツネ君は、家を出て、電車で会社に向かったが、混み合った車内で、隣の人がこっちを押してくるような気がした。

キツネ君は、朝のこともあり、気が立っていたので、負けずに押し返したところ、相手もまた押し返してきた。そんなことを繰り返しながら、ますますイライラしながら会社についた。

キツネ君が仕事の準備をしていたら、今日は弁当を持ってくるのを忘れたことに気がついた。

「ああ、なんてついてないんだ。妻も確認ぐらいすればいいのに!後で家に電話して、文句の一つも言ってやろう!」と、ますますイライラいがつのってしまった。

そんなことで、キツネ君は、頭に血が上ったままになってしまい、仕事に集中できず、ミスを犯し、さらにイライラしてしまった。

結局その日は、ろくに仕事らしい仕事ができなかったので、イライラしながら会社を出て家に帰った。

家に帰る途中も、「今日はついてなかった。もとはといえば、妻が朝挨拶をしなかったからだ。

もう二度と挨拶なんかするものか」と、今夜の家庭内の雰囲気も悪くなりそうなキツネ君だった。

シロクマ君が朝起きてくると、妻が台所にいたので、「おはよう」と挨拶したが、妻は答えなかった。

シロクマ君は、「聞こえなかったのかな?」と思い、もっと近くで「おはよう」とさわやかに挨拶した。

すると、妻は、ようやく聞こえたようで、「おはよう」と笑顔で挨拶を返した。

シロクマ君は、妻と会話を楽しみながら、朝食を食べ、会社に向かった。

混み合う電車内で、隣の人がこっちを押してくるような気がした。

シロクマ君は、「なんだろう?」と思ったが、気にしないでいた。

ところが、まだ隣の人がこちらを押してくるような気がした。奥の方に行きたいのかと思ったので、「こちらの場所の方が良かったら、場所を変わりましょうか?」とさわやかに聞いた。

すると、隣の人は、「あっ、すみません。さっきから当たってしまって。なんでもありません」と恐縮していた。

シロクマ君が会社に着くと、弁当を持ってくるのを忘れたことに気づいた。

シロクマ君は、すぐに妻に連絡して、弁当を忘れたことを謝り、昼に食べておくように伝えた。

そして、「せっかく外食するのだから、友人と食べよう」と思い、友人に連絡をして、昼食の約束をして、情報交換などしながら、楽しく昼食を食べた。

有益な情報を得ることができた。

シロクマ君は、1日中仕事に集中し、成果を上げ、帰宅した。よく働いてお腹がすいたので、夕食もたっぷり食べ、ぐっすり眠った。

普段、生活をしていると、日常生活の些細なことが気になったり、悩んだり、頭にきたり、することがあります。

しかし、それにより、もっと大事な仕事などが影響を受けてしまうことがあります。

しかし、その些細なことを思い悩んで、何か解決するでしょうか?

些細なことを思い悩むメリットがどこにあるでしょうか?

些細なことを思い悩まないで済ますデメリットは?

答えは、すべて「ノー」です。

いいことは何もありません。

フランクリンは、自分が守るべき13の徳目の11で、「平静」つまり、「小さなこと、つまり、日常茶飯事や、避けがたい出来事で心を乱さないこと。」をあげています。

それほど、普段から意識していなければ、日常の些細なことは、私たちの心を支配しやすく、また集中力を奪ってしまいます。

些細なことに心を奪われそうになったら、「ああ、また私の心を奪おうとしているな。いけない。いけない。どうせ些細なことだ」と思って、やり過ごしましょう。

肩肘張らず、些細なことを気に病むのはやめましょう。

その方が、ずっと幸せな生活を送ることができるでしょう。