ブログ | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜 - Part 62
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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みらい総合法律事務所
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  • 交通事故過失相殺率の認定基準全訂四版

    2004年12月05日

    交通事故事件を扱う弁護士の誰もが使用している東京地裁民事交通訴訟研究会編の「別冊判例タイムズ16号 過失相殺率の認定基準全訂四版」が出ました。出ましたと行っても何週間も前に買ったのですが。
     
    過失相殺率というのは、交通事故が起こったときに、加害者が100%悪いわけではなくて、被害者にも何らかの原因があった場合に、その原因の割合を損害賠償額から差し引くということです。
     
    割合といっても、事故はそれぞれ事情が異なりますから、裁判が何%過失相殺するのかについては、昔から頭を悩ましていました。そこで、昭和50年に別冊判例タイムズ1号で、認定基準が出され、平成3年、平成9年と改訂されて、今回の全4訂版が出されたわけです。
     
    交通事故の被害に遭われた方は、以外に過失相殺率が大きいのに驚かれることと思いますが、残念なことですが、実務はこれで運用されています。この範囲内で精一杯戦うことになります。さらに特別事情があれば、この基準から飛び出ることもあるでしょう。

  • 2004年交通事故死者数

    2004年12月04日

    昨年1年間の交通事故死者は7358人で、1956年以来48年ぶりに7500人を下回ったらしいです。(記事)

    記事によると、それでも、1日平均の死者は20・1人で、1時間11分に1人が死亡したことになるそうです。
     
    交通事故の事件をやっていると、自動車が怖くなります。運転しているときはなんていうことはないのですが、徒歩の時に見ると、あんな重い物体がすごいスピードで移動しているのですから。
     
    刑事事件でも、交通事犯については近年厳しくなる傾向にあります。交通違反だけは犯さないようにしていただきたいものです。
     
     

  • 仕事始め

    2004年12月02日

    今日早速今年の仕事を開始してみました。
    さすがに正月は事務所の電話も鳴らないし(鳴っても出ませんけど)、他に人はいないし、悠々と仕事ができます。
    今年も依頼者のため、全力を尽くします。
     

  • 今日も仕事

    2004年12月01日

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    今日は、大晦日で、しかも大雪!というのに、事務所で仕事です。
    やはり、今年中に終わらせたい仕事が残っているのです。弁護士の仕事は地味なのです。
    写真は、東京地裁です。今年もよく通いました。来年も、またお世話になります。

  • メルマガ相互紹介

    2004年11月30日

    メルマガに「相互紹介」という制度があります。お互いに自分のメルマガ内で相手のメルマガを紹介しあうという制度です。紹介しあうことにより、相手のメルマガ読者に自分のメルマガの存在を知らせて読者数アップにつなげる目的で行われます。私も1回経験し、また今度行います。


    手続は、どちらかのメルマガ発行者が見知らぬメルマガ発行者にメールで連絡し、相互紹介を依頼することによって始まります。そして、相互にメルマガで紹介しあって、お互いのメルマガの発展を祈りあい、別れます。登山の途中で見知らぬ登山者と出会い、お互いを励まし合って別れる感覚と共通するものを感じました。嫉妬や憎悪等全く嫌な感情を感じません。すがすがしい感覚です。


    特に弁護士は、怒り、嫉妬や憎悪等のマイナス感情の荒波の中で仕事をしているので、たまにこういう清々しい感情に浸ると気持ちよく感じるのかもしれません。

  • 任売決済

    2004年11月28日

    昨日はRCC(整理回収機構)で不動産の任意売却の決済、今日は某債権回収会社で損切り決済でした。債権回収会社は、債権管理回収業に関する特別措置法に基づき法務大臣の許可を受けて設立された会社です。
    金融機関等から債権回収の委託を受けたり、債権譲渡を受けたりして、債権の回収をするのですが、債権回収会社が乱立気味で、過当競争になっています。そのため、債権の買い取り価格が上昇を続けています。
    そうなると、債務者が損切りをしようと思っても、債権回収会社が銀行等から債権を買った価格が高いために、以前のように低額での損切りが難しくなってきています。
    困ったことです。
     

  • 司法修習生の面接

    2004年11月27日

    来年10月に私の事務所では、弁護士の採用を予定しており、今日は、司法修習生11名が、合同面接に来ました。まだ実務に出ていないので、皆さん志も高く、初々しさを感じました。私は24歳の時に弁護士事務所の就職活動をしていたので、ホントに学生みたいだっただろうなぁ、と思います。しかし、採用した場合には、1人の弁護士として重い責任を負担しますので、厳しくチェックしなければなりません。


    私専属の弁護士は来年は採用しない予定なのですが、豪華弁当が出るということなので、出席することにしました。おいしかったです。来週土曜日もまた面接があります。


    司法試験に合格してから弁護士になるまでに1年半の研修期間があります。その間に就職活動をするのですが、研修所の卒業が毎年10月なので、ちょうどこの時期が就職活動のピークになっているのです。


    ちなみに、私の時代(12年くらい前)は、研修所が3月卒業だったのですが、私は余裕をかましてしまい、前の年の12月にあせって事務所訪問をして、なんとか就職できた記憶があります。

  • 病み上がり

    2004年11月25日

    今日は病み上がりのためか、夕方になると、もう頭が回らなくなってきました。寝込むほどの熱を出すと、自分の仕事の責任の重さを再認識します。依頼者は、自分で解決できることは私たち弁護士に持ち込んできません。自分で解決できないからこそ高いお金を払って弁護士に依頼します。そのことを考えると、熱が出たからといっておちおち寝てなんかいられません。自分だけならずっと寝込んでいますが、依頼者の人生、依頼者の財産がかかっているので、やはり力を振り絞って立ち上がらざるを得なくなります。


    しかし、これまでの経験上、立ち上がってみると、なんとかなるものだと思いました。これからも、こういう気持ちは忘れないようにしたいと思います。

  • ウイルスとの戦い

    2004年11月24日

    昨日は熱を出して一日倒れていました。2~3年前までは、よく平日に39度を超える熱を出していましたが、裁判があると休めませんので、必死に法廷に行き、終わると倒れそうになっていました。


    民事裁判は、平均月に1回ペースで期日が入っていきますので、依頼者がどんな思いで裁判の結果を待っているかと思うと休んでいられないからです。なお、訴訟は常時30件程度ありますので、だいたい毎日法廷に通っていました。今は弁護士を雇っているので、ある程度任せている部分もあります。


    ところで、熱を出すと、ウイルスとの戦いがやってきます。ウイルスは私の体を蝕もうとし、私はウイルスを排除しようとします。ウイルスは私の体温調整機能を奪い、私は、「負けてたまるか。」と思い、厚着をし、たくさん汗をかいて体温調整機能の復活を図ります。たくさん汗をかくと「どうだ。俺がリードしたぞ。」とちょっと嬉しくなりながら、着替えてまたベッドに倒れ込みます。


    そんなことでウイルスとの戦いを終え、今日はなんとか熱が下がりました。ちょっと幼稚でしょうか。

  • 路上寝と過失相殺

    2004年11月24日

    沖縄県では、飲酒の上、酔って路上に寝ている人を轢いてしまうという交通事故が全体の約1割を占めるそうです。 (記事)
    さすが泡盛を普通に飲む県民性が出ていますが、これは是非やめて欲しいです。飲酒は夜間がほとんどでしょうが、夜間自動車を運転していて、路上に寝ている人を発見し、それを回避するのは極めて難しいと思います。
    すぐにお金に換算して不謹慎ではありますが、この場合の民事損害賠償のお話しをさせていただきます。
    今般、新しく出版された判例タイムズ16号「民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」(裁判実務はこれを基準に動いています)によると、夜間路上で寝ている人が事故に遭った場合、過失相殺率が基本で50%と高率になっています。
    おおざっぱに言えば、路上で寝ていて車に轢かれ、死亡して、損害額が合計で5,000万円であったとしても、遺族は50%の2,500万円しかもらえないということです。高速道路に寝ていた場合には、もっと賠償額は低くなります。