メルマガ | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜 - Part 9
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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  • 続々・睡眠の重要性

    2023年07月03日

    今回は、「睡眠」です。

    アメリカのペンシルベニア大学とオーストラリアの研究機関による研究によると、6時間睡眠を10日間続けると、ウイスキーをショットグラスに4杯飲んだのと同じ程度に集中職が低下するそうです。

    まさか!

    睡眠時間が6時間以内の人など多数いますし、私も昔は5~6時間程度でした。

    もちろん、人によるはずなので、誰でもそうというわけではないでしょう。

    しかし、一考に値します。

    では、高いパフォーマンスを発揮する人たちは、何時間くらい眠っているのか。

    マイクロソフトCEOのサティア・ナデラは、「8時間眠ったときが最も調子がよい」と語っています。

    AmazonCEOのジェフ・ベゾスは、「8時間眠ると注意力が高まり思考がはっきりする」と語っています。

    グーグルの元CEOのエリック・シュミットは、「毎晩8時間半の睡眠をとる」と語っています。

    大企業のCEOという激務をこなす彼らは、たっぷり眠ることの重要性を実感しているということです。

    ちなみに、私は、現在、毎日7時間程度眠っています。

    少し短いですが、目が覚めてしまって眠れないので、私にはちょうど良いようです。

    お陰で体調はだいたい絶好調です。

    さらに長時間眠る人もいます。

    大リーグで活躍する大谷翔平選手です。

    睡眠時間はなんと12時間!

    忙しくて睡眠時間を確保するのが難しい人もいるとは思いますが、それは、睡眠時間の優先順位を低く見積もっているためです。

    他の時間を切り捨てることによって、たっぷりと睡眠時間を確保すれば、新しい世界が開けるかもしれません。

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  • BATNAの力

    2023年06月19日

    交渉において、最大の武器となるものは、何でしょうか。

    それは、「交渉が決裂しても構わない」という状態です。

    交渉用語では、「BATNA(Best Alternative to a Negotiated Agreement)」と言われることもあります。

    交渉が決裂した場合の最善の代替案となる選択肢という意味です。

    たとえば、若い男女が交際しているとします。

    男性の方は女性に執着しており、別れたら死んでしまうほどであり、女性の方は、別れたら、また他の男性を見つければいい、と考えていたとします。

    この男女が交渉したら、どうなるでしょうか。

    住む場所をどうするか、親と同居するかどうか、などについて、鋭く意見が対立し、双方が絶対に譲らない状態になったら、どうなるでしょうか。

    おそらく男性の方が譲歩することになるでしょう。

    女性の方は、自分の希望どおりにならなかったら、別れるのも仕方ない、と考えているため、最後まで譲歩しないからです。

    ある会社に転職する際の給与額の交渉で、「合意できなくても、他の会社がある」という覚悟があるかどうかで、強い交渉ができるかどうかが決まります。

    ある建設会社の下請けをしていて、建設会社から値切り交渉をされた場合に、「この会社から取引を打ち切られても構わない」という覚悟があるかどうかで、強い交渉ができるかどうかが決まります。

    これはテクニック以前の問題です。

    ですから、重要な交渉をする場合には、まず、テクニック以前の問題として、いかにして、「この交渉がまとまらなくても構わない」という状態を作り出すかが重要ということになります。

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  • 相手に合わせた説得

    2023年06月12日

    あなたは、人を説得することが得意でしょうか。

    「私の思いが伝わればわかってくれるはず」
    と思っていませんか?

    「とりあえず頼んでみよう。後は相手が考えるだろう」
    と思っていませんか?

    「返報性の法則を使って、はじめに大きなお願いをして、
    その後で小さなお願いに切り替えよう」と思っていませんか?

    もちろん、それで相手がイエスと言ってくれれば
    結果オーライですが、そううまくはいかないのが現実です。

    できるだけイエスと言ってもらえる可能性を
    高めるには、どうしたらいいでしょうか。

    イエスと言うかどうかを決めるのは、相手です。

    だとすると、相手の頭の中を想像して、相手が
    イエスと言いやすい考え方を持ってもらうことが
    重要、ということになります。

    こんなジョークがあります。

    豪華客船が海で座礁し、沈没しそうになっています。

    救命ボートは、全員分はありません。

    船長としては、健康な成人男性には、豪華客船に
    残ってもらい、女性と子供から救命ボートに
    乗せたいと考えました。

    そこで、次のように成人男性を説得しました。

    イギリス人に対し、
    「あなたはジェントルマンだから、お願いできませんか?」

    アメリカ人に対し、
    「船に残る人は英雄です。お願いできませんか?」

    イタリア人に対し、
    「女性達は船に残ると言っています。あなたも残りませんか?」

    ロシア人に対し、
    「救命ボートにはウォッカはありません。
    でも、この船にはたっぷりありますよ。一緒に飲みませんか?」

    日本人に対し、
    「みなさんこの船に残ると言っています。
    あなたも残りますよね」

    これは、ジョークですが、同じ頼み事をするのにも、
    同じ言い方ではなく、相手の頭の中、相手の価値観
    などに合わせた言い方をすることによって、イエスと
    言ってもらえる可能性が高まります。

    普段から、相手の立場に立って考える習慣をつけたいものです。

    次の講座も役に立ちます。

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  • 時間を増やす5選

    2023年06月05日

    私は、時間術の本を書いていますが、私の時間術は、「自分が使える時間内にできるだけたくさんのことをやり切る」というものではありません。

    「少ないことにできるだけたくさんの時間を投下し、それ以外のことをどんどん諦めて捨てていく」という思考です。

    この思考によって、使える時間を増やそうとします。

    今回は、時間を増やすためのルールとして、5個紹介します。

    ルール1:優先順位をつける

    自分の価値観に従って、タスクの優先順位を明確にします。

    まず自分が何を大切にしているのか、を自分の中で明らかにします。
    お金、家族、仕事、楽しさ、など色々な価値観があります。

    それが明確になったら、その価値観に従って、タスクに優先順位をつけていきます。

    ルール2:タスクを捨てる

    タスクの優先順位が明確になったら、行うべきタスクを絞り込み、その他のことは全て諦めて自分の中で捨て去ります。

    それによって、優先順位の高いタスクに対して、多くの時間を投下することができます。

    ルール3:時間をブロック化する

    結局のところ、マルチタスクは集中力を阻害し、時間効率が悪いことがわかってきています。

    そこで、あるタスクを行う時には、時間をブロック化し、一定の時間をそのタスクに専念することで、集中力を保ち、効率を上げることができます。

    ルール4:疲れる前に休息を取る

    集中力にとって休息はとても重要です。

    そして、集中力を保つための休息で最も重要なことは、「疲れ切る前に休む」ということです。

    ルール5:ディープワーク

    カル・ニューポート教授が提唱するディープワークという言葉があります。これは、無駄な情報から解放され、集中力を極限まで高めて行う仕事のことです。

    できる限り、SNS、スマホ、電話、他人から解放され、1人きりでタスクに集中できる環境を作るようにします。

    以上が時間を増やすための5つのルールです。

    いつも時間に終われ、全てをやりきれずにいる人、やりたいことがありすぎる人、やりたいことを諦めることによって時間を作り出すという発想がなかった人などは、参考にしていただければと思います。

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  • 譲歩の限界点の重要性

    2023年05月15日

    交渉慣れしていない人が準備しないことで失敗をしてしまうことがあります。

    それは、駆け引き型の交渉において、「譲歩の限界点を決める」ことをしないということです。

    駆け引き型の交渉は、たとえば金額だけが争点となり、別の利害を交換しあうような創造型の交渉ではない点に特徴があります。

    もちろん双方が利益を得る創造型の交渉の方が望ましいに決まっていますが、世の中はそれほど甘くありませんので、どうしても駆け引きをせざるを得ない交渉もあります。

    この場合の譲歩の限界点というのは、「この限界点で交渉が成立しないならば、交渉を決裂させる。それでも構わない」と決意することです。

    これを決意しておかないと、なんとか交渉を成立させようとして、いつの間にか、どんどん譲歩してしまうおそれがあります。

    実際、私も若いころ、弁護士として交渉していて、「あれ?どうしてこんなに譲歩してしまったのだろう」と感じたことがありました。

    そこで、譲歩の限界点を予め決めて、決裂の覚悟をしておく重要性に気づきました。

    この感覚は、何度も厳しい交渉を経験しないと体感できないかもしれません。

    しかし、あなたも、いつ重要な交渉をしなければならない場面が来るかもしれません。

    その時は、このメルマガを思い出して、必ず「この限界点で交渉が成立しないならば、交渉を決裂させる。それでも構わない」と決意するようにしてください。

    それによって、駆け引き型の交渉において、強い交渉をすることができるようになります。

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  • ストレスの原因

    2023年04月17日

    男は、会社員でした。

    上司のせいで、いつもストレスが溜まっています。

    男がちょっとしたミスをすると、ネチネチと長時間説教をするのです。

    ちょっと注意すれば済むものを何十分にもわたり、叱責されるので、とても不快でイライラします。

    さて、この場合、男を不快にさせ、ストレスを溜めさせているのは、誰でしょうか。

    上司でしょうか?

    違いますね。

    男自身です。

    上司の叱責、説教が無駄であり、不合理だと捉えているから、自分が不快になるわけです。

    では、上司の叱責、説教が自分のためになり、二度とミスをしないための示唆に富んだものであると捉えたら、どうでしょうか。

    反対に、熱心に聞くことになるでしょう。

    上司は、どう考えているでしょうか。

    「今朝は朝から妻と喧嘩してしまった。憂さ晴らしにコイツをネチネチ痛めつけてやれ」と考えているでしょうか。

    それとも「彼はまた同じミスをした。二度とミスをしないためには、じっくりと繰り返し仕事のポイントを教えてやるのがいいだろう」と考えているでしょうか。

    いずれにしても、男には上司の考えていることなどわかりません。

    そうであれば、目の前の出来事を自分を成長させるためのものと捉えて考えてみた方が、精神的に良いのではないでしょうか。

    ただ、物事の捉え方を変えるだけで、不快な時間を前向きな時間に変えることができるからです。

    自分を不快にさせるもの、自分を怒らせるもの、自分を傷つけるもの、は、実は自分の中にある、ということです。

    それは、自分が悪い、ということではありません。

    善悪の話ではないので、もちろん不快になってもいいし、怒ってもいいです。

    ただ、同じことを体験しても、不快になる人もいれば、なんとも思わない人もいます。

    ということは、やはり、自分が目の前の物事をどう捉えるかによって、ネガティブにもなれば、ポジティブにもなれる、ということです。

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  • 多方面から物事見る必要性

    2023年04月10日

    こんにちは。

    弁護士の谷原誠です。

    ある弁護士事務所で、ボスの弁護士が勤務弁護士に、新しく原告側で受任した訴訟について勝訴できるように戦略を立てるように指示をしました。

    勤務弁護士は頑張って調査し、「おそらく勝訴できると思います」と報告しました。

    ボスの弁護士は、「それは困った。実は被告側で受任をしたんだ」と答えました。

    その訴訟は、結果として、被告側が勝訴した。

    相手方の手の内、戦略、見え方が全てわかっていたからです。

    さて、

    私達には、いろいろなバイアス(思考のかたより)がかかっています。

    そのうちの一つに「自信過剰バイアス」があります。

    これは、自分の能力を過大評価して過剰な自信を持ってしまうというものです。

    はじめから被告側の目線で証拠関係を見ていたら、自信過剰バイアスにより、勝訴できると自信を持ってしまう可能性がありました。

    その結果、自分がすでに持っている先入観や仮説を肯定するため、自分にとって都合のよい情報ばかりを集める「確証バイアス」によって、証拠を自分に都合よく見てしまうおそれがありました。

    しかし、先の例では、はじめに原告側から証拠関係を見たため、原告が証拠を都合よく見ると、どう見えるのか、をすっかり理解することができました。

    その上で、被告側にたって戦略を立てたため、勝訴することができたのです。

    私も若い時にこのようなバイアスによって、証拠を見誤ってしまい、手痛い失敗をしたことがあります。

    その失敗を経て、私は、証拠を見る時に、依頼者側、相手側、裁判官側の全ての方向から見るように努力しました。

    この考え方は、裁判のみに当てはまるものではありません。

    交渉、説得、話し合い、会議、普段のコミュニケーションなど、あらゆる場面で有効な方法といえると思います。

    自然にできている人はいいのですが、できていない、という人は、少しずつ努力してみましょう。

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  • リーダーリップとマネジメント

    2023年04月03日

    こんにちは。

    弁護士の谷原誠です。

    今回のYou Tube動画は、

    【集中力】リーダーらしく話す方法。弁護士解説。

    リーダーは、ただ話すだけでは足りません。

    人を動かす力が必要です。

    では、どう話すのか?

    動画で解説します。

    ===================

    さて、

    リーダーシップとマネージメントの違いは、何でしょうか。

    私の理解は、次のようなものです。

    大海原に一隻の船と多くの乗組員がいます。

    陸地は見えません。

    どこに向かえばいいのか、誰もわかりません。

    その時、「あっちに向かうぞ。必ず宝があるはずだ!」と乗組員達に話し、気持ちを鼓舞する者がいます。

    これが、リーダーです。

    しかし、リーダーだけいても、宝を見つけることはできません。

    乗組員を選抜し、契約し、食料を調達し、乗組員達の争いを調停して船が順調に目的地に到達するよう調整をします。

    これがマネジメントです。

    家庭内でも、会社内でも、国家でも、リーダーシップとマネジメントが必要となります。

    しかし、リーダーシップを発揮するには、人を動かす力がなくてはいけません。

    どうすれば、人を動かす話し方ができるでしょうか。

    実は、コツがありました。

    You Tubeで解説します。

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  • 限界を突破する。

    2023年03月27日

    仕事でも勉強でも、成功の秘訣の1つは、自分に言い訳をして力を抜かないことです。

    限界を突破するのは苦しい作業です。

    ですから、私達は、苦しさから逃れるために、色々と理由をつけて、ほどほどで済ませようとします。

    限界を突破しようとしません。

    そして、限界を突破しない自分を正当化しようとします。

    しかし、限界を突破する力を身につける方法があります。

    真剣な筋トレです。

    真剣な筋トレは、毎回、前回の記録を少しでも上回るよう努力します。

    前回が10キロで10回で限界であれば、11キロで10回、あるいは10キロで11回を目指します。

    毎日、自分の限界に挑戦する行動を取ることになります。

    それを続けていると、自分の限界に挑戦するのが当然のような思考になってきます。

    筋トレではない他のことでも自分に言い訳をしなくなります。

    自分をごまかさなくなります。

    いわゆる、ストイックな人間になっていく、ということです。

    筋トレで、手を抜いてしまう人、限界に挑戦できない人、自分をごまかしてしまう人は、やはり他のことでも同じことになるのではないか、と思います。

    筋トレは健康にも良いので、おすすめです。

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  • 集中を続けるには

    2023年03月20日

    1つのことに集中する時には、できる限り、他に注意をそらさないことが大切です。

    では、現在、最も私達の注意をそらしてしまうものは何でしょうか。

    答えは、「スマホ」でしょう。

    ・電話が来て「ブーッ」と振動する。

    ・メールやSNSの通知が来て「ピロロン」と鳴る。

    ・そうでなくても知人のSNSの投稿が気になる。

    などです。

    そんなことは知っているにもかかわらず、私達は、スマホを手元に置いて、仕事や勉強に集中しようとあがきます。

    「ジャーナル・オブ・ソーシャル・サイコロジー」に掲載された研究結果があるそうです。

    大学生たちの携帯を目に見えるところに置いたグループと携帯を見えないところに置いたグループに分けて、被験者らに難しいタスクを課したところ、携帯が見えるところに置いたグループは見えないところに置いたグループよりも成績が悪かったということです。

    注意力が分散されてしまう、ということです。

    ウィル・パワーのロイ・バウマイスターの実験で、こんな実験があります。

    食事を抜いて空腹を感じている被験者を焼きたてのクッキー、チョコレート、ラディッシュ(二十日大根)が乗ったテーブルの前に座らせました。

    2つのグループに分け、1つめのグループはおいしいクッキーとチョコレートを食べていいと言われ、2つめのグループはお菓子を我慢して、ラディッシュだけ食べていいと言われます。

    その後、被験者達は、別の部屋で、解けないように作られた図形パズルを解くように言われます。

    さて、それぞれのグループは、図形パズルを「継続して、何分間解き続けることができるか」という実験です。

    【第一グループ】
    お菓子を食べてよいと言われたグループは約20分パズルを続けられました。

    【第二グループ】
    単にお腹がすいていて、何も食べなかったグループも同じでした。

    【第三グループ】
     しかし、お菓子を我慢してラディッシュのみを食べたグループは、8分しか続けられませんでした。

    ロイ・バウマイスターは、我慢をすると、ウィル・パワーが減少する、と結論づけていますが、この結果からは、注意が分散されると、集中力の持続時間が減少する、と言ってもいいと思います。

    以上より、勉強や仕事、集中を要するタスクを行う際には、スマホや自分を誘惑するようなもの、注意を惹かれるものは、できる限り視界に入れないようにすることで、集中力が高まり、集中力の持続時間が長くなる、ということになります。

    自分の集中力を高める努力をすることは大変です。

    しかし、環境を整えるだけで、集中力が高まり、集中力の持続時間が長くなるということであれば、やらない手はありません。

    私も、自宅ではスマホは別の部屋に置いてありますし、仕事中はポケットに入っていて、一切音も振動もしない設定(電話がかかってきても)になっています。

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