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「最近の若い者は・・・」は正しいか?
2013年09月09日年配の人がよく言う決まりきったフレーズに「最近の若いものは…」があります。
一世代下の若い部下を持つようになると、つい言ってしまいたくなる言葉でもあります。
「最近の若いものは・・・」という言葉に、全く根拠がないわけではないでしょう。
同じ時代に生まれ、似た社会状況の中で育った人に、ある程度共通した世代的特徴は確かにあるのだと思います。
しかし、自分が関わっている人を「若者」というカテゴリに入れ込んで理解することにより、失ってしまうものもあるのではないかと思います。
「最近の若いものは」という言葉を発する人には、その対象となっている個別の若者との関係性を、自分からどのように変えていくのか、という視点が欠落しています。
「最近の若いものは」と言った瞬間に、その人に対して影響を及ぼして関係を変えていこう、という姿勢が失われてしまうのです。
「最近の若いものは、物事がわかっていないから『仕方ない』」というように、うまくコミュニケーションをとれないことを相手の責任にして、関係をコントロールする権利を放棄してしまうのです。
世代間の齟齬に対し、自分が何かしらのアクションを起こさなければ、相手が自発的に変わらない限り状況は変わらないことになります。
これは言い換えれば、状況を全て他者に委ねてしまい、自分がコントロールする権利を放棄しているということです。
若い人の行動に疑問を感じたとき、その人を若者という「箱」に入れ、閉じ込めてしまうのではなく、「この人がどうしてこのような行動をとるのか」ということを考え、改善のための方策を練ることが重要なのだと思います。
その人を分析し、正しく行動させるために、何をどのように伝えていけばよいのかを考えるうちに、場合によっては自分が変わらなくてはならないという気づきを得ることもあるでしょう。
上司と部下は、同じ目標に向かって協力しあわなければならない関係にあります。
上司の役割は、世代論を語ることではなく、目的を達成するためのマネジメントの手法を確立することだと思います。
そして、そのためには、両者の関係を相手に委ねるのではなく、自分から行動し、関係に影響を与えてゆく姿勢が必要となるのです。
このように、やりにくい相手だからといって、コミュニケーションを放棄してしまったら、何も変わりません。
自分から関係を変えてゆく必要があると思います。
その方法論をまとめてみました。
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すぐに勉強・仕事を始める方法
2012年07月21日昨日発行のメルマガより
何かを始める時に、始めるまでに時間がかかる人がいます。
受験生だったら、朝起きてすぐに勉強しなければならな
いのに、テレビを観たり、ちょっと漫画を読んだり、だ
らだらしてしまって、すぐに勉強できない。会社員だったら、会社に着いてすぐに仕事に取りかから
なければならないのに、コーヒーを飲んだり、新聞を読
んだりして時間をつぶしてしまう。昼休みの休憩をが終わってデスクに戻っても、まだ昼休
み気分でしばらく雑談をしてしまう。基本的には、気持ちの問題ですね。
自分がしなければならないことをどれだけ自覚している
か、自分にとってどれだけ大事なことだと思っているか。でも、それを自覚するのは結構真剣に考えなければなら
ないので、大変ですね。では、簡単にできる方法を一つご案内します。
私が司法試験受験時代に行っていた方法ですが、夜寝る
前に、翌日勉強を始める準備をしておきました。朝一番で読み始める教科書の該当ページを開いて机の上
に置いておきます。座ればすぐに勉強を始められる準備をしておくのです。
自分は机の前に座るだけ、あとは、読み始めるだけです。
そうすると、「準備」というワンステップが省けますの
で、それだけですぐに勉強に入れます。なかなか勉強や仕事が始められないのは、休息や遊びか
ら勉強や仕事への切り替えができないからです。「準備」というワンステップを省くことで、切り替えを
容易にします。もう一つは、他のことをしている時でも、次にすること
を頭でイメージすることです。昼休みを取りながらも、終わりに近づく時には、「午後
の仕事は、●●から取りかかろう」と軽くイメージする
ことです。そうすれば、無意識に気持ちが切り替わり、すぐに仕事
などに入れるでしょう。試してみてください。
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スキップすれば、元気になるか?
2012年07月19日本日発行のメルマガより~
気分が落ち込んだ時に、元気になる簡単な方法があります。
それは、「元気なふりをする」という方法です。
気分が落ち込んだ時、私たちは、どんな格好をするでしょうか?
代表的なのは、部屋の隅っこで、膝を抱えて体操座りをして、下を向く、というものですね。
でも、そんな格好をしていたら、余計気分が落ち込んでしまいます。
そんな時は、空元気を出して、大笑いをしながらスキップをすることです。
気分が良くなります。
人間は、心と体を一貫させようとします。
心に思っていることは、無意識に表情や態度に表れる、というのは、ご承知のとおりです。
だから、落ち込むと、膝を抱えて下を向きたくなります。
そうすると、心が体を支配しているようですね。
しかし、逆に、体を変えると、心はそれにつられて変化する、という法則もあります。
嬉しそうにスキップをしながら、気分だけ落ち込ますのは、なかなか至難の業です。
体につられて、心が晴れやかになってくるのです。
ですから、気分が落ち込んだ時は、みんなで嬉しそうにスキップしましょう。
この方法は、色々と応用できます。
自分に自信がない方は、あたかも自信満々であるかのように振る舞いましょう。
だんだんと自信がついてきます。
「確信を持つこと、いや確信を持っているかのように行動せよ。」(ゴッホ)