メルマガ | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜 - Part 4
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  • 対人力を上げる簡単な方法

    2023年08月21日

    今回は、「対人力をアップさせるとても簡単な方法」です。

    「対人力」というのは、コミュニケーション力もそうですし、プレゼン力、交渉力もそうです。

    対人力をアップさせるとても簡単な方法は、「身体を使う」ことです。

    私達は、脳で考えて、それを身体に命令し、そして、話し、行動をしていると思っています。

    だから、どんな態度で、どんな視線で、どんな声で、相手と話すかは、脳で決めていると思っています。

    しかし、実は、身体の状態を変えることで、それらを一気に変えることが可能となります。

    ハーバード大学のカディ教授らが行った実験では、「堂々とした姿勢をさせるグループ」と「縮こまった姿勢をさせるグループの2つのグループに分け、その姿勢を1分間持続したあとに擬似的な就職の面接をしてもらうという実験をしました。

    すると、評価は、面接前に「堂々とした姿勢をさせたグループ」のグループのほうが高くなり、被験者本人たちの自信やパワフルさに関する自己評価も高くなったということです。

    近々面接がある方は良かったですね。面接の前にしばらくの間、堂々とした姿勢を取るだけで採用の可能性が上がるのです。

    面接だけではありません。

    プレゼンの前、スピーチの前、交渉の前、私の場合は裁判の前、それらの前にしばらくの間、堂々とした姿勢を取るだけで、全てのパフォーマンスがアップする、ということです。

    つまり、対人力がアップする、ということになります。

    とても簡単な方法ですね。

    これは、心と身体は一致していなければ気持ちが悪いので、不一致を解消しようとする「認知的不協和解消理論」です。

    そして、どちらに一致させるかというと、身体の方に一致させることになるのです。

    この性質を利用すると、自信をつけたければ自信があるように振る舞い、元気な人になりたければ、無理にでも元気に振る舞う、ということになります。

    「なりたい自分」があるのであれば、「もうなっている」ように振る舞うということです。

    この心と身体の関係を知ると、色々なところに応用できますので、自分なりに工夫してよりよい人生にしていただければと思います。

  • 物事をどう捉えるか

    2023年08月14日

    このメルマガでは、これまで、物事をポジティブに捉える方法を書いてきました。

    しかし、

    「毎日嫌なことばかりだ。」

    「どうして自分ばかり運が悪いんだ。」

    「世の中、そんなうまくいくはずがないよ。」

    このような考えを持っていて、自分を変えるつもりがない方は、私のメルマガには同意していただけないことでしょう。

    では、次の心理学の研究を参考にできるでしょうか。

    心理学者のラザルス氏は、次のような研究を行いました。

    被験者を4つのグループに分けて、ショッキングな映像を視せました。

    ただ、その前に、それぞれにグループに次のような前置きを伝えています。

    これから視るのは、

    ・苦痛を与える映像

    ・喜びにつながる映像

    ・文化を観察するための映像

    ・前置きなし

    すると、ショッキングな映像を視てストレスが大きかったのは、

    ・苦痛を与える映像

    ・前置きなし

    のグループでした。

    反面、次のグループは、ストレスが低かったのです。

    ・喜びにつながる映像

    ・文化を観察するための映像

    つまり、私達が体験する物事は、私達がそれをどう捉えるかによって私達の精神に与える影響が違ってくる、ということです。

    たとえば、友達と待ち合わせをしていたところ、友達から30分遅れる、という連絡が来た時に、

    「約束した時間は厳守するべきだ。遅れるということは私のことを軽視しているからだ」とずっとイライラすることもできます。

    しかし、「30分まとまった自由時間ができた。聞きたかったオーディブルを聞こう」と楽しむこともできるわけです。

    私達は、思考技術によって、自分をコントロールすることができる、ということです。

    それでも、「いや、私は、そんな風には考えない」という人もいるでしょう。

    そんな人のために、またいつか、別のお話をしたいと思います。

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  • 自制バイアス

    2023年08月07日

    今回は、「自制バイアス」です。

    自制バイアスとは、簡単に言うと、自分の自制心を高く見積もってしまうことです。

    たとえば、ダイエットを始めようという時、私達は、「お菓子を食べたくても、ダイエットのためなら我慢できる」と考えて始めます。

    しかし、いざおいしそうなお菓子が冷蔵庫に入っているのを見ると、「今回だけ」と自分に言い訳をして、食べてしまいます。

    当初、自分の自制心によって「我慢できる」と考えたものの、目の前に誘惑があると、自制心が負けてしまう傾向があるのです。

    私達の多くが、自分にとって有益な長期的な目標を達成できない一つの理由は、この自制バイアスにあるのかもしれません。

    では、この自制バイアスの罠にはまらないようにするには、どうしたらよいでしょうか。

    自制心を強くする?

    もちろん、それも大切ですが、自制心を強くするには、毎日の自制の積み重ねを長期間続けることが必要となってきます。

    自制心を強くする努力を続けながら、自制バイアスの罠を回避する方法を採用することです。

    それは、「自分は自制心が弱い」ということを自覚することがスタートです。

    自制バイアスが自分の自制心を高く見積もってしまう認知バイアスだとするならば、それを認めてしまうことです。

    そして、自制心が弱いのであれば、目の前の誘惑から逃げてしまうことです。

    ダイエットであれば、ダイエットに障害となりそうな甘くておいしそうなもの、たくさん食べそうな機会などから逃げ出すことです。

    そうしないといけないほど、私達の自制心など弱くて自信を持ってはいけないのだ、ということを前提として、自分をコントロールすることが大切です。

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  • ビジネス力

    2023年07月31日

    私は50冊以上の本を書いていますが、その3倍、150冊以上もの本を書いている小宮一慶さんの本に「ビジネス力養成大全」という本があります。

    その中で、ビジネスパーソンに必要なスキルとして、11個を挙げています。

    あなたの認識と合致しているでしょうか。

    ・数字力

    ・発見力

    ・勉強力

    ・読書力

    ・時間力

    ・解決力

    ・発想力

    ・実行力

    ・人物力

    ・リーダー力

    ・習慣力

    では、この中で最も重要な力は、どれでしょうか。

    私が重要視しているのは、実は、この中にないのですが、

    【自己コントロール力】

    です。

    この11個を身につけるためには、怠惰な自分、楽をしようとする自分、ズルをしようとする自分、自分を正当化しようとする自分、などを制御する必要があります。

    それが、自己コントロール力となります。

    自己コントロール力の巨人の1人がベンジャミン・フランクリンです。

    自己コントロール力を磨くため、読んでいない人は読んでみましょう。

    「フランクリン自伝 」(岩波文庫)
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  • 自分の都合でイライラする場合

    2023年07月24日

    あなたは、イライラすることがあるでしょうか。

    もちろん、あるでしょう。

    どんな時にイライラしますか?

    精神的に健康な人でも、身体に痛みや不具合があったり、睡眠不足だったり、など、身体に支障がある場合には、イライラすると思います。

    その他、他人に侮辱されたり、仕事で失敗したり、部下が仕事でミスを犯したり、友人が待ち合わせに遅刻したり、というような場合もイライラするかもしれません。

    では、イライラした結果、どうなるのでしょうか。

    まず、仕事などの集中力・注意力が低下します。

    仕事上、悪影響です。

    人間関係にも悪影響を及ぼします。

    攻撃的になり、配偶者や子供、部下などを攻撃したり、無視したり、というような行動に出ることもあります。

    いいことは何もありません。

    では、イライラした時には、どう対処したらよいのでしょうか。

    まず、疲れていたり、仕事で失敗したり、など、自分の都合でイライラした場合について考えます。

    イライラ解消のスタートは、「あっ、自分は今イライラしている」と冷静に気づくことです。

    イライラ気分に漫然と身を委ねるのではなく、冷静に「自分は今、イライラしているな」と自覚することです。

    次に、イライラの不利益を改めて認識します。

    仕事中であれば「このままでは、仕事に悪影響が生じるぞ」と再認識します。

    家族や部下などに攻撃的になっているようであれば「このままじゃ家族を傷つけてしまうぞ」と再認識します。

    その上で、「イライラに身を委ねることにより得られる自分の利益と不利益はどちらが大きいだろう」と考えます。

    もちろん、イライラに身を委ねる不利益の方が大きいに決まっています。

    更に、私は自分の人格を成熟させたいと考えているため、自分がイライラするのを認識すること自体で、「まだまだ未成熟だ」と感じ、自尊心が傷つきます。

    ここまでをイライラしたままではなく、冷静に考えることができれば、イライラは抑えられます。

    少なくとも私はそうです。

    つまり、イライラした時に、「イライラするなー。あれも腹が立つ。これも腹が立つ。」と意識を外に向けて、他人や環境などが自分をイライラさせていると考えるのではなく、自分の内部に意識を向けて、「あ、自分は今、イライラしている。これは自分にとってどんな意味を持つのか。」と自分の内部でイライラと対峙する方法です。

    次に、人間関係で、例えば、友人が待ち合わせに30分遅れてきた時にイライラするような場合は、どうでしょうか。

    この場合は違うアプローチを取りますが、ちょっと長くなってきたので、今回は、ここまでにします。

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  • 続々・睡眠の重要性

    2023年07月03日

    今回は、「睡眠」です。

    アメリカのペンシルベニア大学とオーストラリアの研究機関による研究によると、6時間睡眠を10日間続けると、ウイスキーをショットグラスに4杯飲んだのと同じ程度に集中職が低下するそうです。

    まさか!

    睡眠時間が6時間以内の人など多数いますし、私も昔は5~6時間程度でした。

    もちろん、人によるはずなので、誰でもそうというわけではないでしょう。

    しかし、一考に値します。

    では、高いパフォーマンスを発揮する人たちは、何時間くらい眠っているのか。

    マイクロソフトCEOのサティア・ナデラは、「8時間眠ったときが最も調子がよい」と語っています。

    AmazonCEOのジェフ・ベゾスは、「8時間眠ると注意力が高まり思考がはっきりする」と語っています。

    グーグルの元CEOのエリック・シュミットは、「毎晩8時間半の睡眠をとる」と語っています。

    大企業のCEOという激務をこなす彼らは、たっぷり眠ることの重要性を実感しているということです。

    ちなみに、私は、現在、毎日7時間程度眠っています。

    少し短いですが、目が覚めてしまって眠れないので、私にはちょうど良いようです。

    お陰で体調はだいたい絶好調です。

    さらに長時間眠る人もいます。

    大リーグで活躍する大谷翔平選手です。

    睡眠時間はなんと12時間!

    忙しくて睡眠時間を確保するのが難しい人もいるとは思いますが、それは、睡眠時間の優先順位を低く見積もっているためです。

    他の時間を切り捨てることによって、たっぷりと睡眠時間を確保すれば、新しい世界が開けるかもしれません。

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  • BATNAの力

    2023年06月19日

    交渉において、最大の武器となるものは、何でしょうか。

    それは、「交渉が決裂しても構わない」という状態です。

    交渉用語では、「BATNA(Best Alternative to a Negotiated Agreement)」と言われることもあります。

    交渉が決裂した場合の最善の代替案となる選択肢という意味です。

    たとえば、若い男女が交際しているとします。

    男性の方は女性に執着しており、別れたら死んでしまうほどであり、女性の方は、別れたら、また他の男性を見つければいい、と考えていたとします。

    この男女が交渉したら、どうなるでしょうか。

    住む場所をどうするか、親と同居するかどうか、などについて、鋭く意見が対立し、双方が絶対に譲らない状態になったら、どうなるでしょうか。

    おそらく男性の方が譲歩することになるでしょう。

    女性の方は、自分の希望どおりにならなかったら、別れるのも仕方ない、と考えているため、最後まで譲歩しないからです。

    ある会社に転職する際の給与額の交渉で、「合意できなくても、他の会社がある」という覚悟があるかどうかで、強い交渉ができるかどうかが決まります。

    ある建設会社の下請けをしていて、建設会社から値切り交渉をされた場合に、「この会社から取引を打ち切られても構わない」という覚悟があるかどうかで、強い交渉ができるかどうかが決まります。

    これはテクニック以前の問題です。

    ですから、重要な交渉をする場合には、まず、テクニック以前の問題として、いかにして、「この交渉がまとまらなくても構わない」という状態を作り出すかが重要ということになります。

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  • 相手に合わせた説得

    2023年06月12日

    あなたは、人を説得することが得意でしょうか。

    「私の思いが伝わればわかってくれるはず」
    と思っていませんか?

    「とりあえず頼んでみよう。後は相手が考えるだろう」
    と思っていませんか?

    「返報性の法則を使って、はじめに大きなお願いをして、
    その後で小さなお願いに切り替えよう」と思っていませんか?

    もちろん、それで相手がイエスと言ってくれれば
    結果オーライですが、そううまくはいかないのが現実です。

    できるだけイエスと言ってもらえる可能性を
    高めるには、どうしたらいいでしょうか。

    イエスと言うかどうかを決めるのは、相手です。

    だとすると、相手の頭の中を想像して、相手が
    イエスと言いやすい考え方を持ってもらうことが
    重要、ということになります。

    こんなジョークがあります。

    豪華客船が海で座礁し、沈没しそうになっています。

    救命ボートは、全員分はありません。

    船長としては、健康な成人男性には、豪華客船に
    残ってもらい、女性と子供から救命ボートに
    乗せたいと考えました。

    そこで、次のように成人男性を説得しました。

    イギリス人に対し、
    「あなたはジェントルマンだから、お願いできませんか?」

    アメリカ人に対し、
    「船に残る人は英雄です。お願いできませんか?」

    イタリア人に対し、
    「女性達は船に残ると言っています。あなたも残りませんか?」

    ロシア人に対し、
    「救命ボートにはウォッカはありません。
    でも、この船にはたっぷりありますよ。一緒に飲みませんか?」

    日本人に対し、
    「みなさんこの船に残ると言っています。
    あなたも残りますよね」

    これは、ジョークですが、同じ頼み事をするのにも、
    同じ言い方ではなく、相手の頭の中、相手の価値観
    などに合わせた言い方をすることによって、イエスと
    言ってもらえる可能性が高まります。

    普段から、相手の立場に立って考える習慣をつけたいものです。

    次の講座も役に立ちます。

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  • 時間を増やす5選

    2023年06月05日

    私は、時間術の本を書いていますが、私の時間術は、「自分が使える時間内にできるだけたくさんのことをやり切る」というものではありません。

    「少ないことにできるだけたくさんの時間を投下し、それ以外のことをどんどん諦めて捨てていく」という思考です。

    この思考によって、使える時間を増やそうとします。

    今回は、時間を増やすためのルールとして、5個紹介します。

    ルール1:優先順位をつける

    自分の価値観に従って、タスクの優先順位を明確にします。

    まず自分が何を大切にしているのか、を自分の中で明らかにします。
    お金、家族、仕事、楽しさ、など色々な価値観があります。

    それが明確になったら、その価値観に従って、タスクに優先順位をつけていきます。

    ルール2:タスクを捨てる

    タスクの優先順位が明確になったら、行うべきタスクを絞り込み、その他のことは全て諦めて自分の中で捨て去ります。

    それによって、優先順位の高いタスクに対して、多くの時間を投下することができます。

    ルール3:時間をブロック化する

    結局のところ、マルチタスクは集中力を阻害し、時間効率が悪いことがわかってきています。

    そこで、あるタスクを行う時には、時間をブロック化し、一定の時間をそのタスクに専念することで、集中力を保ち、効率を上げることができます。

    ルール4:疲れる前に休息を取る

    集中力にとって休息はとても重要です。

    そして、集中力を保つための休息で最も重要なことは、「疲れ切る前に休む」ということです。

    ルール5:ディープワーク

    カル・ニューポート教授が提唱するディープワークという言葉があります。これは、無駄な情報から解放され、集中力を極限まで高めて行う仕事のことです。

    できる限り、SNS、スマホ、電話、他人から解放され、1人きりでタスクに集中できる環境を作るようにします。

    以上が時間を増やすための5つのルールです。

    いつも時間に終われ、全てをやりきれずにいる人、やりたいことがありすぎる人、やりたいことを諦めることによって時間を作り出すという発想がなかった人などは、参考にしていただければと思います。

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  • 譲歩の限界点の重要性

    2023年05月15日

    交渉慣れしていない人が準備しないことで失敗をしてしまうことがあります。

    それは、駆け引き型の交渉において、「譲歩の限界点を決める」ことをしないということです。

    駆け引き型の交渉は、たとえば金額だけが争点となり、別の利害を交換しあうような創造型の交渉ではない点に特徴があります。

    もちろん双方が利益を得る創造型の交渉の方が望ましいに決まっていますが、世の中はそれほど甘くありませんので、どうしても駆け引きをせざるを得ない交渉もあります。

    この場合の譲歩の限界点というのは、「この限界点で交渉が成立しないならば、交渉を決裂させる。それでも構わない」と決意することです。

    これを決意しておかないと、なんとか交渉を成立させようとして、いつの間にか、どんどん譲歩してしまうおそれがあります。

    実際、私も若いころ、弁護士として交渉していて、「あれ?どうしてこんなに譲歩してしまったのだろう」と感じたことがありました。

    そこで、譲歩の限界点を予め決めて、決裂の覚悟をしておく重要性に気づきました。

    この感覚は、何度も厳しい交渉を経験しないと体感できないかもしれません。

    しかし、あなたも、いつ重要な交渉をしなければならない場面が来るかもしれません。

    その時は、このメルマガを思い出して、必ず「この限界点で交渉が成立しないならば、交渉を決裂させる。それでも構わない」と決意するようにしてください。

    それによって、駆け引き型の交渉において、強い交渉をすることができるようになります。

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