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会話の中心をどこに置くか
2025年05月05日先日、You Tubeで動画を観ました。
私は、運動系の番組を観ることが多いのですが、その中で、他人にある運動をさせて、それに関して、番組の中の先生がコメントしていました。
「初めてでこんなにできるなんて、すごいですね。さすがです!」
これに対して、生徒さんは、喜んでいました。
「めちゃくちゃ褒められて、嬉しいです!」
先生「私、褒めるタイプなんですよ!」
生徒さん「そうなんですね!」
さて、あなたは、この会話をどう読みますか?
会話の中心を自分にするか、相手にするか、という観点です。
生徒さんが、褒められて嬉しいと発言をした時に、この先生は、自分のこととして、「そうなの。自分は生徒を褒めるタイプなのよ」と思って、「私、褒めるタイプなんですよ!」と普通に返したのでしょう。
しかし、もし、この先生が、生徒を褒めることにより、生徒の承認欲求を満たしたり、自己評価を上げることによって、より運動に対するモチベーションをアップさせたい、などという目的で褒めているとしたら、どうでしょうか。
会話の中心を相手にすることになります。
そうすると、生徒さんが、「めちゃくちゃ褒められて、嬉しいです!」と言ったら、「初めてで、これだけできる人は、滅多にいないんですよ!」などと、引き続き、会話の中心を相手にすることでしょう。
なぜなら、先生が「私、褒めるタイプなんですよ!」などと言ってしまうと、生徒さんは、「ああ、そうなんだ。誰でも褒めるのであって、自分は特別じゃないんだ」と感じ、承認欲求が満たされず、自己評価がアップしない結果となってしまうためです。
私は、どちらがいいと考えているわけではありません。
その人それぞれの考えでコミュニケーションをすれば良いと思います。
しかし、自分の内心は、ちょっとした会話で表に出るものだということは知っておく必要があります。
今回は、他人を褒める、というテーマですが、他人を褒めて、それが相手に伝わるためには、まず、心から他人を称賛できるような強い人間になる、ということが大切だと思います。
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関税のアンカリング効果
2025年04月28日認知バイアスの一つに、「アンカリング効果」
というものがあります。これは、意思決定を行う際に、最初に提示された
特定の情報(数値、意見、印象など)が「錨(アンカー)」
のように基準点となり、その後の判断がそのアンカーに
強く影響され、引きずられてしまう認知バイアスのことです。このアンカリング効果は、交渉人にとっては馴染の
深いものであり、弁護士を含め、多くの交渉人がこれを利用します。たとえば、損害賠償請求をする場合、適正金額が
1億円だったとしても、2億円、3億円を請求するような方法です。そうすると、この最初に提示する2億円、3億円が
アンカーとなり、その後の交渉がこのアンカーに
引きずられやすい、ということになります。海外の土産物屋で値下げ交渉をする場合も同様です。
値札の値段がアンカーです。
値下げ交渉をするにしても、なんとなく、この値札の
値段を意識してしまい、無意識に交渉がこの値段に
引きずられることになります。その値段が適当につけたものであっても、です。
最近の例で、トランプ関税は、どうでしょうか。
多くの国に関税を課し、日本には24%の関税を課すと表明しました。
日本はパニックになり、
「なんとか日本は例外にできないか」
「関税を低くできないか」などという議論がなされました。もしかしたら、
そのような方向で交渉しているかもしれません。しかし、この24%の関税は、アンカーに過ぎません。
トランプ大統領は、アメリカの貿易収支の正常化や
アメリカの製造業の復活等を掲げており、その手段と
して関税をアンカーとして打ち込んでいるに過ぎません。日本としては、「関税を低くする」などとアンカーに
引きずられず、アメリカの貿易収支を改善や製造業復活の
ための「他の方法」を提案したり、それらに貢献する
ことの「見返り」を求めたり、というのが本来の
交渉態度になるものと考えています。あるいは、トランプ大統領が喜ぶであろうアメリカの
「他のメリット」を満たす提案をして、ディールする、
ということも検討すべきでしょう。なお、トランプ大統領は、中国に対し、アンカーとして、
145%の関税を発表しましたが、中国は、この関税が
アンカーとして作用しないよう、報復措置として
125%の対アメリカ関税を発表しました。この方法がベストかどうかは別として、
アンカリング効果を減殺する一つの方法となります。ぜひメルマガに登録を。
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AIと質問力
2025年04月21日チャットGPTの「Deep Research」というものがあります。
チャットGPTは、質問すると、すぐに回答してくれますが、「Deep Research」は、WEB上の情報を多数調査し、時間をかけて詳細な回答を導き出してくれます。チャットGPTよりも回答がかなり正確になります。
この「Deep Research」に、先日、こんな質問をしました。
「AIは、今後どうなっていきますか?」
すると、「Deep Research」から、逆質問を受けました。
1.どの分野におけるAIの将来について知りたいですか?(例:医療、教育、ビジネス、日常生活など)
2.技術的な進化、社会への影響、倫理的な課題など、どの観点に関心がありますか?
3.特定の期間(例:今後5年、10年など)を想定していますか?
上記の3つの質問に回答しないと、質問の意図に沿った正確な回答ができない、ということです。
つまり、質問(プロンプト)が不十分なのです。
今回は、AIに対して、どのようなプロンプトを書けばいいか、という趣旨ではありません。
人間に対して、上記のような不十分な質問をしていないか、ということです。
人間の場合には、上記のような不十分な質問をした場合、相手が勝手に自分の解釈をして回答をすることが多くあります。
しかし、私達がはじめから相手が質問の意図を理解してくれるような的確な質問をしていれば、そのようなことは起こりません。
例えば、「今後5年のAIの進化によって、弁護士に対する顧客ニーズがどのように変化して、弁護士はAIをどのように利用するようになるだろうか?」などと質問すれば、回答がかなり変わってくるでしょう。
対人間に対する質問力を磨くために、AIでトレーニングする、というのも面白いと思います。
質問力の「壁打ち」です。
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金のなる木
2025年04月07日むかしむかし、貧しい農夫のユウキという男がいた。彼は小さな畑を持ち、一生懸命働いていたが、収穫は少なく、家族を養うのがやっとであった。
ある日、ユウキは畑の片隅で、見たこともない木の苗を見つけた。不思議に思いながらも、それを大切に育てることにした。すると、木は驚くほどの速さで成長し、やがて金の花を一つつけた。
ユウキは、それを市場に持っていくと、高値で売れ、ユウキは家族にたくさんの食べ物を買うことができた。
さらに驚くべきことに、この花は一つ取るたびに、新しい花が翌日には咲くのである。ユウキは毎日一つずつ収穫し、市場で売って生活を豊かにしていった。
しかし、ユウキの妻は、こう考えた。
「金の花が咲くということは、この木の中には、黄金が詰まっているはず。それを全て売れば、一気に大金持ちになれるわ」
ある夜、ユウキの妻は、斧で木を切り倒して、中を見てみた。
しかし、木の中身は、普通の木で、黄金のかけらものなかった。
そして、木を切り倒してしまったので、もう黄金の花が咲くことはなかった。
結局、ユウキは再び貧しい農夫に戻り、以前よりも苦しい生活を送ることとなった。
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黄金の花は、目標とすべき「成果」であり、木は、目標を達成するための「能力」「努力」です。
私達は、往々にして黄金の花という成果ばかりに目がいきがちになり、木を疎かにしてしまいます。
しかし、日々能力を磨き、努力を続けなければ、黄金の花という黄金の花を咲かせることはできません。
「絶対儲かる」
「楽して稼げる」
「すぐ痩せる」というような誘惑に負けそうになりますが、黄金の花を咲かせるために、やはり日々、自分を律して、地道に努力を続けていきたいものです。
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疲れてはいけない。
2025年03月31日あなたは、今、疲れていますか?
一般社団法人日本リカバリー協会等が全国の20~79 歳の男女に対して2024 年に行った調査によると、約8割の人が「疲れている」(高頻度、低頻度含む)と回答したそうです。
もっとも疲れているのは、30代で、90%近い人が「疲れている」と回答している一方、70代では、「疲れている」と回答した人は、60%程度にとどまっています。
サマリーを読んだだけなので、疲れが精神的なものか、肉体的なものか、また、疲れの原因はわかりませんが、社会生活や家庭生活において、現役かどうか、などが影響していると推測できます。
激しい運動をしても疲れますが、ここでは除外し、日常の生活での疲労について考えることにします。
一般的な方法としては、以下のようなものがありますね。
【肉体的疲労回復】
・睡眠
・栄養
・運動
・入浴
・マッサージ【精神的疲労回復】
・睡眠
・趣味(旅行含む)や瞑想
・飲食(飲酒含む)
・生活環境を変えるちなみに、私は、朝、運動をした後はへとへとですが、日常生活では疲労感を感じていません。
肉体的には、睡眠・栄養・運動のビッグ3が大きいと思いますし、精神的には、仕事を含めた物事に対する思考の方向性をコントロールしているところが大きいと考えています。
思考の方向性とは、例えば、仕事などで大きなミスがあった時に、ネガティブな感情を持つか、リカバリーに向けてポジティブな方向で考えるか、というようなことです。
この思考の方向性は、自分の疲労感にとって大変大きな影響を及ぼしていると考えています。
考え方を変えることによってストレスを軽減する方法は、認知行動療法として、うつ病、不安障害、不眠症などの治療にも用いられているようです。
もし、あなたが精神的な疲労を感じているとしたら、思考の方向性をコントロールすることが一つの解決方法になるかもしれません。
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認識を一致させる
2025年03月24日こんにちは。弁護士の谷原誠です。
ある日、ケンゴはスマホを落として画面を割ってしまった。
そこで修理店に持っていくと、受付の店員がスマホを見て、「この修理ならすぐ終わりますよ!」と言った。
そこで、ケンゴは店内の椅子に座り、スマホが直るのを待った。
しかし、10分経ち、20分経ち、30分経っても呼ばれない。
ケンゴは、忘れているのではないかと思い、店員に「あのどのくらいですか?」と聞くと、店員は「あ、あとちょっとで終わります!」と笑顔で答えた。
さらに10分経過して、ようやく修理が終わり、スマホを受け取ることができた。
「何か問題でもあったんですか?40分もかかりましたよね」ケンゴがイライラしながら聞くと、店員は少し戸惑いながら言った。
「え? 画面修理は普通1時間以上かかるので、40分ならかなり早い方なんですよ」
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これは一例ですが、自分の頭の中の常識を前提に他人に説明をする場合、相手の頭の中がそれとかけ離れていることが往々にしてあります。
その時に相手との認識の齟齬を考えずに説明や説得をしても、相手に全く伝わらない、ということがあります。
そして、「どうしてわからないんだろう。理解力がないな」などと思ってしまいます。
しかし、相手は、「説明が下手な人だな」とか、「全く説得力がないな」などと思っていたりします。
議論をする場合も同様です。
相手と議論が噛み合わず、「どうしてわからないんだろう」と疑問が浮かんだ場合には、議論の前提に関する認識に食い違いが生じていることが多いです。
その前提を一致させてから、議論を前に進めるようにしましょう。
そうしないと、有益な議論ができないばかりか、相手との人間関係の悪化を招いてしまいます。
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大切なことは・・・
2025年03月17日30歳のゴウタは、お金持ちになることを夢見ていました。
そのために寝る間も惜しんで必死に働いていました。
休日もなく、馬車馬のように働いていました。
唯一の娯楽は、SNSでした。そのSNSで、あるヒデヒコという人物と知り合いになりました。
ヒデヒコは、大金持ちで、10億円の資産があるということでした。
ゴウタは、ヒデヒコに「羨ましいです。僕もあなたのように大金持ちになりたい。」と言いました。
すると、ヒデヒコは、「信じないかもしれないが、私は悪魔から、『交換ノート』をもらった。このノートは、2人の人生を交換することができるのだ。君と私の人生と交換しないか?」と提案しました。
ゴウタは、「なぜ、交換する必要があるんです?私は何も持っていない。あなたのようにお金があれば旅行だって行けるし、豪邸だって買えて、好きなことができるじゃないですか」
ヒデヒコは言います。「私はもうお金でできることはやり尽くした。ただ別の人生を味わいたいのだよ」
そこで、ゴウタとヒデヒコは、交換ノートで人生を交換することにしました。
人生を交換した途端、ゴウタの体の筋肉は消えてやせ細り、髪や歯は抜け、耳も聞こえづらくなりました。
目も見えなくなり、メガネが必要になりました。
SNSでつながっていただけで会ったこともないヒデヒコは、90歳だったのです。
そして、預金通帳に10億円だけが残りました。
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もちろん、お金は大切ですが、もっと大切なものは、自分の「時間」です。
家族の介護などで時間の制限がある人や闇バイトなどで身柄を拘束されている人もいるとは思いますが、今の時代、自分の時間を何に使うかは、概ね自分で選択することができます。
そして、その選択は、一瞬一瞬、自分に委ねられています。
ダラダラ過ごすのもいい、勉強するのもいい、運動するのもいい。
そして、90歳になった時、自分の人生を振り返って何を思うでしょうか。
そこから逆算して、自分が何に時間を使うか考えるのも一つの方法だと思います。
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全てを知れば・・・
2025年03月03日前田は、小学校6年生の担任を務める厳しい教師だった。
前田のクラスの生徒に英彦がいた。
英彦の父親はすでに他界しており、母親が働いて英彦と幼い英彦の妹達を育てていた。
英彦は、以前は、活発で成績も良かったが、急に授業中に居眠りしたり、宿題を忘れることが多くなった。
ある日、前田は英彦がまた宿題を提出しなかったことに腹を立て、授業中にこう言った。
「英彦、何度宿題を忘れたら気が済むんだ!?学校を舐めるんじゃない!」
英彦は下を向いて黙り込んだ。その様子に前田はさらに苛立ちを感じたが、そのまま授業を進めた。
数日後、英彦の母親から前田に電話があった。
「英彦がご迷惑をおかけしているようで、申し訳ございません。実は、今、病院からなんですが、私が入院しているので、英彦が家事の全てと妹たちの面倒をみてくれているので、夜は疲れ果ててしまって、宿題ができないようなんです」
前田は衝撃を受けた。英彦がそんな大変な状況に置かれているとは全く知らなかったのだ。
「自分の言葉が彼をさらに追い詰めていたかもしれない」と深く反省した。
前田は、英彦にきつく叱ったことを謝罪し、英彦をサポートするような指導方法に改めた。
そして、「表面的な行動だけで生徒を評価するのではなく、その背景にある事情を理解する努力が必要だ」と強く思うようになった。
私達は、相手の言動・行動に対して、即座に反応して怒りの感情が湧きますが、相手の事情がわかると、怒りの感情がすぐに消え去ってしまうことがあります。
相手に怒る前に、「何か事情があるんじゃないか?」と自分に質問し、相手に質問することで、怒りの感情を抑えられる可能性があります。
「全てを知れば、全てを許すことになる」
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幸福感を増す目標設定
2025年02月24日今回は、目標設定と幸福度についてです。
京都大学のクアン・ジュ・ファン氏らの研究があります。
幸福を重視する人は、一般的に、生活満足度、肯定的な感情の増加、否定的な感情の減少として表される高い幸福感を示します。
これは、当然でしょう。
反対に、憎しみや苦しみばかり考えている人の幸福度が低いのも当然でしょう。
今回の研究で面白いのは、別のところにあります。
この研究では、約8000人のオランダ人を対象に、2019年から2023年にかけて追跡調査を実施しました。
その結果、「幸せになりたい」という漠然とした目標を持つ人は、もっと具体的な目標(「家族と一緒に過ごす」「趣味を楽しむ」など)を持つ人に比べて、幸福度が低い傾向が見られたということです。
研究者の分析によると、「幸せになりたい」という漠然とした目標は、達成基準が曖昧で、どの程度達成されているかを把握しにくいため、達成感を感じにくく、逆にプレッシャーや不安を感じやすくなるためと考えられます。
「幸せになりたい」と考える反対側には、「今現在、幸せではない」という意味が含まれている、ということも影響があるでしょう。
したがって、漠然とした目標を設定する時は、
・今現在、幸せを感じられる点に焦点を起き、
・今も十分幸せであるが、もっと幸せになりたい、
と考える必要があるでしょう。また、より幸福感を感じるためには、
・今も十分幸せである、
・今後、家族と一緒に過ごす時間を増やすともっと幸せになる。
などと具体性を高めることです。自動的に幸せを感じられる人はいいのですが、そうでないならば、自分をコントロールして、幸福感を感じられる自分に作り変えましょう。
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魔法の種
2025年02月17日小さな村にマサキという青年が住んでいました。マサキは、村一番の怠け者と噂されていました。
「今日やろう、は、ばかやろう」と口癖のように言い、どんな仕事も後回しにしていました。
そのため、彼の畑は荒れ果てていました。
ある日、マサキの家の前で旅人が倒れていました。
マサキは、旅人を家に入れてご飯を食べさせ、布団に寝かせて看病しました。
旅人は元気になり、村を出る時に、マサキに一粒の種を差し出し、こう言いました。
「この種は、魔法の種だ。この種を育てることで、豊かな実りを得られるだろう。しかし、この種を放置すれば、何の恵みも受け取れない。」
マサキは早速その種を土に埋め、「魔法の種なら勝手に育つだろう。」と考えて放っておきました。
しかし、魔法の種からは、芽は出ませんでした。
ある日、村を大きな嵐が襲いました。
嵐は村の作物をなぎ倒し、翌日には多くの畑が荒れ果ててしまいました。
村人たちは食糧不足に苦しみ始めましたが、勤勉な者たちは少しずつ蓄えていた穀物で何とかしのいでいました。
一方、マサキの畑には何もなく、彼は飢えに苦しむことになりました。
そんなある日、再びあの旅人がマサキのもとを訪れました。
「マサキよ、もう一粒だけ種をあげよう。これが最後だ。毎日育てれば豊かな実りを得られるが、一日でも怠ければ、種は枯れてしまうだろう。」マサキは嵐でひどい経験をしたので、心を入れ替えました。
「今度こそ、きちんと育てよう」翌日からマサキは毎朝早起きをし、種に水をやり、畑の草を丁寧に取り除きました。
最初は慣れずに大変でしたが、一つずつ作業をこなすうちに、少しずつ成長していく芽を目にし、やる気が湧いてきました。
やがてマサキの畑は、村一番の立派な作物で満たされるようになりました。
その作物は嵐にも負けず、村人たちの助けにもなりました。
マサキは村人たちから感謝され、初めて心からの誇りを感じました。
村人たちは、マサキを羨ましがり、マサキに頼みました。
「私達にも魔法の種をくれないか。作物が十分に育たないんだ」マサキは村人たち言いました。
「実は、魔法の種なんてものは、本当は存在しないことに気づいたんだ。ただ、小さな行動を毎日積み重ねることが、本当の『魔法』で、この魔法は、何でも実現できるんだ。」
私達は、どうしても、物事を先延ばしにしがちです。
いざ始めても、「今日は疲れているから、明日でいいか」と先延ばしにしがちです。
しかし、たゆまない毎日の小さな行動の積み重ねでしか、大きな結果は得られません。
今日から、魔法の種を育てよう。
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