メルマガ | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
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  • 自他質問とは

    2025年09月01日

    今回は、「第三の質問」です。

    私は、これまで質問を
    ・他人に対する質問
    ・自分に対する質問
    に分けてきました。

    今回は、「自他に対する質問」です。

    例えば、誰かが失敗した時、

    「どうしてこんなこともできないんだ?」

    というのが「他人に対する質問」であり、相手にネガティブなインパクトを与える質問です。

    ポジティブな質問に変換することもできます。

    これに対して、失敗した本人が、

    「どうして失敗しちゃったんだろう?」

    と自分に質問することがあります。

    しかし、相手に聞こえるけれども、相手に質問をぶつけるのではなく、自分で考える質問として、

    「どうした失敗したんだろう?何が原因だったんだろう?」

    と発言する方法です。

    聞いている相手は、自分に対する質問ではない、と認識はするものの、質問が発せられたことによって、そのことについて考え出します。

    相手に直接、「どうして心配したんだ?」と質問すると、相手に精神的圧迫を生じさせます。

    責められているように感じます。

    そうではなく、自分への質問の体裁をとりつつ、相手も思考に巻き込むというのがこの質問方法です。

    相手へのインパクトを減らすことができ、かつ、「共に考える」という土俵を作り出すことができます。

    少し演技力が必要かもしれませんが、上手な質問を思い浮かばない時に、使ってみると、いいでしょう。

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  • なぜ教えると記憶に定着するのか?

    2025年08月25日

    私は、年に何度も税理士会等で税理士向けの研修講師を依頼されます。

    そうすると、自分が受講者になって学ぶより研修内容を深く理解することができます。

    「他人に教えると、自分の理解が深まる」とは、昔から言われていることですね。

    その話をする前に、あなたは、今、何かを学ぶ意欲を持って、実際に学んでいますか?

    もし、そうでないなら、老化が進行する可能性があります。

    脳の可塑性により、新しいことを学んだり、新しい経験をしたりすると、脳の神経細胞(ニューロン)同士のつながり(シナプス)が強化され、新しい神経回路が形成されます。

    しかし、学びをやめてしまうと、新しい神経回路が形成されず、衰える方向に進むことが想定されますし、認知症の症状である意欲低下や無関心にも親和性があります。

    何でもいいので、興味を持って、学び続けましょう。
    そこがスタートラインです。

    さて、私達が本を読んだり、講座を受講したりする場合、多くの人は、それを自分の頭で再構成せず、そのままの言葉で理解しようとします。

    しかし、それでは、本当に理解しているかどうか確認できません。

    しかし、他人に教えようとすると、それを自分の頭で再構成・再整理をする必要があります。

    そうすると、自分が何を知っていて、何を知らないか、というメタ認知が活性化し、より正確な理解を求めることになります。

    そして、他人に教えるための準備と実際に他人に教える場面では、何度もその内容を思い出しています。

    これは、勉強において、問題集を解くのと同じく、何度も自分の力で思い出す経験をし、記憶が定着することになります。

    ただし、他人に教える環境にない場合も多いですね。

    私も講師を依頼される場合以外のことについては、他人に教える機会がありません。

    そのような場合には、学んだことを一人で再整理し、他人に教えるように独り言を言ってみることです。

    それだけでも効果があります。

    と、おすすめしても、おそらく実際に行動に移す人は少ないでしょう。

    しかし、日常生活において、面倒なことをやるかやらないか、この毎日の一歩が長い目で見た場合に大きな差となってくると思います。

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  • フェアであることの重要性

    2025年08月18日

    心理学や行動経済学の本を読んだりする人には常識的な知識ですが、「最後通牒ゲーム」をご紹介します。

    以下のルールで行います。

    ・2人のプレイヤーを提案者と応答者に分け、提案者に例えば1万円を渡す。

    ・提案者は両者の報酬取り分を応答者に提示する(例:6000円と4000円)。

    ・応答者は提案を受け入れるか拒否するか選ぶ。

    ・受け入れる場合:、上記の例では、応答者は4000円を受け取る。

    ・拒否した場合、両者はどちらも報酬は受け取れない。

    このゲームは、色々な国で何度も行われているようですが、結果は、予想どおりでしょう。

    経済的合理性で考えると、応答者は、いくらを提示されても受け入れた方が得、ということになります。

    拒否すると、1円も受け取れなくなるためです。

    しかし、8000円対2000円など、不公平感が大きい提案の場合には、応答者は拒否する確率が上昇するとのことです。

    この結果から、人間は、「損得」よりも、「公平さ・公正さ」の方をより重視する、と考えられています。

    神経学的には、不公平な申し出を受けたときには、脳の扁桃体や島皮質(怒りや嫌悪に関係する部位)が活性化することが判明しているそうです。

    この心理は、様々な場面で登場します。

    交渉の場面において、相手から見た時に「公正ではない」と判断されると、相手に得であっても、提案を拒否されることが多いです。

    したがって、客観的に公正な条件よりも、「相手から見た時に公正と解釈できるか」の方が重要ということになります。

    従業員に対する評価も、評価される本人から見て、「公平・公正に評価されたか」が重要となります。

    子どもが複数人いるのであれば、「親が自分を公平・公正に扱ってくれたか」が重要となります。

    「こっちの方が得だよ」と説得することも多いと思いますが、「こっちの方が得だし、フェアだと思うよ」と一言付け加えられる理由付けの方が、説得力が上がるでしょう。

    他人を説得する時は、意見を押し付けるより、NOというための障害を取り除くことが重要です。

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  • 運動には効果があった!

    2025年08月11日

    今回は、運動の効果についてです。

    運動が健康にとって有益であることは、誰でも知っていると思います。

    しかし、運動といっても、強度(無酸素運動か有酸素運動か)、長さ(3時間か30分か)、頻度(毎日か1週間に1回か)など、様々です。

    ある人が「私、運動しています。」と言っても、その内容を詳しく聞かないと、どの程度運動しているかがわからないわけです。

    さて、今回は、「いつ」運動をするのが健康にとって有益かについてです。

    私の愛読書の雑誌に「IRONMAN」があります。

    これは、ウエイトトレーニングを扱う雑誌で、筋トレ愛好者の中上級者でも参考になる貴重な雑誌です。

    この2025年6月号に、以下のような記事が掲載されていました。

    欧州心臓病予防学会誌に掲載された研究では、8万5000人以上の成人を対象に追跡したところ、午前8時~11時の間に運動した人は、心臓病や脳卒中のリスクが11~16%も低いという結果だったそう。

    特に、女性で午前9時~11時に運動した女性は、脳卒中のリスクが35%、冠動脈疾患のリスクが24%も低かったとのことです。

    どうやら、「いつ」運動したら健康に有益かについては、午前中に軍配が上がりそうな感じです。

    ただ、これは、単に多数の人を追跡調査しただけの観察研究と思われます(詳細がわかりません)。

    したがって、証明されているわけではないので、一参考にとどめておいた方がいいでしょう。

    ただ、私の実感としては、朝一番に運動を行うことは、非常に効果的と感じています。

    最も効果を感じるのは、全身の血流がよくなるため、頭脳が活発に働き、かつ、全身もすっきりする点です。

    ですから、本気の運動が休みの日も、少し激しめに動いて呼吸困難にして(バーピージャンプを繰り返すなど)、血流を全身に回すようにしています。

    おすすめですが、副交感神経優位な朝なので、それなりに強い意志が必要になります。( -`д-´)キリッ

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  • 運動のプラセボ効果

    2025年08月04日

    こんにちは。弁護士の谷原誠です。

    運動が身体に良いことは誰でも知っています。

    でも、運動は苦痛である、と感じる人も多いでしょう。

    私は運動が好きなので問題ないのですが、運動が苦手な人でも、運動効果があるテクニックがあります。

    ハーバード大学のエレン・ランガーが2007年に発表した実験です。

    アメリカ国内のホテルで働く客室清掃員84名が被験者です。

    メイドを半分に分けて、

    A群:シーツ交換や掃除などの仕事が実は、推奨される量の運動に相当することを説明する。

    B群:何も説明しない。

    という違いを設定し、実験前と後4週間で、体重・体脂肪率・BMI・ウエストーヒップ比率・血圧等を測定しました。

    すると、実際には、A群・B群とも活動量は変わらないにもかかわらず、A群だけ体重・体脂肪率・BMIが減少し、血圧が減少する、という結果が出たそうです。

    つまり、同じ運動(掃除)を行ったとしても、「自分は今、運動をしている」と認識するだけで、運動効果に違いが出る、ということです。

    これは、運動が好きではない人にとっては、とても有意な実験結果ですね。

    通勤・通学・買い物で外出する時などは、「今、歩いているが、これは身体によい有酸素運動になっている」と考えると、それだけ高い運動効果が出る、ということです。

    掃除をする時に、「これは、良い運動である」と考えながらやると、何も考えないよりも、運動効果が高くなる、ということです。

    薬のプラセボ効果については、よく知られていますが、運動についても、プラセボ効果がある、ということです。

    おそらく、ですが、勉強したり、クロスワードパズルを解いたり、という脳を使っている時も、「この作業で、私の頭脳は明晰になる」と信じていると、本当になるのではないか、などと思ってしまいます。

    人間は、奥が深いですね。( -`д-´)キリッ

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  • 自分はダメな人間?

    2025年07月28日

    こんにちは。弁護士の谷原誠です。

    あなたは、自分の意志の力にどれくらい自信がありますか?

    「甘いものは控えよう」
    「SNSは1日30分までにしよう」
    「お金を無駄遣いしないようにしよう」

    こうした目標を立てた時、多くの人が思います。
    「ちゃんと守れるはずだ」と。

    しかし、ふと気づけばSNSを見続けており、コンビニで余計な買い物をし、お菓子に手が伸びている、という自分に気づきます。

    この意志と行動のギャップは、「自制バイアス」です。

    ■自制バイアスとは?
    「自制バイアス」とは、「自分の自制心を過大評価してしまう傾向」です。

    人は未来の自分について、楽観的に予測する性質があります。
    「来週の飲み会では飲みすぎないはず」
    「年始の目標は今年こそ達成できるはず」
    「本気を出せば痩せられるはず」
    しかし実際には、多くの場合、実現できません。

    この「自分はできるはず」という過信が失敗のもとです。

    ■ なぜ人は自分を過信してしまうのか?
    脳には、将来の自分を「他人」のように感じる特性があります。
    そのため、未来の自分はきっと賢明で、意志が強く、合理的に行動してくれるはずだと無意識に期待してしまうのです。

    結果として、誘惑や怠惰に対する準備を怠り、それらを乗り越えることができなくなります。

    ■ では、どうすれば?
    多くの人は、失敗した後に「自分の意志が弱かった」と反省します。
    しかし、重要なのは「意志を強く持つこと」ではなく、「意志に頼らずに済む仕組みを作ること」です。

    ・お菓子は買わない(目の前に置かない)
    ・スマホを別の部屋に置いておく
    ・ゲーム機を思い切って捨ててしまう

    こうした環境設計こそが、「自制バイアス」に対する有効な対策です。

    ■ 自分はダメな人間?
    自分に自信を持つことは大切です。

    でも、それは、目標に向かって行動を起こす時、行動している時に必要なものです。

    「vs誘惑」「vs怠惰」という場面では、「自分は誘惑に弱い」「自分は怠惰だ」という認識を持つことが必要となってきます。

    「自分をコントロールする」ということは、自分の意志だけで行うものではなく、環境も含め、あらゆる手段を使って行うものだと思います。

    ちなみに、筋トレを含めた自分の限界を試すフィジカルトレーニングを習慣にする努力は、誘惑や怠惰に打ち勝つ力を養うのにとても有効と感じています。

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  • 長期記憶したい時は・・・

    2025年07月21日

    神戸大学の研究で運動と記憶力の関係を調べたものがあり、興味深かったので、共有します。

    実験は、記憶学習の前に運動をすると、記憶力は向上するのか、というものです。

    実験対象者は、健康な44名の大学生で、運動グループと安静グループに分けました。

    運動グループは、記憶学習前に20分間のサイクリング運動(最大予備心拍数の50%強度)をします。

    最大予備心拍数の50%は、50歳の人で安静時心拍数が60拍/分、運動強度50%とすると、1分間に115拍となるくらいです。

    安静グループは、実験室で20分間の座位安静(スマートフォンの操作も禁止)とのことです。

    結果としては、運動グループに記憶学習の24時間後という短期記憶では記憶力の向上はみられなかったものの、記憶学習の8週間後の思い出しテストでは、記憶力の向上がみられた、ということです。

    これが自分にも当てはまるのであれば、やってみたいですね。

    学校の試験などの一夜漬けには効果がなさそうですが、社会人になると、勉強は、多くの場合、長期記憶を目的にしています。

    私の場合には、法律や裁判例の勉強が多いですが、すぐ忘れては困ります。

    そのためには、勉強の前には運動した方が効果がありそうだ、ということです。

    ただ、この運動が、

    ・運動強度の高い場合、あるいは低い場合がどうか、

    ・運動時間が長い場合、あるいは短い場合はどうか、

    という点は調べられていないようなので、手探りでやっていくしかありません。

    私がやりやすい運動は、短時間・高強度なので、115拍/1分間になるように調整してやってみようか、と思います。

    でも、考えてみると、ちょっと面倒なので、やらないかもしれません。

    結構、面倒くさがりなのです。( -`д-´)キリッ

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  • 朝、やる気のでない時

    2025年07月14日

    「やらなければならないことがあるのに、やる気がでない」

    そんなことはありませんか?

    ・仕事
    ・勉強
    ・家事
    ・雑用

    「やろう、やろう」と思っても、なかなか動き出せない。

    そして、時間ばかりが過ぎていく。

    そんなことがあると思います。

    こんな時にやる気を出すテクニックは、いくつかあります。

    (1) タスクを細分化し、ほんの少しやってみる。

    「0→1」が難しいので、ほんの少し始めてみると、その次のタスクに取り掛かりやすくなります。

    (2) やらなければならない理由を再確認する。

    自分の内側からモチベーションアップを期待する方法です。

    (3) 環境を変える。

    勉強や仕事などの精神活動の場合には、自宅ではなく、喫茶店に行ったりすると、やる気が出てくる場合があります。

    他にもありますが、これらのテクニックを使っても、全くやる気が出ない、という場合もあります。

    そんな時は、副交感神経が優位になっている可能性があります。

    例えば、朝目覚めて、まだ寝ぼけ眼の時は、いきなり集中して何かをやるのは難しいものです。

    これは、副交感神経が優位になっていて、休息・リラックスモードだからです。

    そこで、交感神経を刺激すると、やる気が出てくることがあります。

    交感神経を刺激するのに簡単な方法は、運動をすることです。

    大きな筋肉がある下半身を使う運動の方が効果が早く出ます。

    スクワット、走る、階段を昇る、バーピージャンプ、など、心拍数が上昇する運動をすると、交感神経が刺激され、やる気が出てくることがあります。

    他にも、冷たい水で顔を洗う、朝日を浴びる(セロトニンの分泌)、気分の上がる音楽を聴く、などの方法もあります。

    自分をコントロールすることは、意外と難しいものです。

    「やる気が出ないなー」と、ただその状態を放置するのではなく、色々な方法を試してみましょう。

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  • 自ら風を起こそう。

    2025年07月07日

    大関マサキは、今日も浜辺で海を見ていた。

    年の頃は六十を過ぎていただろう。

    マサキは、二十代の頃から起業を夢見ていた。

    本を読み、計画を練り、時間があると、ずっと起業のことを考えてきた。

    しかし、資金、人、世の中の流れが、まだ十分ではない。

    そのうち、友人たちは次々と何かを始めていった。失敗する者もいれば、成功して町を出て行った者もいた。

    だがマサキは動かなかった。風が吹いたら、潮が変わったら、自分も航海に出よう——そう信じて。

    ある日、ひとりの少女マユミがマサキに声をかけた。

    「おじさん、毎日なにしてるの?」

    マサキは少し笑って、答えた。

    「風を待ってるんだ。」

    「どんな風?」

    「…夢に向かう風さ。」

    少女は少し考えて言った。

    「私、風を起こす方法を知ってるよ。風は、自分で走れば起きるよ。」

    そう言って、少女は走り出した。少女の髪が風にたなびいていた。

    マサキは、雷に打たれたような衝撃を受けた。

    自分は何も行動を起こさずに、周りがお膳立てをしてくれるのをずっと待っていただけだった。

    責任を風に押し付けて、自分で責任を取ろうとしなかったのだ。

    その夜、マサキは久しぶりに眠れなかった。

    翌朝、浜辺にマサキの姿はなかった。

    数週間後、就職・転職サイトの募集欄に記事が掲載されていた。

    「共に風を起こそうとする人を募集します!」

    マサキが会社を立ち上げたのだ。

    行動を起こさなければならないとわかっているのに、いつまでも言い訳をして、行動を起こさない人がいます。

    しかも、そのような人は、あくまで私の感覚ですが、かなり割合が多いように感じます。

    理由は色々とあるでしょう。

    ・失敗がこわい。
    ・お金や時間が無駄に終わるのが耐えられない。
    ・完璧主義である。
    ・「風が吹くのを待っている」(マサキ)

    しかし、行動を起こさなければ、結果を出すことはできません。

    とにかく行動することが大切です。

    成功率が1%しかないタスクがあったとします。

    このタスクに2回取り組むと、(99%×99%=98.01%)となり、成功率が約2倍になります。

    459回目では、成功率は99%になるとのことです。

    「行動、行動、行動!」です。

    但し、次の言葉も心に刻んでおきましょう。

    「思いつきだけで行動するのは・・・愚か者のすることだ」(ゴルゴ13)

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  • 水が不足すると、脳はこうなってしまう。

    2025年06月30日

    今回は、脳と水の関係です。

    脳の約80%は水分で構成されているとされており、水分が不足すると、脳機能に異常をきたします。

    脳の水不足には、例えば、以下の悪影響があります。

    ・軽度の脱水(体重の1〜2%の水分損失)でも、注意、実行機能、短期記憶、長期記憶の想起、精神運動能力といった認知機能が低下する。

    ・集中力が低下する。

    ・反応時間が遅延する。

    ・感情が悪化(イライラ、疲労感、不安感など)する。

    ・脳活動の効率が低下する。

    ・認知症リスクの可能性がある。

    これは、避けなければなりませんね。

    特に、それほどの労力なしにこれらの悪影響を防ぐことができるのに、そうしないのは、人生の多大なる損失となります。

    そこで、毎日、適切に水分を摂取する必要があります。

    1日の推奨水分摂取量は、男性約3.7L、女性約2.7Lであるとされています。

    もちろん、個人差がありますし、気温によっても異なるので、一応の目安です。

    効果的な水分補給の方法としては、以下が挙げられます。

    ・喉が渇く前に水分を摂取する(喉が渇いてからでは遅い)。

    ・食事の際の水分摂取を心がける。

    ・尿の色が濃い時は、水分が不足している可能性があるので、水分を摂取する。

    ・汗をかいたら、多めに水分を摂取する。

    ・アルコールやカフェインには利尿作用があること、アルコール分解に水分が必要であることから、これらを飲んだ時は、多めに水分を摂取する。

    ・睡眠中に水分が失われることから、就寝前に水分を摂取し、起床後多めに水分を摂取する。

    これらは、たいした労力を必要としませんが、注意すべきは、意識的に行わないと、実行できない可能性が高い、ということです。

    何も考えないで過ごしていると、喉が渇いて始めて水分を摂取することとなり、脳の水不足が生じる可能性がある、ということです。

    そして、特に外的なストレスがないのに、なぜかイライラしたり、集中力が低下したり、ということが生じる可能性がある、ということです。

    このようなことは本当にもったいないです。

    私は夜、飲酒をしますが、意識的には水分を摂取せずに就寝してしまい、朝、大量に水分摂取しています。

    自戒の念も込めて、あえてメルマガでお伝えさせていただいた次第です。

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