首相が指揮権発動!?
2009年12月20日
鳩山由紀夫首相は、2010年1月19日午後の衆院本会議での代表質問で、小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件に関し、「指揮権発動は考えていない」と述べて、法務大臣による検事総長への指揮権発動を否定したそうです。
ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100119-00000084-jij-pol
法律には、首相に指揮権発動を認める規定はありません。検察庁法によると、法務大臣には、検察官の事務に対し、一般的指揮権を認めた上で、「個々の事件の取調又は処分については、検事総長のみを指揮することができる」としています。
今回は個別事件になりますので、法務大臣は、検事総長に対し指揮権を発動することができますが、首相は指揮権発動はできません。
したがって、鳩山首相の発言は、誤解を招く表現であり、正確には「法務大臣は、指揮権発動は考えていないらしい」ということになるでしょう。