ソーシャル・フィットネス | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
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ソーシャル・フィットネス

2026年05月04日

ハーバード大が1938年から続ける「成人発達研究」があります。

大学卒業生、富裕層や貧困層、子どもから大人まで、約2600人もの様々な人のデータを継続的に集めた研究です。

研究をしているロバート・ウォールディンガー教授によると、「「良い人間関係が、私たちをより幸せに、より健康にする」ということです。

まあ、そうでしょうね。

ということですが、次のような研究結果を知ったらどうでしょうか。

・慢性的な孤独感は1年あたりの死亡率を26%も高める。

・孤独が体に与える影響は、1日15本程度のタバコを吸うことによる死亡リスクと同等である。

実は、私は対人関係があまり得意ではなく、1人が好きなためこの研究結果に衝撃を受けています。

理屈としては、人間は、先史時代には、集団から孤立することはただちに死を意味したことから、遺伝子に組み込まれていると説明されます。

その結果、脳は孤独を依然として生存に対する重大な脅威と認識し、コルチゾールなどのストレスホルモンを分泌し、体内で慢性的な炎症が引き起こされ、血管が傷つき、心筋梗塞や脳卒中のリスクが増大することになります。

そこで、心理学では、「ソーシャル・フィットネス」という概念が提唱されています。

身体の健康を保つために運動が必要なのと同じように、社会的なつながりも日々のトレーニングが必要ということです。

私は身体のワークアウトは一生懸命してきましたが、人間関係のワークアウトが必要だとは考えてきませんでした。

50代後半になって新しいことを始めるのは大変なことですが、それが高齢になった時の幸福感につながり、健康で生きられるということであれば、「ソーシャル・フィットネス」も研究してみようかと思った次第です。

ただ、他人と交流すればよい、ということではありませんので、注意が必要です。

アドラー心理学では、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と説明されます。

人間関係の悩みが増えると、それはそれでコルチゾールが分泌されて、死亡率が高まります。

適切なバランスを探していくことが重要です。