ピンチを脱する第三の道
ある日、二匹のカエルが、誤って深い壺の中に落ちてしまいました。
壺の中には、ミルクから作られたクリームがたっぷりと満たされていました。
クリームの中には、足を踏ん張る場所もない。
自力で抜け出すのは、どう考えても不可能な状況でした。
一匹のカエルは、早々に悟りました。「もう、だめだ」。そして抵抗をやめ、静かにクリームの底へと沈んでいきました。
けれど、もう一匹のカエルは違いました。
「死にたくない」
とにかく足を動かし続けました。
彼は、ただひたすらに、もがき、泳ぎ、足をバタバタと動かし続けました。
やがて、不思議なことが起こります。
足を動かし続けたことで、クリームは少しずつかき混ぜられていきました。やがて、クリームは固まり、硬いバターへと姿を変えていったのです。そのバターを足場にして、彼はついに壺の外へと飛び出していきました。
この物語は、「最後まで諦めなければ、なんとかなる」という文脈で語られることが多いです。
しかし、もう一つ重要な教訓があります。
それは、「場合により、活路は自分の気づかないところにある」ということです。
困難に直面した時、
「自分には才能がないから、無理だ」
「状況は変わらないから、無理だ」
「誰も助けてくれないから、無理だ」
活路を見いだせない時、このように諦めてしまう人は、深い壺の底に沈んでいきます。
必死に考え続け、活路を見いだせる人は助かります。
ここで、第三の道があります。
活路を見いだせなくても、もがき続ける、という道です。
カエルは、自分が助かるとは思わなかったはずです。それでも、もがき続けたら、奇跡的に助かります。
私たちは万能ではないので、全てのピンチに活路を見出すことなどできません。
しかし、そうであっても、ピンチから脱するために、最後まで諦めずもがき続けたら、自分では気づかないようなことが起こり、ピンチから脱出することができる場合があります。
・誰かが助けてくれた。
・状況が変化した。
・急にライバルがいなくなった。
このようなことが起こることがあります。
だから、自分で全てを知っている気にならず、活路を見いだせなくても、とにかく最後まで諦めずにもがき続ける、そういう姿勢でいたいと思います。













