弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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    達成率を2倍にする方法

    2026年08月17日

    私たちは、ちょくちょくやる気を出してしまって、目標を立てることがあります。

    ・10キロ痩せたい。

    ・資格試験に合格したい。

    ・英語が話せるようになりたい。

    このような目標は、「目標意図」と言います。

    しかし、多くの目標意図は、実現しません。

    では、目標意図を設定することが無駄なのか、というと、そういうわけではありません。

    目標を強く願い、達成を強くイメージすることは目標達成に対して有効です。

    ただ、これだけでは、行動科学の観点からは、不足しているます。

    何が不足しているかというと、行動です。目標を達成するためには、行動が必要です。

    痩せるためには、食事の調整と運動が有効です。

    では、いつ、どういう内容の食事の調整と運動をするのか、その行動の障害となるものをどうやって取り除くか、を考えて決めないと、いつまで立っても目標は実現しません。

    現実問題としては、「思いは実現する」というわけではないのです。

    そこで、具体的な行動計画を作り、実際に行動に移すために有効な方法が、「イフ・ゼン・プランニング」です。

    ゴルヴィツァー教授は、秋学期の終わりに帰省を控えた大学生たちを対象に、あるシンプルな課題を与えました 。

    それは、「クリスマスの日に何をしたかに関するエッセイを書き、クリスマス後48時間以内に教授宛てに提出する」というものです 。

    学生たちは2つのグループに分けられました。

    目標意図のみ:単に「エッセイを書いて提出してください」とだけ指示され、それ以上の指導は受けなかったグループ 。

    実行意図付与:エッセイを書くことに加えて、「いつ、どこでエッセイを書くか」をその場で決めて書き記すよう指示されたグループ(例:「12月26日の午後3時に、図書館でエッセイを書く」) 。

    目標意図のみの学生のうち、期限内にエッセイを提出できたのはわずか「32%」でした 。

    これに対し、実行意図の学生の提出率は、なんと「71%」に達したのです 。

    ほんの数分間、日常の些細な質問に答えて計画を立てるという行為だけで、目標達成の確率が2倍以上に跳ね上がりました 。

    「イフ・ゼン・プランニング」を知っているだけでは、なかなか取り入れる気にはならないかもしれません。

    しかし、今、何かの目標があり、かつ、この結果を知れば、これを取り入れない手はありません。

    例えば、英語をマスターしたければ、
    「家から外に出たら、すぐにスマホで英語の音源を聞きながら歩く。」
    「電車に乗ったら、すぐに英単語帳を取り出す」
    などです。

    しばらくやっていると、いつの間にか(自分が意識しないうちに)、それが習慣となっていることに気づくでしょう。

    それが、習慣の力です。