セルフ・コンパッション
私は現在、東京弁護士会の副会長をしています。
副会長は6人いるのですが、皆、最初のころより副会長らしさが増しています。
会社でもそうですね。
課長、部長に就任すると、だんだんと課長、部長らしくなってきます。
学校の部活のキャプテンになると、だんだんとキャプテンらしくなってきます。
これも、認知的不協和解消理論ですね。
行動と内心の不一致が生じる時、私たちはすでに行ってしまった行動に心理を合わせようとし、結果として自分に変化を生じさせます。
これは、「自分はこうあるべきだ」という心理ですが、これが必ずしもうまくいくとは限りません。
世の中は不確実性に満ちており、必ずといってよいほど、失敗、批判、障害が立ちふさがります。
そんな時、「自分は能力がない」と激しく自己批判を繰り返したり、他者に責任を転嫁して自分の自尊心を守ろうとする行動に走ってしまう場合があります。
しかし、「自分は能力がない」と激しく自己批判をしてしまうと、自分を能力がない方向へと導いてしまいます。
他者に責任を転嫁すると、自力で障害を乗り越える必要がなくなり、成長が止まります。
いずれにしても望ましい結果ではありません。
そこで、挫折した時には、別の方法で自分を守る必要があります。
それが、ある程度のセルフ・コンパッションです。
セルフ・コンパッションとは、自分がつらいときや失敗したときに、自分を責めすぎず、思いやりを向ける姿勢のことです。
失敗をしたら、「自分は今、成長過程なんだから、失敗もあるさ。今からでも何とかリカバリーする方法を考えよう」と考えます。
批判にさらされたら、「そうか。こういう考え方をする人がいるとは考えが及ばなかった。勉強になったぞ。次回からは、こういう観点からも考えてみよう。」と考えます。
そして、自己成長につなげます。
とにかく、自分をコントロールするのは難しいものです。
厳しすぎてもダメ。優しすぎてもダメ。
上手にバランスをとって人生を乗り切っていきましょう。
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