他人が自分を見て笑っている件
私たちの多くは他人の目を気にするものですが、その中でも特に気になってしまう人がいます。
例えば、寝坊して急いで家を出たために寝癖がついたまま出社してしまったような場合、社内の全員がそれに気づいて内心笑っていると思い込んでしまうような場合。
YouTubeの一人語りをする途中、ちょっと言い淀んだ場合に、視聴者が全く気にならないのに、「あ、すみません。舌を噛んでしまいました」などとわざわざ言い訳をするような場合。
このように、自分が気にしている欠点や特徴、ささいなミス(目立つ服装、少し太って見える顔、シャツの汚れなど)に対して、他者も自分と同じくらい強い関心を持って注目していると判断してしまう認知バイアスを、心理学では「スポットライト効果」と呼びます 。
これは文字通り、まるで自分だけに暗闇の中で眩しいスポットライトが当てられており、周囲の誰もが自分の一挙手一投足に注目し、気になっている所やクセが丸見えになっているかのように錯覚してしまう状態を指します 。
コーネル大学の心理学者トーマス・ギロビッチらが行った実験に次のようなものがあります。
実験に参加したのは109名の大学生です。
ターゲット役となった学生は、恥ずかしい有名な人物のTシャツを着せられ、他の学生たち(観察者役)が着席してアンケート作業を行っている教室のドアをノックし、遅れて入室します 。
そして、着席した後、すぐに退室します。
ターゲット役本人は、平均約46%の学生が、そのTシャツに気づき、人物を識別できただろうと推測しました。
ところが、教室にいた学生達は、平均約21%しか気づかなかったのです。
如何にスポットライト効果が働いているかがわかるでしょう。
スポットライト効果は、その人が「自己中心的な世界」に生きているためです。
無意識のうちに「自分が知っていること・関心があること」を強固な基準(アンカー)として設定し、他者の心や視線をもその基準で推測してしまうのです 。
しかし、自分がそうだ、ということは、他人も同じであり、そうであれば、他人は、あなたのことをそれほど気にかけていない、ということになります。
他人の目が気になって仕方がない人は、このことをよく憶えておくとよいでしょう。
少しずつ、他人の目が気にならないようになるでしょう。
ぜひメルマガに登録を。
https://www.mag2.com/m/0000143169













