弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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    心理的リアクタンスにご注意を。

    2024年10月07日

    こんにちは。

    弁護士の谷原誠です。

    若いロミオとジュリエットは、出会うなり恋に落ちます。

    しかし、周囲は猛反対。

    反対されればされるほど、二人はより強く惹かれ合うことになります。

    周囲は、二人を別れさせようと説得行動を取っているわけですが、これが逆効果になっているわけです。

    心理学の概念に、「心理的リアクタンス」というものがあります。

    これは、人が自由に行動できる権利や選択肢が制限されたり、脅かされたりしたときに、それに対して反発し、反対の行動や選択肢を強く求める心理的な反応のことをいいます。

    私達は、他人を説得しようとする時に、概して、この心理的リアクタンスに反した行動を取ろうとします。

    自分のため、あるいは相手のことを思って説得しようとする時、自分の考えを相手に押し付けようとするのです。

    ロミオとジュリエットの周囲の人たちもしかり。

    親は、子供が幸せに生きられるように、よく勉強して良い大学に入り、よい就職ができるようにと願って、「勉強しろ」と説得します。

    しかし、子供の側は、そう言われた途端、やる気がなくなって、むしろ反抗して勉強をしないという選択を取りたがります。

    では、どうすればいいか、ということですが、相手が自分で考えて決定した、というプロセスを作り出すことです。

    そのためには、やはり質問が効果的ということになります。

    質問は押し付けではありません。

    人は、質問されると、そのことについて考え、答えを出そうとする性質を持っているからです。

    しかし、ただ質問すればいい、というわけではありません。

    たとえば、子供の対して、「宿題はやったの?」と質問するのは、子供に考えさせて答えを出させようとしているのではなく、「宿題はやったの?(やってないなら、さっさとやりなさいよ)」と、やはり自分の考えを押し付けているに過ぎないためです。

    では、どのように質問すればよいのでしょうか。

    次の本が、そのヒントになるでしょう。

    Amazonでレビュー星4.5です。
    「人生を変える「質問力」の教え」
    https://www.amazon.co.jp/dp/B07V4PW8FP/

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