決断における希少性の罠
あなたは、間違った決断をしてしまったことがあるでしょうか?
もちろん、あるでしょう。
そして、後悔したことがあるでしょう。
実は、人間が間違った決断をしてしまう時に陥る罠が8つあります。
そのうちの一つが「希少性の罠」です。
20歳の頃、「B3」というモコモコの革ジャンがとても流行していました。
私も、その革ジャンが欲しくて古着屋に探しに行くと、良いB3が吊ってありました。
試着してみると、店員さんも、「カッコいいですねえ」と言ってくれました。
ただ、ちょっと大きめだし、値段が少し高い。
どうしようか悩んだ末、
「もう少し考えます」
と店員さんに伝えました。
すると、店員さんは、
「はい。わかりました。でも、このB3はとても人気がありますから、すぐなくなってしまうかもしれません。お取り置きしたいところですが、うちの商売なので・・・」
そう言われた途端、私は、そのB3が、とても貴重なものに思えてきました。
次回、来た時にこのB3が誰かに買われてしまった後だったら?
そう考えると、私はいても立ってもいられなくなりました。
「少しくらい大きくたって変じゃないし、何年も着られるものだから、少しくらい高くたって平気だ」
そして、思わずそのB3を購入しました。
喜び勇んでB3を着て歩いていましたが、やはり少し大きいようです。
洋服屋に行くと、どうしてもB3に目がいってしまいます。
結構在庫もあり、自分にぴったりの大きさのもあるようです。
「どうして、あの時、焦って買ってしまったのか・・・・」
私がこの時陥ったのが、決断力をゆがめる
「希少性の罠」
です。
数が少なく、今決めなければなくなってしまうかもしれない、と思うと、人は、無性にそれが欲しくなるのです。
「本日限り」
「あと1個」
とか言われると、無性に欲しくなります。
この性質によって、人は、決断を誤ってしまうのです。
この「希少性の罠」から脱出するには、自分に対して3つの質問をすることです。
その質問については、私の新刊に書いておきました。
よろしければ、ぜひ!
スパッと決める技術/あさ出版
¥1,470
Amazon.co.jp