自動車運転過失致死傷罪成立
2007年04月19日
「自動車運転過失致死傷罪」が、2007年5月17日の衆議院本会議で成立しました。早ければ6月上旬にも施行される予定との見通しです。
現在、自動車事故の罰則は、刑法211条の「業務上過失致死傷罪」の5年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金か、刑法208条の2の「危険運転致傷罪」の15年以下の懲役、「危険運転致死罪」の1年以上20年以下の有期懲役です。
今回の「自動車運転過失致死傷罪」の罰則は、懲役7年以下の懲役または禁錮もしくは100万円以下の罰金ということです。
最近悪質な運手による悲惨な重大事故が多くみられ、懲役刑の上限からくる刑の軽さに、被害者や遺族等から批判の声があがっていました。私もまた、悲惨な交通事故の被害者側の弁護活動を通し、業務上過失致死傷罪の上限は軽いと思っておりました。
これで一応の決着になりますが、更に法定刑の見直しを求めていきたいと思います。