メルマガ創刊号 | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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メルマガ創刊号

2004年11月18日

まぐまぐで送信したメールマガジン創刊号を掲載します。

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~弁護士と議論術~
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 弁護士の谷原誠です。私が弁護士になったのは25歳の時で現在弁護士11年目です。25歳で弁護士になったときは、相手の弁護士にはナメられるわ、依頼者には不安がられるわ、で、大変苦労しました。そこで、私は、ナメられないため、議論術の研究をしました。「実力で勝てば問題ないだろう!」という思いからです。

弁護士法の第1条は、「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。」と謳っています。弁護士は、カネばかり追いかけていてはいけないということです。

 しかし、本当のことを言うと、特に民事の裁判というのは真実を発見する場ではなく、正義が実現されるとは限りません。原告と被告とが、自分の権利を守るため、あるいは自分に利益があるように、有利な証拠のみを提出し、有利な証言をします。残念なことではありますが、裁判を行ったからといって必ずしも真実が明らかになるわけではないのです。

私たち弁護士は、知識の限りを尽くし、またこれまでに培った議論術を総動員して、依頼者の利益を最大限に達成するために戦っています。議論で負けているようでは、依頼人の利益は確保できません。サムライに例えると、弁護士にとっては、言葉とペンが刀であり、議論術が剣術に相当するものです。したがって、常に議論術(剣術)を磨いていなければ一流の弁護士にはなり得ないのです。

私は現在も議論術を研究し、駆使して相手方弁護士と日々戦っています。私は、30歳の時に、「他人を意のままにあやつる方法」(KKベストセラーズ)を著しました。ここでも一部議論術に触れています。しかし、その後も議論の研究は進んでいます。

そこで、私がこれまでに蓄積した議論術の成果を今度はメールマガジンで発表していきたいと思います。この議論術をマスターすれば、弁護士と互角に議論ができるでしょう。

議論に負けないテクニックは誰もが身に付けておく必要があります。例えば、あなたが道を歩いていて、ヤクザ風の男に「何ジロジロ見てんだ!イチャモンつけてんのかっ!」とインネンをつけられたら、どうしますか?うまく切り抜けることができますか?

「いえ、イチャモンなんかつけてません。」と答えますか?そんなことを言うと「じゃあ、なんだ!俺の顔になんかついてんのかっ!」と追い込まれ、「ついてません。」と答えると、「じゃあ、てめえ、なんだんだっ!俺に喧嘩売ってんのかっ!上等じゃねえか!」と追い込まれていきます。

ここで、「いえ、喧嘩なんか売ってません。すみませんでした。」と謝るとどうなるか。「てめえ、俺の足を止めさえておいて、そんな詫び方で済むと思ってんのかっ!」と、更にどんどんと追い込まれていき、迷惑料まで取られかねません。

しかし、このような場面も、議論のテクニックを身につけると、追い込まれずに済むようになります。(ただし、議論に勝ってしまうので、殴られないように気をつけてください。)

次回から、具体的な議論のテクニックを展開する予定です。
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交通事故SOS~保険会社の言いなりになるな~
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