弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜 - Part 99
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
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    『最高の人生の見つけ方』に学ぶ質問力

    2023年09月01日

    『最高の人生の見つけ方』という映画があります。

    モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンの名優二人が出演しています。

    モーガン・フリーマンがジャック・ニコルソンに2つの質問をします。

    「魂が天の門を通ると、神が二つの質問をする。」

    (1)自分の人生で喜びを見つけたか?

    (2)自分の人生は誰かに喜びをもたらしたか?

    ここでは、映画の内容には触れません。

    これらの質問について考えてみます。

    人がする質問には、情報が詰まっています。

    例えば、上記の質問は、ともに「人生における喜び」について質問しているものであり、それが人生にとって重要であることを前提にしています。

    人によって価値観が違いますので、この場面で、次のように質問する人もいるかもしれません。

    (1)自分の人生で十分な富を得たか?

    (2)自分の人生は他人に富を与えることができたか?

    あるいは、次のように質問する人もいるかもしれません。

    (1)自分の人生で家族がいて幸せだったか?

    (2)自分の人生で家族を幸せにできたか?

    このように、自分の価値観によって、質問が異なってくる、ということになります。

    また、この2つの質問によって、質問者は、「自分が喜びを得て、かつ、他人にも喜びを与えるべきである」という価値観を持っていることがわかります。

    人によっては、自分が喜びを得ることこそ目指すべき人生である、と考えるかもしれません。

    そして、これまで何度も書いているように、質問は、他人の考えを特定の方向へ誘導するものです。

    こう考えると、質問を発する際には、「この質問には、自分の偏見が入っていないだろうか」と自分に問い続けることが大切だと言えるでしょう。

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