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クイズ:浮気の慰謝料は認められるか?
2010年12月25日あるところに、仲の良い夫婦がいた。
妻の花子さん(27歳)は、給料の安い夫良夫さん(30歳)のために、生活を切り詰め、好きな洋服も買わず、倹約して頑張っていた。
ところが、2007年1月に、夫の浮気が発覚した。
相手は、会社の部下の女性だ。
大騒ぎとなり、相手の女性は、会社にいられなくなって退職した。良夫さんとの関係も終わった。
花子さんは、大きなショックを受け、家を出て実家に戻った。
その後、良夫さんと何度か話し合い、浮気のことは水に流すということで、1年半後に良夫さんと再び同居することとなった。
良夫さんは、毎日20時には帰宅して、一緒に夕食を食べると約束した。
しかし、その約束は、1ヶ月ほどしか守られなかった。
花子さんは、その約束よりも、浮気のことが頭から離れず、夫婦関係は冷え切ったままだった。
結局、2010年12月に、2人は離婚した。
花子さんは、離婚のきっかけを作った浮気相手の女性が許せず、慰謝料請求をすることを思い立った。
この慰謝料請求は認められるか?
答えは、次の記事で。
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教師だって、親を訴えることがある。
2010年12月24日珍しい事件だ。
教師が親を訴えた。
埼玉県の市立小学校の女性教諭が、再三クレームをつけてきた保護者のせいで不眠症になったとして、慰謝料500万円を求め提訴したそうだ。
日刊ゲンダイが調べたクレームの例が驚く内容だ。
主なものをあげると・・・
「息子は塾通いで疲れているから、授業中は寝かせて欲しい」
「翌日の天気を調べて、傘が必要なら連絡してくれ」
「休んだ2週間分の給食費を返して欲しい」
「親子共に朝が弱いから、モーニングコールをして」
「子供に掃除をさせるな、業者に頼め」
モーニングコールをしろ、とは、思いもつかないクレームだ。
以下が、もとの記事。
http://news.livedoor.com/article/detail/5287637/
学校としても、クレーム対策に必死だろうが、サービス業という観点からは、クレームは、アイデアの宝庫だ。
なぜなら、クレームは、事業者が思いもよらない観点から起こってくることがあるからだ。
上記のクレームを生かしてみると・・・
・仮眠が取れる完全実力主義の学校
・傘の貸し出しサービス(ホテルや飲食店ではやっているところがある)
・モーニングコールサービスのある学校
・子供に掃除も給食の準備もさせない学校学校以外の業種でも参考にあることがあるだろう。
1つの出来事があった時に、防御するだけで精一杯ではもったいない。
クレーム対策はしっかりとしつつ、同時に自社のサービス向上対策もしっかりとする、という両面作戦が大切だと思う。
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国税不服審判所からの景色は絶景だ
2010年12月20日税金を支払うのは国民の義務だ。
給料をもらっている人は、会社が勝手に税金を差し引いて国に税金を払ってくれる。
しかし、事業を行っている人や会社は、自分で税金の計算をして、国に税金を払う。
そうすると、たまに税務署は、その税金の計算が正しいかどうか、という点などを調査する。
間違いがある場合、まずは本人に修正申告するよう求めるが、本人が拒否した場合には、税務署は、強制力をもって修正を行う(更正)。
ただ、税務署といっても間違えることもあるので、これには不服を申し立てることができる。
その一つの機関が、国税不服審判所である。
ということで、今日、仕事で関東信越国税不服審判所に行ってきた。
そのビルがこれだ。でかい!
ビル内のセキュリティは厳重で、二重のチェックを受ける。
これが入館証だ。
国税不服審判所は、ビルの20階にある。
これが、20階から見た景色だ。
絶景(ぜっけい)かな。
そして、このビルは、でっけいかな。
言っておくが、観光に行ったのではない。
不服を申し立てるために行ったのだ。
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飲み屋のツケの時効は1年
2010年12月17日最近はツケで飲む人はめっきり減ってしまったが、それでも「取りっぱぐれた」というよう話をたまに耳にする。
飲み屋のツケ(飲食代金の売掛金)の時効は、1年だ。
1年間、払ってもらえなければ、時効によって消滅し、一切支払ってもらえなくなる。
だから、店側は、1年以内に払わせるよう工夫することになる。
時効にならないようにする方法は、いくつかある。
1つは、「認めさせること」だ。
債務があることを認めたら、そこから、時効は1年となる。
だから「飲食代金10万円の支払い義務があることを認めます」というような念書にサインをさせれば、そこから時効は1年だ。
「認める」ことの2つ目は、いくらか払わせることだ。
10万円のうち1万円でも支払えば「債務があることを認めた」ということになり、そこから時効は1年となる。
だから、店側は、客を訪問し、「1,000円でも2,000円でも払ってもらえるまでは帰りません」と粘って、少しでも払わせようとする。
成功したら、時効が延びる。
「請求書を送っていれば、時効にならないんでしょう?」
と言われることがあるが、それは間違いだ。
請求書を送って時効が延びるのは、1度だけ、しかも6ヶ月間だけだ。
その後はいくら請求書を送っても同じだ。
客がどうしても、認めもしないし、払いもしないときは、どうするか。
その時はやはり法的手続しかないことになる。
裁判を起こして判決を得れば、時効は10年に延びる。
あとは、景気が良くなり、客が復活するのを待つのだ。
悲しいかな、そういう客が復活したのを聞いたことはない。
上記が正攻法だ。
実は、法的手続以外にも時効を10年に延ばすワザはあるが、ここでは言及しない。
ちなみに、芸能人やプロレスラー、音楽の演奏家などの報酬請求権の時効も1年なので、注意を要する。
なんにしても、お金の不払いが発生したら、即回収することだ。
時間が経過すればするほど回収は難しくなってしまう。
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伊達直人は金を出すだけじゃない
2010年12月15日受験シーズンである。
受験生は、自分の一生をかけ、受験会場に向かう。
一生に一度しかその試験を受けることはできない。
遅刻など厳禁である。
もし、入試に遅刻して合格しなかった場合、自分としては不本意な学校に入学するか、進学を諦めるか、あるいは、さらに1年間浪人をしなければならない。
そのため、入試当日は、十分時間に余裕を持ち、交通機関を調べた上で試験会場に向かう。
しかし、試験会場に向かう交通機関に事故があったら?
その結果、試験に遅刻することになったら?
そんな事件が起こった。
1月15日午前7時20分ごろ、岐阜県高山市国府町の県道で、路線バスと乗用車が衝突した。
バスには、センター試験会場に向かう高校生3人が乗っていたが、事故のため、バスは、運行することができなくなってしまった。
バスには、バス会社の社員が乗っていたが、乗客の中に高校の制服を着た男子2人女子1人が乗っていたことから、センター試験受験生だということを知り、バスを降りて、たまたま現場を通りかかった別の乗用車の若い運転手に、3人を試験会場まで無事送り届けるよう依頼した。
男性は、快く引受け、現場から約10キロ離れた試験会場まで3人を送り届けたという。
良い話である。
自分が、そのたまたま通りかかった車だったら、送り届けるのを引き受けただろうか?
自分の用事で先を急いでいたら?
他人の立場に入り込み、その試験が如何に重要な試験であるかに想像を巡らすことができただろうか?
何にしても、心温まる話である。
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出張
2010年12月14日今日は、朝から大阪出張。
朝早いと、すいている。
名古屋を過ぎたが、雪が積もっているところがある。
へ~。
雪なんて、懐かしい。
新幹線の中でもパソコンを持ち込んで仕事をしているが、テーブルがもう少し広いと助かる。
パソコンだけでテーブルを占領し、資料を置く場所がない。
新幹線の中で仕事をしているビジネスマンは、皆そう思っているのではないだろうか。
ビジネスマン用のテーブルがある少し広めの車両などがあると、いいかもしれない。
改めて、無線LANて、便利だな。
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ちっちゃいナイフは、危険か!?
2010年12月10日各地で成人式が開かれていたようだ。
成人式では、いつも何か事件が起こってニュースになっている。
今回も、起こった。
山口県下関市の成人式会場で、1月9日、模造の日本刀を持ち込んだ新成人の少年(19)が現行犯逮捕された。
警察によると、9日、下関市で開かれた成人式の式典終了後、市民から次のような通報があったそうだ。
「会場周辺で日本刀を振り回している男がいる」
これは、事件だ。
警察官が現場に駆けつけたところ、少年が日本刀に似せた刃渡り70センチの模造刀を抜いて写真を撮るなどしていたため、現行犯逮捕したとのことだ。
振り回しているのと、記念写真を撮っていたのは、かなり違うが、とりあえず逮捕だ。
少年は、「羽織はかま姿なら、刀は必要」と模造刀を持ち込んだ理由について話しているとのことだ。
逮捕容疑は、「銃砲刀剣類所持等法律」違反だ。
同法では、業務その他正当な理由による場合でなければ、模造刀を所持してはいけないことになっている。
「羽織はかま姿には刀が必要だから、正当な理由だ」
と主張しているようだが、到底無理な主張だ。
羽織はかま姿には、やはり扇子だ。
扇子を持っていれば逮捕されることもなかっただろう。
銃刀法では、刃渡り6センチメートル以上の刃物を携帯していると、違法となる。
ほとんど全てのナイフなどは、刃渡り6センチメートル以上となるだろう。
だから、たとえ用心のためであっても、ナイフを持ち歩いていると、職務質問でナイフが出てきた時は、いつでも逮捕される危険があることを憶えておこう。
仮に、奇跡的に刃渡り5.9センチメートルのナイフを見つけても、それで安心とは言えない。
軽犯罪法には、次の規定がある。
第1条2号 正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者(は、拘留又は科料に書する)
軽犯罪法、恐るべし!
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ファーストフードvs露出犯
2010年12月07日自衛隊員(46)が公然わいせつ容疑で逮捕された。
埼玉県のファストフード店のドライブスルーで車の中から女性パート従業員に対し、約10分間、下半身を露出したらしい。
ドライブスルーで10分間は長い。
かなり長い時間、にらみ合いが続いている。
後続車はいなかったのだろうか。
理由は、時間帯だ。
午前5時45分ころだったからだ。
時間が長かった故、女性店員の通報により、警察が到着し、現行犯逮捕されている。
場所はドライブスルーだ。
時間帯が昼の混雑時だったら、いくら下半身を露出しても、確実にスルーされていただろう。
露出犯には、これが一番堪える。
露出犯は、女性の驚く顔、恥ずかしがる顔見たさに露出をする。
その期待が裏切られ、無反応だったときには、ショックを受ける。
それは、あたかも物陰に隠れて友だちを驚かそうとして、「ワーッ!」と飛び出しても無反応だった時のようなショックだ。
スピーチの時、当然笑いが起こると信じて疑わないジョークが全く受けなかった時の、あのショックだ。
喜ばれると思って渡したプレゼントに「なーんだ」という反応をされた時の、あのショックだ。
そんなとき、人はその場から逃げ出したくなる。
だから、人から嫌われようと思えば、相手が自分に期待する反応と、逆の反応をし続けることだ。
そうすれば、相手は、あなたから一刻も早く遠ざかろうとする。
逆に、人に好かれようと思えば、相手が自分に期待する反応を、少し大げさにすることだ。
プレゼントをもらったときに、みんな大げさに喜ぶのは、そのためだ。
そうすれば、相手は自尊心を満足させ、あなたと共にいることを心地よく思うだろう。
少し話しが脱線したが、露出犯をなくすには、無反応でやり過ごすドライブスルー作戦が有効だ。
世の女性陣は、ぜひともドライブスルー作戦で露出犯と闘って欲しい。
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あなたはシロクマですか?牛ですか?
2010年11月30日以前に書いた「あなたは青虫ですか?」
http://blog.giron.jp/archives/51702920.htmlが、好評だったので、関連する話題をもう1つ。
少し前の話になるが、北野武氏が、雑誌GOETHE「ゲーテ」2008年10月号(幻冬舎)の取材に対し、次のように語っている。
「シロクマなんてあんなカラダしてて、80キロも泳ぐっていうじゃない。牛はすぐ溺れるもん。自分はシロクマなのか、牛なのか。それだけはちゃんとわかってないと、不幸なことになる。頑張ればなんとかなるなんて、嘘だから。」
つまり、自分の才能を知った上で努力しないといけないということだ。
「頑張れば何とかなる」という幻想を持って努力しても、泳ぐ才能がなければ、牛のように溺れてしまう。
逆に外見からすると、似つかわしくないことでも、才能があれば、シロクマのように、高度の泳ぎを見せることができる。
偏見や希望的観測を捨て、冷静に、客観的に自分のことを知らなければならないということだ。
北野武氏は、漫才ブームが絶頂だったときに「ツービート」というコンビ名で漫才をしていた。
しかし、ダウンタウンなどのお笑い第三世代が出てきたころ、自分の漫才の時代が終わることを予見し、さっさとバラエティ番組の司会や、映画監督など新しい分野を開拓し、それぞれの分野で第一人者となっている。
通常、漫才ブームが絶頂であれば、それが続くと信じ、ひたすらその道を走り続けるものだ。
しかし、彼は違った。
ブームが去る前に、次の分野に飛び込んでゆく勇気は尊敬に値する。
今はお笑いブームだが、ブームは必ず去ってゆく。
「M-1グランプリ」も視聴率が落ち始めたところで打ち切りとなった。
いつまでもしがみついていたら、自然消滅となっていただろう。
今回、打ち切ったのは、卓見だと思う。
今、絶頂にある人達が、次のブームに乗るために、どう行動するか、見物である。
これらは、芸能人についてのみあてはまるものではない。
私たち1人1人も同じである。
今、調子が良くても、今、人気があっても、今、仕事が順調でも、必ず凋落の時がくる。
その時に備え、如何に準備をしておくか、が重要である。
自分がどんな力を持っているか、見極めたい。
あなたは、シロクマですか?
それとも、牛ですか?
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タイ語で出版
2010年11月30日
私の「弁護士が教える気弱なあなたの交渉術」(日本実業出版社)が、タイ語で翻訳出版されました。何が書いてあるのか、さっぱりわかりません。
ちなみに、台湾語でも翻訳出版されています。
やはり、何が書いてあるのか、さっぱりわかりません。
気弱なアジア人、頑張れっ