ストレスに対処する
現代社会は、ストレス社会です。
膨大な仕事に対するストレス、上司に対するストレス、家庭生活でのストレス、友人関係でのストレス、ママ友との人間関係でのストレス、将来への不安に関するストレス。
他人と関係しないところでも、家の柱に足の小指をぶつけて激痛が走り、それ以後ずっとイライラしてしまうかもしれません。
ストレスに対処する方法は色々ありますが、その一つが瞑想です。
「瞑想」と聞くと、とたんに偏見から、神秘的なもの、あやしいもの、単なる思い込みだ、などと無意識に反応する人がいるかもしれません。
しかし、瞑想をすることによって、「意識の切り離し」ができるようになります。
こんな実験があります。
ウィスコンシン大学マディソン校の研究者たちは、瞑想の初心者と瞑想の熟練者の各グループの被験者の足にそれぞれ高温のワイヤーをあててやけどを負わせ(ひどいっ!)、その後、MRIで脳の反応を観察しました。
すると、ワイヤーをあてられた時には、両グループとも「熱い!」となり、同じ反応だったのですが、その後、瞑想の初心者はずっとストレス反応を出し続けたものの、瞑想の熟練者はストレス反応がなくなった、ということです。
ここからは、私の解釈です。
瞑想の初心者は、ストレスと自分の意識が一体化してしまっており、ストレスに振り回されていたにもかかわらず、瞑想の熟練者は、ストレスと自分の意識を切り離し、やけどで肉体的不快感はあるものの、ストレスからは開放されていた、ということです。
なぜ、瞑想により「意識の切り離し」ができるか、というと、瞑想そのものがその訓練になっているからです。
瞑想も色々やり方がありますが、例えば、ローソクの炎に集中する、呼吸に集中する、などの方法があります。
これは、雑然と頭に湧いてくる仕事のことや過去のこと、将来のこと、などを切り離して、目の前のことに集中する訓練になります。
その訓練を続けていると、自分の精神状態を客観的に観察することができるようになり、ストレスを感じた時には、「あっ、ストレスを感じているな」、怒りを感じた時には、「あっ、怒りを感じているな」とその感情を切り離して観察することができるようになるからではないかと考えています。
その結果、ストレスをコントロールすることができる、というわけです。
ということは、この訓練は、瞑想でなくてもいいわけで、中国武術の立禅でも、ヨガでも、日常の雑念を切り離して何かに集中する作業であれば、いい、ということになります。
ちなみに、私の場合は、筋トレです。(キリッ!)
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