相手の議論を却下する技術
今回のYouTube動画は、
【アリストテレス「弁論術」】説得力が増す7つの方法。10万部著者が解説。
他人に対する説得力があれば、自分の望みは何でも叶います。
そのためには、3つの力と様々な論法を身につけることです。
難解な弁論術をわかりやすく解説しました。
ぜひ、ご覧ください。
さて、
論理的に話す、というのは難しいものです。
しかし、他人を説得するには、自分の考えが正しいことをわかってもらう必要がありますので、論理的に話をしなければなりません。
また、相手が詭弁を弄してきたときに、それが間違いだ、と指摘できなければ押し切られてしまうこともあります。
そして、論理的に話ができる人は、それだけで「頭がいい」という印象を持たれます。
議論をする際にも論理的に話すことが望まれます。
今回は、議論の一つのテクニック「門前払い」をご紹介します。
子供がテレビを見ながらご飯を食べています。そこで、母親が、子供に対し、次ぎにように言います。
「ご飯を食べながらテレビを見ちゃいけません。」
子供が反論します。
「ママだって、よくご飯を食べながらテレビを見てるじゃないか。」
これが、議論の門前払いというものです。子供の反論は、次の意味を有しています。
(1) ママは、よくご飯を食べながらテレビを見ている。
(2) 自分がよくご飯を食べながらテレビを見ておきながら、他人に対し、それを禁止するのは、態度が矛盾している。
(3) したがって、ママは、その矛盾を解消しない限り、僕にむかって、「ご飯を食べながらテレビを見ちゃいけません。」という資格はない。
これに対し、母親は反論しなければなりません。反論には、次のようなパターンがあります。
(ア) 大人(あるいは母親)と子供の違いを明らかにし、大人はご飯を食べながらテレビを見てもいいが、子供はダメだという理由付けをするパターン。
(イ) 母親がご飯を食べながらテレビを見ていた状況と、今、子供がご飯を食べながらテレビを見ている状況との違いを明らかにするパターン(例えば、母親がやっていたときは、1人で食べたときだが、今は、母親と子供が一緒に食事をしている等)。
(ウ) 母親は、以前はやっていたが、もうやめた。その理由はこうだ、と主張することにより、矛盾する態度を解消するパターン。
いずれにしても、母親が範を示さずに、子供にばかり命令しても、説得力がないばかりか、信用を失うことにもなりかねません。
家庭生活だけではなく、ビジネスにおいても、このような門前払いを食らわせられないためには、自分自身が論理的に一貫した信念を持ち、矛盾のない統一的な生き方をしなければなりません。
その時々で、いいとこ取りで矛盾する態度を取っていると、相手の信用を失います。もちろん、議論においても、「門前払い」でやられてしまいます。
議論でも、自分の生き方そのものが問われるということです。議論とは、きわめて論理的なものですが、論理性は普段の思考や態度、生き方にも要求されるということです。
さて、議論といえば、アリストテレス「弁論術」です。
難解な書で読むのは大変です。
You Tubeでサクッと身につけましょう。
ぜひ、ご覧ください。
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