欠点は致命的か?ある音楽家の生涯
2011年04月27日
男は、幼少のころから音楽の教育を受け、音楽家を目指していた。
ところが、20代のころ、難聴になり、晩年の10年間は、ほぼ耳が聞こえなかったという。
音楽家にとって研ぎ澄まされた聴覚は命だ。
仮に、あなたが音楽家を目指していたとしたら、難聴になっても、音楽家を目指し続けるだろうか?
ライバル達は、研ぎ澄まされた聴覚を持ち、最大限にその能力を発揮して、作曲をする。
あなたは難聴になってしまい、自分が奏でる音楽すら正確に聞き取ることができない状態である。
多くの人は、夢を諦めてしまうだろう。
そして、自分が挫折した理由を、難聴のせいにするだろう。
しかし、男は違った。
強靱な精神力で、難聴という音楽家にとって致命的とも言える欠点を乗り越え、次々と名曲を生み出した。
そして、歴史に残る偉大な音楽家となった。
男の名は、ベートーベンである。
私たちは、夢に向かって頑張っていながらも、少し障害が発生すると、挫けがちになる。
そして、挫折した理由を、その障害のせいにする。
「あんなことが起こりさえしなければ、うまくいったのに・・・」
しかし、挫折する理由は、障害にあるのではなく、自分の中にのみあるのではなかろうか?
諦めさえしなければ、大抵のことは実現できるのではなかろうか?
そんなことをベートーベンの生涯は教えてくれる。