他人の成功と子孫繁栄
ある実験によると、同窓生が成功しているのを見た時、人は、不安や痛み、不快を感じるそうです。
そして、その成功した同窓生が不幸に陥った場合には、快感の領域である腹側線条体が反応したそうです。
この反応、進化心理学の観点からは、次のように考えるようです。
なお、進化心理学は、人の心理メカニズムの多くは進化生物学の意味で生物学的適応であると仮定しヒトの心理を研究する学問です。
すべての生物の適応戦略は、限られた環境の中で自らの生存と繁殖可能性を最大化することに収束します 。
そして、個体を取り巻く環境中の「資源」は常に有限です。
例えば、太古の狩猟採集社会において、安全な居住地、栄養価の高い食糧、そして優秀な配偶者といった資源は決して無尽蔵ではありませんでした。
各個体は、この有限な資源の中で、自らの子孫をできるだけ多く残そうとします。
資源が厳しく制限された環境においては、他者の成功(資源の獲得)は、相対的に自分自身の取り分の減少を直感的に意味します。
誰かが多くの食糧を得れば、自分が飢える可能性が高まります。
誰かが集団内で高い地位(権力)を得れば、自分の交尾の機会が失われる可能性が高まります。
つまり、原始の環境は極めて「ゼロサムゲーム(誰かの利益が必然的に他の誰かの損失となる状態)」に近い構造を持っていました。
このような熾烈な環境下では、競争相手が資源を失うこと、あるいは競争相手がミスを犯して集団内での地位から転落することは、自分自身の生存・繁殖における「相対的な適応度の向上」に直結するということです。
したがって、シャーデンフロイデ(他人の不幸を喜ぶ感情)は、性格の悪さや道徳的欠陥などではなく、競争相手の弱体化により自分の生存可能性が強化されると考えるものです。
ほんとかなー。( ー`дー´)キリッ













