いつもの行動は理にかなっているか
今回は、私が意図せずに取り入れていた行動が、心理学や行動経済学の理論に裏付けられていたことについて、何点か書いてみたいと思います。
ほんの些細な行動です。
(1)司法試験受験時代、寝る前に机の上に翌日に勉強する予定の基本書の該当部分を開いて置いておくことによって、翌日起きた後、スムーズに勉強に入ることができた。
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ナッジ
人の意思決定を強制せずに、望む選択へと誘導するもの。
例:駅や公共施設の階段に「ここまで登って〇カロリー」という表示を付けることで、エスカレーターではなく階段を選ぶ人が増加した。
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(2)これまで学んだことのない法律を学び始める時に、いきなり分厚い法律書を開かず、「入門書」のような簡単なものから勉強を始め、だんだんと難易度を上げていく。
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フロー理論
高度な集中状態のことを「フロー」というが、フローに入るには、自分のスキルや知識と取り組む作業の難易度がマッチしていること、こまめにフィードバックを得ることなどが大切である。
例:部下に難しすぎたり、簡単すぎたりする仕事を与えず、難易度を調整する。
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(3)どっちにするか、どれにするかという思考と選択を回避するため、カバンには、常に折りたたみ傘が入っている。スーツは常に順番どおり着ている。
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ウィル・パワー(ウィル・パワーを疑問視する見解もありますが、私は確実にあると考えています。)
・人は意思決定を繰り返すと、次第に判断力が低下してしまう。
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他にも、習慣化するための「ハビット・ループ」など、色々ありますが、日々、良かれと思って取り入れている行動は、理にかなっていることが多いのだと思います。
自分で自分をコントロールするのは、難しいものです。
しかし、心理学や行動経済学などの知識を得ておくと、なかなか思い通りにならない「自分」を少しコントロールしやすくなります。
但し、「知ってるよ」だけではダメです。
ただ知識を得るだけではなく、常に「どうすればもっと良くなるか」と考え続ける中で取り入れることが大切です。
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