自分の立場を想像してもらう
2024年05月14日
アメリカにダニエル・ピンクという作家がいます。
日本語に翻訳されているものとしては、
『フリーエージェント社会の到来』(ダイヤモンド社)
『ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』(三笠書房)
『モチベーション3.0』講談社)
『人を動かす、新たな3原則』(講談社)
『When 完璧なタイミングを科学する』(かんき出版)
他、があり、私は全て読んでいます。
彼が、テレビ番組で、身体障害者用の駐車スペースでの違法駐車をやめさせるために行った実験があります。
身体障害者用の標識は、マークです。
これを、車椅子に乗った人の写真に替えました。
すると、違法駐車をする者は、全くいなくなってしまった、ということです。
私達は、普段、ほとんど自分のことしか考えていません。
身体障害者用の駐車スペースに車を駐車する人は、「まあ、いいだろう」と安易に考えて駐車します。
しかし、車椅子に乗った人の写真があると、自分のことだけでなく、車椅子に乗った身体障害者のことを具体的に想像することになります。
その人が自分のせいで駐車できないことを想像します。
それによって、違法駐車を思いとどまるわけです。
ユニセフは、ただ「募金をしてください」と言っても、あまり効果がないことを知っています。
そこで、募金を募るWEBサイトやパンフレットには、貧しい子供の社員を掲載しているわけです。
ですから、他人を説得しようとする時は、相手が自分のことだけを考える思考から離れ、こちらが困っている状況、危機などを具体的に想像できるように伝えることが有効となってきます。
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