弁護士就職難20%
2011年11月18日
司法試験に合格すると、司法研修所で裁判官、検察官、弁護士の法律家になるための研修を行います。
その研修を終えると、それぞれ裁判官、検察官、弁護士になるのですが、裁判官と検察官は、毎年定員が決まっているので、百数十人しかなれません。
残りの人達、今は約2000人が司法研修所を卒業するので、約1800人強の人達は、弁護士になるしかありません。
しかし、日弁連によると、今年司法研修所を卒業した1991人のうち、弁護士会に登録しなかった人は、全体の20%にあたる404人にのぼるといいます。
弁護士の就職難が、いっそう加速しています。
弁護士の数は、ここ数年で急激に増えましたが、弁護士の仕事がそんなに急激に増えるはずもありません。
しかも、この不況下で、全体的に弁護士の収入も増えていません。
各弁護士事務所が新規弁護士の募集を躊躇するのもやむを得ないでしょう。
私の事務所でも、現状、司法を取り巻く情勢を見極めるため、新規募集をストップしています。
法曹人口問題を、改めて見直す時期に来ているのかもしれません。