「最近の若い者は・・・」は正しいか? | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
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弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
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「最近の若い者は・・・」は正しいか?

2013年09月09日

年配の人がよく言う決まりきったフレーズに「最近の若いものは…」があります。

一世代下の若い部下を持つようになると、つい言ってしまいたくなる言葉でもあります。

「最近の若いものは・・・」という言葉に、全く根拠がないわけではないでしょう。

同じ時代に生まれ、似た社会状況の中で育った人に、ある程度共通した世代的特徴は確かにあるのだと思います。

しかし、自分が関わっている人を「若者」というカテゴリに入れ込んで理解することにより、失ってしまうものもあるのではないかと思います。

「最近の若いものは」という言葉を発する人には、その対象となっている個別の若者との関係性を、自分からどのように変えていくのか、という視点が欠落しています。

「最近の若いものは」と言った瞬間に、その人に対して影響を及ぼして関係を変えていこう、という姿勢が失われてしまうのです。

「最近の若いものは、物事がわかっていないから『仕方ない』」というように、うまくコミュニケーションをとれないことを相手の責任にして、関係をコントロールする権利を放棄してしまうのです。

世代間の齟齬に対し、自分が何かしらのアクションを起こさなければ、相手が自発的に変わらない限り状況は変わらないことになります。

これは言い換えれば、状況を全て他者に委ねてしまい、自分がコントロールする権利を放棄しているということです。

若い人の行動に疑問を感じたとき、その人を若者という「箱」に入れ、閉じ込めてしまうのではなく、「この人がどうしてこのような行動をとるのか」ということを考え、改善のための方策を練ることが重要なのだと思います。

その人を分析し、正しく行動させるために、何をどのように伝えていけばよいのかを考えるうちに、場合によっては自分が変わらなくてはならないという気づきを得ることもあるでしょう。

上司と部下は、同じ目標に向かって協力しあわなければならない関係にあります。

上司の役割は、世代論を語ることではなく、目的を達成するためのマネジメントの手法を確立することだと思います。

そして、そのためには、両者の関係を相手に委ねるのではなく、自分から行動し、関係に影響を与えてゆく姿勢が必要となるのです。

このように、やりにくい相手だからといって、コミュニケーションを放棄してしまったら、何も変わりません。

自分から関係を変えてゆく必要があると思います。

その方法論をまとめてみました。

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