弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜 - Part 4
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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    なぜ押し付けの説得は効果がないのか?

    2025年10月13日

    こんにちは。弁護士の谷原誠です。

    アメリカには、1920年から1933年まで、「禁酒法」という法律があり、アルコール飲料の販売等が禁止されていました。

    しかし、人々は、この法律を守らず、地下酒場や密造酒が増え、ギャングの資金源にもなったといいます。

    これは、「心理的リアクタンス」の代表例です。

    心理的リアクタンスは、「自由が脅かされている」と感じたときに、それを回復しようとする心理的な反発反応のことです。

    人々は、「飲酒をする自由が奪われた」と感じ、これに反発したと考えられています。

    私も若い頃は、この心理的リアクタンスを知らなかったので、多数の失敗をしました。

    業務に影響があるところでは、弁護士として、依頼者と方針を協議する時に、一方的に意見を押し付けようとして、反発を受け、説得に失敗したことが何度もありました。

    私は、依頼者のためを思って説得したにもかかわらず、反発を受け、理由が全くわかりませんでした。

    その後、心理的リアクタンスを知り、私の説得が失敗したのが、私の押し付けの説得方法にあったことがわかりました。

    世の中の多くの人も私と同じように心理的リアクタンスのせいで、説得に失敗していることでしょう。

    代表的な事例としては、子どもに対して、「勉強しなさい」「宿題をやりなさい」と一方的に命じることです。

    自分の子ども時代を思い出していただければわかると思いますが、こう言われた途端、急速にやる気がなくなっていきます。

    つまり、心理的リアクタンスのせいで、逆効果になってしまうのです。

    この心理的リアクタンスを知っているだけで、他人を説得できる確率は、ある程度上がることでしょう。

    但し、自分で気づかない場合も多いので、常に頭に置いておく必要があります。

    では、心理的リアクタンスに妨害されずに、他人を説得するには、どうしたらいいでしょうか。

    このメルマガの読者であれば、すぐ答えは出るでしょう。

    「質問すること」

    質問力を学ぶには、以下が良いと思います。

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