「金・女・酒」 | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
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「金・女・酒」

2011年04月07日

昔から、男が身を持ち崩すのは、

「金・女・酒」

と言われて来ました。

男の理性を狂わすもの、ということでしょう。

世の中のスキャンダルのほとんども

「金・異性・酒」

に絡むものですね。

中国の兵法書の古典に、

「六韜(りくとう)・三略」

というものがあります。

この中に、相手を見抜くための

「選将」

という箇所があります。

これは、8つの方法からなっており、

この8つの方法を試してみれば、

その人がどんな人間であり、

どれだけの能力をもっているかどうか

がたちどころに判明するというものです。

8つの方法とは次のとおりです。

====================

1 言葉で質問し、その答え方や回答の内容を観察する。

2 矢継ぎ早に質問を浴びせて、その反応と変化を観察する。

3 間者を使って裏切りを誘い、誠意のほどを観察する。

4 表だって質問し、その人柄を観察する。

5 金銭を扱わせて、その廉潔さを観察する。

6 異性を近づけ、その貞潔さを観察する。

7 困難な仕事を与えてみて、その勇気のほどを観察する。

8 酒を飲ませて酔わせ、その酔態を観察する。

====================

さて、このうち、5、6、8を見てみましょう。

まさに、「金・異性・酒」です。

昔の中国でも、男が身を持ち崩すのは「金・女・酒」なのですね。

ある会社では、入社させるかどうか決める最終面接で、異性が接客する店に行って酒を飲ませて、その様子を観察して人間性を確かめてから合否を決める、と言います。

人物を見抜く方法は、昔も今も変わらないのです。

逆に、「金・異性・酒」が絡む場所というのは、必ず他人があなたの行動を見ています。

普段以上に自分を律する努力が必要となるでしょう。