3つのタブー・クエスチョン
今回は、「質問力」。
拙著「いい質問が人を動かす」より、7つのタブークエスチョンのうちから3つ取り上げます。
1 ノー・アンサー・クエスチョン
これは、質問のようでいて、相手の答えを求めていない質問です。
「何度注意されれば気が済むんだ?」
などがこれにあたります。
「3回注意されれば気が済みます!」
などと答える人はいませんね。
また、「質問があります」と言いながら、ずっと自説を展開する人もこれにあたります。
相手の時間を奪っているだけですね。
先程の質問は、たとえば、「2度と同じ失敗を繰り返さないためにできることは何だ?」などと言い換えることができます。
2 相手の答えを即座に否定する
相手に質問しておきながら、相手が答えると、即座にその答えを否定するケースです。
相手に質問しておきながら、相手が答えると、「全くわかってない!」などと否定します。
学校の先生なら理解度テストとしていいかもしれませんし、利害の対立する交渉中なども許されますが、相手との関係を良好に保ちたい場面では避けたいところです。
このような人は、自分を優位性を示したい気持ちが表れており、答えてくれる相手に対する敬意が欠けている可能性があります。
3 質問の連打
質問しておきながら、相手の答えを待たず、次の質問に移る行為です。
「これは、どういう考えで行動したの?」
「えーと・・・」
「いいと思ったの?その根拠は?」
などが、その例です。
人は、質問されると、その質問に応えようとして、思考を発生させ、特定の方向で考えます。
しかし、答える前に別の質問をされると、その思考が断絶され、また違う思考を始めなければなりません。
これも、自分の質問したい気持ちに支配されてしまっており、相手に対する敬意が欠けている可能性があります。
やっていいのは、相手が答えに窮している場合です。
以上、3つのタブークエスチョンです。
普段、自分も無意識にしていないか、思い返してみましょう。
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