弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜 - Part 2
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
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    3つのタブー・クエスチョン

    2024年11月11日

    今回は、「質問力」。

    拙著「いい質問が人を動かす」より、7つのタブークエスチョンのうちから3つ取り上げます。

    1 ノー・アンサー・クエスチョン

    これは、質問のようでいて、相手の答えを求めていない質問です。

    「何度注意されれば気が済むんだ?」

    などがこれにあたります。

    「3回注意されれば気が済みます!」

    などと答える人はいませんね。

    また、「質問があります」と言いながら、ずっと自説を展開する人もこれにあたります。

    相手の時間を奪っているだけですね。

    先程の質問は、たとえば、「2度と同じ失敗を繰り返さないためにできることは何だ?」などと言い換えることができます。

    2 相手の答えを即座に否定する

    相手に質問しておきながら、相手が答えると、即座にその答えを否定するケースです。

    相手に質問しておきながら、相手が答えると、「全くわかってない!」などと否定します。

    学校の先生なら理解度テストとしていいかもしれませんし、利害の対立する交渉中なども許されますが、相手との関係を良好に保ちたい場面では避けたいところです。

    このような人は、自分を優位性を示したい気持ちが表れており、答えてくれる相手に対する敬意が欠けている可能性があります。

    3 質問の連打

    質問しておきながら、相手の答えを待たず、次の質問に移る行為です。

    「これは、どういう考えで行動したの?」
    「えーと・・・」
    「いいと思ったの?その根拠は?」

    などが、その例です。

    人は、質問されると、その質問に応えようとして、思考を発生させ、特定の方向で考えます。

    しかし、答える前に別の質問をされると、その思考が断絶され、また違う思考を始めなければなりません。

    これも、自分の質問したい気持ちに支配されてしまっており、相手に対する敬意が欠けている可能性があります。

    やっていいのは、相手が答えに窮している場合です。

    以上、3つのタブークエスチョンです。

    普段、自分も無意識にしていないか、思い返してみましょう。

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