車はぶつけるもの!?
2008年02月19日
ボクサーの亀田大毅(19)さんが、2008年1月27日に、他の自動車に衝突事故を起こした件で、ニュースによると、「車っちゅうのはぶつけるもんや。運転せんとうまくならへんからな」などと発言したそうです。
この発言が、「車の運転は、たくさん運転して、その過程で事故を起こしながら上手になるものである(だから、事故を起こしてもよいのだ)」という趣旨だとするならば、交通事故の被害者側に立つ者として、容認できない発言です。
今回は、たまたまケガがなくてよかったと思います。しかし、追突事故は、追突された方の首にむち打ちの危険があります。頸椎捻挫で済んでも神経圧迫すれば後遺症です。追突の衝撃が強ければ、脊髄損傷の危険だってなくはありません。そうなれば、四肢麻痺の可能性だってあります。
四肢麻痺になれば、本人の人生における夢も希望も断絶します。周りの親族も介護に追われ、人生がくるってしまいます。
ほんの一瞬の不注意により、一生涯後遺症に苦しむ人がいる、それが交通事故なのです。そして、そのような被害に遭った人は、この発言を聞いてどう感じるでしょうか。それが心配です。
もちろん、亀田さんは、そのようなことをすべて容認しての発言であるはずはありません。それはわかっています。しかし、聞く人は、話す人の意図どおりには受け取ってくれません。倖田來未さんの「羊水」発言もおそらくそうでしょう。
自己の発言が多くの人に影響を与える立場にある人は、そのことを自覚しなければならないものだと思いました。