自賠責保険値上げでも任意保険加入を
自賠責保険料が、今年4月1日から平均で13.5%の大幅引き上げになっているそうです。
結構厳しいですね。
こうなると、任意保険に入らない人が増える可能性があります。
しかし、事故を起こした時、自賠責保険の範囲内で賠償金がおさまることはほとんどありません。
ということは、事故を起こしてしまった場合には、自賠責保険で足りない部分は自分で賠償しなければならない、ということです。
ちなみに、死亡事故の場合、自賠責保険で出る金額は、最大3,000万円ですが、賠償金は、1億円を超えることもあります。
7,000万円以上も自分で負担するのは、通常不可能ですよね。
ですから、自動車を運転する人は、自賠責保険だけでなく、必ず任意保険にも加入していただきたいと思います。
また、加害者になる場合だけでなく、被害者になった場合のことも考えておかなければなりません。
交通事故の被害に遭っても、加害者が自賠責保険だけしか入っていなかったら、十分な補償が受けられません。
交通事故の被害に遭い、四肢麻痺や高次脳機能障害で生涯介護を受けなければならない場合、将来の介護費用も賠償していただかなければなりません。
この場合、自賠責保険から出るのは最大4,000万円ですが、賠償額は、1億円や2億円を超える場合もあります。
とても足りませんね。
ところで、自動車保険には、交通事故の被害に遭った場合で、加害者が任意保険に入っていなくても、保険金が出る特約があります。
「無保険者傷害特約」「人身傷害補償特約」などです。
この特約に入っておくことで、被害者は、自分を守れることになります。
また、交通事故の被害に遭ったときは、弁護士が必要となります。
その時に有効なのが、「弁護士費用特約」です。
これも忘れずに入りましょう。
任意保険は、自分を守り、相手を守るものなのです。
動画でも解説しています。