ブッシュ大統領のイラク戦争演説 | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
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ブッシュ大統領のイラク戦争演説

2005年11月18日

ニュース記事からです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051216-00000013-san-int

「ブッシュ米大統領は十四日、ワシントン市内でイラク戦争に関する四度目の演説を行い開戦の最大の根拠とした同国の大量破壊兵器に関する情報について、「多くが誤りだったのは事実だ」と認め、「大統領として開戦の決断に責任がある」と述べた。その一方で、フセイン政権打倒は正しい判断だったと改めて強調、「勝利を達成するまでイラクを出ることはない」と述べ、米軍の早期撤退を否定した。」(産経新聞) – 12月16日3時3分更新

開戦の最大の根拠がイラクの大量破壊兵器に関する情報であり、その多く(かつ、「主要な部分」でしょう。そうでなければ「主要な部分に誤りはない。」と言うはずだからです。)が誤りだと判明したならば、本来、ただちに撤退すべきです。

撤退しないことが正当化されるとすれば、

(1)イラクに大量破壊兵器があろうとなかろうと、フセイン政権は打倒すべきという合理的な理由がある。
(2)本来は、ただちに撤退すべきであるが、現在は国内が混乱しているなどの理由により、当面イラクにとどまるべき合理的理由がある。

等の事情が必要でしょう。

上のニュースを読む限りは、(1)のように読めますが、演説の全文を読んでいないのでわかりません。しかし、開戦後、3万人ものイラク人が襲撃されるなどして亡くなっているそうです。政治的行動の裏側には、現場で血が流れていることを改めて考えなければなりません。