キレる乗客
2006年06月17日
突然キレて、駅員や乗務員へ暴力をふるうケースが増加しているそうです。
JR東日本と大手私鉄など21の鉄道は今月、駅や車内のポスターで暴力防止を呼びかける初の共同キャンペーンを始めたとのこと。
キレる原因は色々でしょう。駅員の態度が原因となったケースもあるかもしれません。
しかし、暴力はいけません。暴行罪(刑法208条)や傷害罪(刑法204条)に該当する犯罪行為です。JR各社や私鉄各社は、暴力事件に関しては、全件刑事告訴の対象とすべきです。そしてそれを告知すべきでしょう。
ポスターで暴力防止を呼びかけるだけでは、暴力をふるおうとしている人に対する抑止効果は働かないのではないでしょうか。
普通の人は、キレそうになっても警察官に暴力をふるうことはほとんどありません。捕まるからです。キレそうになっても損得勘定が働くからだと思います。
弁護士も相手の怒りは買いますが、暴力はふるわれにくい職業だと思います。その後の法的手続が頭をよぎり、損得勘定が働くのではないでしょうか。
そのようなキレる寸前の損得勘定にすべりこませる対策を考えるべきだと思います。
暴力に対しては厳しい態度で望んだ上で、乗客の自尊心を刺激しない接客マニュアル等を策定すべきでしょう。
子どもたちはなぜキレるのか
思いどおりに他人を動かす交渉・説得の技術―現役弁護士が書いた