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駒大苫小牧高暴力事件

2005年07月23日

高校野球連覇の駒大苫小牧高の野球部部長が部員に暴力を振るい、問題になっているようです。

日本高野連は、今後、審議委員会で処分を検討し、大会運営委員会で対応を決めるとのこと。優勝旗を返還すべきとの話もあるようですね。

感覚的には、優勝旗返還は、部員達に可愛そうだと思います。部長の暴力にも耐え、一生懸命練習し、勝ち取った優勝旗ですから。

体罰の是非という問題は置いておくとしても、批判は色々とあるでしょう。

高野連の田名部参事は「速やかな対応を呼びかけてきたが、明徳義塾の出場辞退の直後ということもあり、ゆゆしきことだ。指導者が暴力をふるうと、部員間の暴力も防げない。大変深刻に受け止めている」などと述べたそうです。

しかし、指導者が暴力をふるうと、なぜ部員間の暴力が防げないのか、このコメントには、論理性があるとは思えません。指導者の暴力と部員間の暴力とは、何の因果関係もないと思います。

次のような批判もあるでしょう。「高知県の明徳義塾は、大会前に不祥事が発覚し、出場を辞退した。その処分との公平性から考えても、優勝旗は返還させるべきだ。」

しかし、明徳義塾は、あくまでも自ら出場を辞退したのであって、処分を受けたわけではないので、同列に論ずることはできません。自ら辞退した高校との公平性を論ずる意味がないものと考えます。それに、これは論理ではありませんが、明徳義塾は、部員による不祥事です。「部員達が可愛そう」という感情が揺さぶられる度合いは少ないように思われます。

また、次のような批判もあるかもしれません。「オリンピックでは、優勝した後で薬物使用が判明したときは、優勝が取り消される。同じアマチュアスポーツである以上、今回も不祥事が優勝後に判明したといっても、優勝を取り消すべきだ。」

しかし、オリンピックでの薬物利用による優勝が取り消されるのは、薬物の使用が身体能力に影響を与えており、正当な競技成績の前提を欠くからです。今回は、部長による生徒への暴力であり、正当な競技成績の前提を欠くことにはなりません。

高野連、及び駒大苫小牧高が、どのような判断をするのか、見守りたいと思います。