質問力で大食いに。
私は少食です。
どのくらい少食かというと、牛丼並を完食できないくらいです。
そのため、たくさん食べられる人が羨ましく、You Tubeで大食いの番組を観て楽しんでいます。
一昔前の大食いのレジェンドに小林尊氏がいます。
身長173cm、体重58kgで、ウィキペディアによると、FOXスポーツネットにおいて、マイク・タイソンやロジャー・フェデラーらと共に、「スポーツ界で最も恐れられている選手10人」に選出されたそうです。
彼が始めて大食いの大会に出たのは、ニューヨークで開催されていたホットドッグの早食い大会で、12分間に何個のホットドッグを食べられるか、というもの。
彼は、優勝するために次のような訓練をしました。
それまでの優勝者は、ホットドッグをそのまま食べていましたが、彼は、まずホットドッグを2つに割って食べてみました。
次に、ソーセージとパンを分解し、別々に食べてみました。
色々な方法を試し、パンを水に浸して食べたりもしました。
パンを水に浸すと、胃袋に余分な水分が入るかもしれませんが、反対に喉が乾かなくなり、別途水を飲む必要がなくなるメリットがありました。
一見、デメリットに思えることも全て試した、ということです。
そして、それら訓練の様子をビデオに撮影し、データを全部スプレッドシートに記録して、1秒単位で記録を伸ばす方法を模索しました。
その結果は、どうだったか。
それまでの記録は、12分間で25本と8分の1でした。
彼の記録は、なんと50本。
世界記録の約2倍です。
マラソンで言えば、世界記録の約2時間を1時間で走ってしまうというイメージであり、世界を驚かせました。
彼の成功の秘訣は、2つあると思っています。
一つは、質問です。
それまでの出場者は、「ホットドッグをたくさん食べるには、どうしたらいいか?」という質問をしました。
しかし、彼は、「ホットドッグを食べやすくするには、どうしたらいいか?」という質問をしました。
質問の抽象度レベルを下げた、ということです。
ホットドッグをたくさん食べられない理由は、「食べにくさ」にあると考えたためです。
そして、あらゆる方法を試しました。
これは、質問力の第二の力、「質問は、思考の方向を強制する」を使っています。
質問の仕方で、その後の思考の方向がガラリと変わるのです。
2つ目は、あらゆる小さな方法を徹底的に試して結果を検証する、ということです。
一見、デメリットがありそうなことも、意外なメリットがあったりします。
偏見にとらわれず、試してみて、記録し、結果を検証することです。
これは、大食いに限りません。
仕事でも、プライベートでも、あらゆることに応用ができるはずです。
但し、自制心が強く、ストイックになれるならば、という条件がつきますが。
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