量が質を凌駕する。
私達は、失敗を恐れ、始めから完璧で失敗のない方法、作品、商品を選択しようとします。
しかし、その結果は、どうでしょうか。
完璧な方法などはなく、何らかの欠陥、失敗があります。
では、どうすればいいでしょうか。
こんな実権があります。
陶芸クラスで、生徒を2つのグループに分け、一方は作品を「量」で評価し、他方は作品を「質」で評価すると告げられました。
量のグループは、作品を多く出すほど評価されることになりますので、多数の作品を提出しました。
質のグループは、作品を1つだけ提出しました。
その結果は、質の高い作品を提出したのは、「量」のグループだったそうです。
質のグループは頭で考えてばかりいて、試行錯誤をしませんでしたが、量のグループは、試行錯誤し、失敗をし、そこから学んで改良を加えていった、ということです。
ピカソは2000点以上の絵画を残したと言われていますが、現在高い評価を得ているのは、その中のいくつかです。2000点の全てが高い評価を得ているわけではありません。
モーツァルトは600以上の作曲をしたと言われていますが、やはり、その全てが高い評価を得ているわけではありません。
世の中の動きを「毎回」正確に言い当てる人はいません。
テレビの解説者は、たいてい後付けで理由をつけて解説しているだけです。
私達は、世の中のことをわかっているつもりですが、実は、ほとんどわかっていません。
自分の無知からスタートしなければなりません。
ですから、いい仕事をしようとしたら、いい作品を作ろうとしたら、完璧を待たずに、すぐに動き、テストし、試行錯誤し、失敗し、そこから学んでいくことが大切だと思います。
私も、もう中高年ですが、その精神で進んでいきたいと思います。
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