ピア・プレッシャー
ピア・プレッシャーという言葉があります。
仲間からの圧力のことで、同調圧力と約されることもありますが、良い方向に向かうこともあります。
ハーバード大学は、次のような研究をしました。
複数の投資アナリストたちのなかでもトップの成績を叩き出していた1052人を厳選しました。
次に、研究チームは、投資アナリストのなかから、他の企業に移った人や自分で会社を立ち上げた人をピックアップし、転職先での成績を調査しました。
すると、転職した投資アナリストのうち、以前のようなハイレベルの成果を上げていたのは半分で、残りの半分は逆に成績が低下し、調査開始から5年が過ぎても、成績は上がらなかったそうです。
ハーバード大学での他の研究でも、約2000人のオフィスワーカーを調査した結果、「平均して私たちの生産性の10%以上は隣の席に座る人間の質で決まる」と結論づけました。
つまり、ハイパフォーマーの中で仕事をしていると、自分のパフォーマンスも自動的に上がる傾向にある、ということです。
そうだとすれば、自分がある力を得たいと希望する時には、自分以上にその力を持っている人たちの中に入っていくと、その力を得られる可能性がある、ということです。
子供の成績を良くしたかったら、成績の良い子たちが集まる場所で勉強をさせることになります。
仕事の生産性を上げたかったら、生産性が高い人と一緒に仕事をするようにします。
集中力を得たかったら、集中力の高い人と一緒にいるようにします。
物事を継続する力が欲しければ、その力を持っている人と一緒にいるようにします。
よく、「自分より年収が上の人たちと一緒にいると、自分の年収も上がる」と言われることがあります。
これは、その人の経験を話しているのだと思いますが、このピア・プレッシャーが作用しているものと考えられます。
このピア・プレッシャーの力を得るためには懸命な努力して汗をかく必要はありません。
その環境に飛び込み、その環境を維持できるような努力をすればよい、ということになります。
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