逆らえない規範で交渉する | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
メニュー
みらい総合法律事務所
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。

逆らえない規範で交渉する

2021年08月30日

メルマガより

今回のYouTube動画は、

【異世界交渉術】winwinよりもっと得をする交渉術。10万部著者が解説。

交渉は、お互いに譲歩をしあいながら進んでいくことが多いです。

どこかで妥協します。

しかし、異世界なら、譲歩の必要がありません。

異世界交渉術をぜひ、ご覧ください。

https://youtu.be/jfckvvUt4xI

さて、

「ウォートン流 人生のすべてにおいてもっとトクをする新しい交渉術」スチュアート・ダイヤモンド (著), 櫻井 祐子 (翻訳)に、こんな話が載っています。

ある学生が、マックフライポテトを買いに、閉店間際の22時55分にマクドナルドに行きました。

出てきたポテトは、かなり前に作ったもので、湿っぽかったそうです。

そこで、学生は揚げたてを希望しましが、店員は「あと5分で閉店なんですよ」と断ったと言います。

そこで、学生は、カウンターのチラシを手に取って、店員に示しました。

そのチラシには、「できたてのおいしさ」と書いています。

学生は、言います。

「ここは、マクドナルドですよね。このチラシには、営業時間を通じてできたてのメニューを提供します、と書いてありますよ。この店は23時までの営業ですよね。今は、まだ営業時間ですよね」

その結果、学生は、できたてのポテトを入手したそうです。

これは、交渉術では、「規範」の力を使った、と言います。

規範の力というのは、相手が逆らいがたい規範、ルール、慣行、過去の言動、約束などと現在の相手の態度が矛盾する際に、それを指摘する、という方法です。

たとえば、Amazonで商品を買ったところ、欠陥商品だったので、お客様サービス窓口に連絡をしたとします。

実際には、すぐに交換してくれるでしょうが、仮に、窓口担当者が非常に態度が悪く、つっけんどんな態度をとった場合には、Amazonの規範を探します。

すると、Amazonの企業理念「地球上で最もお客様を大切にする企業」を見つけます。

で、言います。

「御社の企業理念は、地球上で最もお客様を大切にする企業、で間違いないですか?私は御社から商品を購入したので顧客だと思いますが、だとすると、御社は、私にどんなことをして、大切にしていただけるでしょうか」

これが規範による交渉術です。

しかし、この規範による交渉は、相手の矛盾点を指摘するので、対立関係を生じます。

抵抗がある人もいると思います。

しかし、対立を生じないにもかかわらず、絶大な効果を発揮する交渉術もあります。

それが、「異世界交渉術」です。

YouTubeで解説しました。

ぜひ、ご覧ください。

https://youtu.be/jfckvvUt4xI

メルマガ登録は、こちら。
https://www.mag2.com/m/0000143169