謝らないといけないことはありませんか? | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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謝らないといけないことはありませんか?

2011年04月07日

突然、小学校4年生の時の同級生だった友だちから、電話がかかってきた。

同じ中学校にも行ったが、ほとんど交流はなかった。

何の用だろうと思っていると、彼は、話し出した。

「憶えてないかもしれないけれど、小学校4年生の時、同級生の田中のオカリナがなくなったことがあって、後で下駄箱の間で見つかったんだけど、先生が犯人捜しをしてさ。

結局、お前がいつも田中をいじめてたから、犯人だということになって、田中に謝らされてたな。

本当は、あれ、俺が犯人だったんだよ。でも、先生に厳しく怒られると思って黙ってたんだ。

すぐ言い出そうと思ってたんだけど、なかなか機会がなくて、ずるずると時間が経ってしまったんだよ。

でも、何年経っても、そのことが頭から離れなくて、いつかはお前に謝ろうと思ってたんだ。

ごめんよ。

今から田中にも謝るつもりでいるんだ」

そんな出来事は、すっかり忘れていた。

「いいよ。全然。忘れてたし」

彼は、「ああ、これですっきりしたよ。ありがとう」と言うと、電話を切った。

そんなことはすぐに忘れて過ごしていると、1ヶ月後、1通の訃報が届いた。

彼が癌で死んだというのだ。

彼は、余命短いことを知り、人生で謝らなければならない人達に、謝ってまわっていたのだ。

葬儀に参列し、遺影を見た時、涙があふれ出てきた。

「バカ野郎。俺だってお前に謝らなきゃならないことがあったのに・・・」

あなたは、謝らなければならないのに、タイミングを逃してしまって、そのことがずっと心に引っかかっていることはありませんか?

もし、あったら、今すぐ電話をかけて謝ってみてはいかがでしょうか?

再び、タイミングを逃すつもりですか?