将棋における決断力
2012年06月24日
決断力 (角川oneテーマ21)/羽生 善治
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羽生善治氏は、1970年、埼玉県生まれ。
中学3年生で四段でプロになり、1996年には、「将棋界始まって以来の七冠達成」として日本中の話題となりました。
タイトルは「決断力」ですが、内容は、決断力にスポットを当てたものではなく、羽生氏の将棋に対する考え方を綴ったものです。
将棋は、一手一手交互に指します。
一度指したら、後戻りできません。
つまり、やり直しがきかないということです。
将棋は決断の連続です。
決断した後、後悔しても意味がありません。
人生と同じですね。
2つの手に絞り込んだあと、必ず一手を選択しなければなりません。
選択したら、後は、その道を歩き続けなければなりません。
人生においても、たとえばA社に就職するか、B社に就職するかという選択肢に絞り込んだら、どちらかを選択しなければなりません。
A社に就職してから、B社に転職する、という道もあるかもしれませんが、A社を退職するときには、「B社に転職するか、起業するか、大学に戻るか」という選択肢になっているかもしれず、やはりどれかを選択しなければなりません。
羽生氏は言います。
「直感の7割は正しい」
では、直感で決めるか?
直感で決めるのもいいですが、やはり迷ってしまいますね。
どれが正しいかは、後になってみないとわかりません。
後になってもわからないかもしれません。
結局、一度決断したら、その決断に責任を持つ覚悟が重要ですね。