公判中に暴行
2005年06月30日
愛知県で2月に幼児らを殺害等したとして殺人罪などに問われた氏家克直被告人の公判が、7月28日に名古屋地裁で開かれましたが、そこでとんでもないことが起こりました。
検察側証人として出廷した事件の被害者の20代主婦の証人尋問の最中に、被告人が証人に飛びかかり、殴りつけたそうです。主婦は救急車で搬送され、額に一週間のけがということです。
拘留中の被告人の公判の場合、腰縄や手錠等ははずされますが、刑務官が2人~3人ついています。この時も3人ついており、被告人がすわっている両脇にいましたが、制止できなかったようです。
これでは、何のために刑務官がついているのかわかりませんし、証人は今後恐くて裁判所に出廷したくなくなってしまうことも予想されます。
親族とみられる男性が傍聴席から飛び出し、主婦を抱きかかえながら「裁判でこんなことがあっていいのか」と怒声を上げたそうですが、全くそのとおりだと思います。絶対にあってはいけません。 事件で被害を受け、その被告人を裁く法廷の場で更に被害にあってしまった被害女性のショックは察するに余りあります。法廷に出てきて被告人の近くで証言するだけでも相当の勇気が必要だったことでしょう。
時折、公判中眠そうな刑務官もいますが、今回の事件を機に、十分気を引き締めていただきたいと思います。もちろん、私も気を引き締めたいと思います。