待ち時間が長くて放火
神奈川県横須賀市の病院で放火未遂で逮捕された男(62)がいます。
この男は、3月2日に交通事故にあい、この病院に運ばれたということで、「待ち時間が長いうえに診断結果が軽く、腹が立った」ということで、病院の機械室にシンナーをまき、火をつけようとして、逮捕されたということです。
火は警備員に消し止められたので、大事には至っていないようです。
確かに病院の中には、待ち時間が長い病院があります。
怪我をしていればストレスがたまりますので、イライラすることもあるでしょう。
病院には、待ち時間解消のための工夫が求められると思います。
しかし、だからといって、放火してよいわけではありません。
まして、「診断結果が軽くて腹が立つ」というのは、どういうことでしょうか。
診断結果が軽ければ結構なことだと思うのですが・・・。
放火は、とても重い罪です。
一歩間違えると多数の犠牲者を出す大惨事となりますから、当然ですね。
昭和57年2月8日に、東京都千代田区永田町のホテルニュージャパンで起きた火災では、33人が死亡し、34名の負傷者を出したといいます。
今回のように、現実に人がいる建造物を放火した場合、法定刑は、次のいずれかです。
・死刑
・無期懲役
・5年以上の有期懲役
ちなみに、殺人罪の法定刑と同じです。
わざと人を殺した場合と同じ法定刑で罰せられるのです。
以下に重く罰せられるかがわかるでしょう。
幸い、人に被害がなかったので、死刑や無期懲役刑はないと思いますが、ちょっと頭にきて犯すにはその罪は重すぎますね。
ちなみに、人がいない建造物などに放火する場合には、2年以上の有期懲役となります。
人がいなくても、火がつくと、まわりの建造物などに燃え移る危険性もあるので、重くなっているのですね。
火は危ないですから、気をつけてくださいね。
ちなみに、男女間の火遊びも、危険ですよ。( ̄ ̄― ̄ ̄)ニヤリ