質問力を実験で検証 | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
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質問力を実験で検証

2023年10月16日

こんにちは。

弁護士の谷原誠です。

このメルマガの読者であるあなたは、質問の力については、十分にご存知のはずです。

質問は、質問をされた人の思考をコントロールする力があります。

では、その力は、実験により証明されているのでしょうか。

こんな研究があります。

オハイオ州立大学の社会心理学者であるアンソニー・グリーンワルド氏は、被験者電話をかけ、選挙の前日に、「あなたは明日、投票に行きますか?」と質問したそうです。

その結果、質問されたグループが投票に行った確率は、86.7%、質問されなかったグループが選挙に行った確率は、61.5%だったそうです。

たった一つ質問されただけで、人々の行動にこれだけの差が出た、ということです。

この結果は、質問の力によって説明が可能です。

質問されると、人は、「質問されたことについて考えて、答えを出そうとする」という性質を持っています。

「あなたは明日、投票に行きますか?」と質問されると、「さて、私は明日選挙に行くだろうか、行かないだろうか」と二者択一で考えて、答える、ということです。

つまり、翌日の選挙について考える、ということであり、それだけで、脳に翌日の選挙が埋め込まれて、選挙に行く確率が高まることになります。

しかし、質問の力をよく理解していれば、更に効果的な質問方法に気が付きます。

電話をかけた時の質問を、「選挙で投票することが、なぜ大切だと思いますか?」などと質問することです。

すると、「選挙に行くべき理由」について、考えることになります。

選挙に行くべき理由について考えるわけですから、より一層、選挙に行く確率が高まるはずです。

このように、たった一つの質問によって、他人に影響を及ぼすことができる、ということを憶えておきましょう。

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