ストレスの原因
男は、会社員でした。
上司のせいで、いつもストレスが溜まっています。
男がちょっとしたミスをすると、ネチネチと長時間説教をするのです。
ちょっと注意すれば済むものを何十分にもわたり、叱責されるので、とても不快でイライラします。
さて、この場合、男を不快にさせ、ストレスを溜めさせているのは、誰でしょうか。
上司でしょうか?
違いますね。
男自身です。
上司の叱責、説教が無駄であり、不合理だと捉えているから、自分が不快になるわけです。
では、上司の叱責、説教が自分のためになり、二度とミスをしないための示唆に富んだものであると捉えたら、どうでしょうか。
反対に、熱心に聞くことになるでしょう。
上司は、どう考えているでしょうか。
「今朝は朝から妻と喧嘩してしまった。憂さ晴らしにコイツをネチネチ痛めつけてやれ」と考えているでしょうか。
それとも「彼はまた同じミスをした。二度とミスをしないためには、じっくりと繰り返し仕事のポイントを教えてやるのがいいだろう」と考えているでしょうか。
いずれにしても、男には上司の考えていることなどわかりません。
そうであれば、目の前の出来事を自分を成長させるためのものと捉えて考えてみた方が、精神的に良いのではないでしょうか。
ただ、物事の捉え方を変えるだけで、不快な時間を前向きな時間に変えることができるからです。
自分を不快にさせるもの、自分を怒らせるもの、自分を傷つけるもの、は、実は自分の中にある、ということです。
それは、自分が悪い、ということではありません。
善悪の話ではないので、もちろん不快になってもいいし、怒ってもいいです。
ただ、同じことを体験しても、不快になる人もいれば、なんとも思わない人もいます。
ということは、やはり、自分が目の前の物事をどう捉えるかによって、ネガティブにもなれば、ポジティブにもなれる、ということです。
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