ディズレーリの話術
イギリスの政治家にグラッドストンとディズレーリがいます。
グラッドストンは、4度首相を務め、ディズレーリは2度首相を務めた大物です。
ジェニー・ジェロームという婦人は、英国首相ウィンストン・チャーチルの母ですが、彼女が2人と食事をしたそうです。
その後、彼女は言います。
「グラッドストンの隣に座ったあとにダイニング・ルームを出るとき、彼をイングランドでもっとも賢い男性だと思いました。」
「ディズレーリの隣に座ったあとは、私がもっとも賢い女性だと感じました」
どういうことかというと、グラッドストンは、自分が話しをしましたが、それはとても知識が豊富で論理的で、洞察力に富んでいた、ということでしょう。
これに対し、ディズレーリは、自分の知識を披露するというのではなく、夫人の話を引き出し、共感し、賞賛した、ということなのでしょう。
さて、私達は、グラッドストンとディズレーリの両方と話すことはできないわけですが、どちらと、話をしたいでしょうか。
おそらくディズレーリの方でしょう。
私達は、自分が一番大切です。
自分のことを重要な人物と思いたい(自己重要感)と考えています。
だとすると、自分が賢いと思わせてくれる人がいれば、その人に好意を抱き、また会いたいと思うことでしょう。
そのためには、どうしたらいいでしょうか。
・相手の興味関心事について、質問する。
・「それは、知らなかった。勉強になります。もっと詳しく教えてもらえませんか?」と質問する。
・最後に感謝の言葉を述べる。
という基本的な態度をとることになるでしょう。
やはり、ここでも質問が大きな力を発揮することになります。
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