弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜 - Part 5
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
メニュー
みらい総合法律事務所
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。

    独りよがりになっていないか。

    2025年06月02日

    ある村に二人の兄弟がいた。

    兄は快活で村の子どもたちの中心的な存在だったが、弟は静かに本を読むのが好きな少年だった。

    兄は弟の面倒をよくみており、弟を外へ連れ出して遊んでやっていた。

    ある日も『山に行こう』と誘った。

    弟は黙って兄の顔を見ていた。

    兄は、『山の景色は素晴らしいよ!今日は天気がいいから、特に見晴らしがいいと思うよ』

    兄は弟に景色を見せて喜ばせてやりたかった。

    兄が弟を連れて山に登る途中、弟は海の方を見ていた。

    山の頂上に着くと、素晴らしい景色が広がっていた。

    兄は言った。『どうだ。いい景色だろう!』

    弟は、黙って頷いた。

    数日後、弟はぽつりと兄に言った。

    『僕は、兄さんがどこへ行きたいかは、いつもよく分かる。でも、僕の心がどこへ行きたいか、兄さんは考えたことある?』

    兄は驚いた。今まで弟は文句を言わずについてきていたから、不満などないと思っていた。

    しかし、その夜、兄はふと気づいた。弟が見たかった景色を何も知らなかったことに。

    弟は、海が見たかったのだ。

    =================

    私達は、相手のためを思って、色々なことをしてあげようとしたり、助言をしたりすることがあります。

    「この方が、きっと相手のためになる!」

    「相手は喜ぶはずだ!」

    しかし、それが独りよがりなのではないか、考えたことがあるでしょうか。

    「私はいつも相手のことを考えている。私は正しいことをしている」

    そう断言できる人ほど、実は、独りよがりになっている可能性が高い、という可能性もあります。

    ぜひメルマガに登録を。
    https://www.mag2.com/m/0000143169