ペニシリンがYouTubeに。
1928年、ロンドンのフレミングは、ブドウ球菌を培養していたシャーレ(実験用の平皿)を実験台に置いたまま、夏の休暇に出かけました。
9月に戻ってみると、そのうちの一枚に青カビのコロニーが一つ生えていました。
普通なら雑菌が入った失敗作としてすぐ捨ててしまうところですが、彼は「カビの周囲だけ、ブドウ球菌のコロニーが溶けて透明になっている」という異変に気がつきます。
「カビが何らかの抗菌物質を出している」そう考えたフレミングは、その物質を「ペニシリン」と名付けました。
ペニシリンは実用化に至りませんでしたが、この発見が、のちに、世界初の抗生物質であるペニシリンとして、数千万から億単位ともいわれる人命を救うことになりました。
ここで重要なポイントは、
・失敗の中で異変に気づく。
・その異変を他に応用できるかを考える。
ということです。
この思考は、ビジネスや人間関係、日常に生かすことができます。
YouTubeは2005年に立ち上げられました。
当初構想されていたのは動画による出会い系サービスです。自己紹介動画をアップロードしてパートナーを探す、というコンセプトでした。
ところが、肝心の出会い目的の動画がほとんど集まりません。
創業者たちは米国の掲示板サイトに「動画を投稿してくれた女性に100ドルを支払う」という広告まで出しましたが、それでも応募はなかったと伝えられています。
完全な失敗です。
しかし、創業者たちは、ある異変に気づきます。
サイトには出会いとは無関係な動画であるペットや旅行の風景といった日常の記録が投稿されるようになっていました。
人々が求めているのは「出会いの場」ではなく「動画を手軽に共有できる場所」だと判断した創業者たちは、出会い系という枠組みを捨て、誰でもどんな動画でも投稿・共有できるプラットフォームへと作り直します。
その後、YouTubeはGoogleに買収され、現在、私は毎日、YouTubeを観ています。
「失敗の中の異変は成功の種」













