メルマガ | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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  • 金のなる木

    2025年04月07日

    むかしむかし、貧しい農夫のユウキという男がいた。彼は小さな畑を持ち、一生懸命働いていたが、収穫は少なく、家族を養うのがやっとであった。

    ある日、ユウキは畑の片隅で、見たこともない木の苗を見つけた。不思議に思いながらも、それを大切に育てることにした。すると、木は驚くほどの速さで成長し、やがて金の花を一つつけた。

    ユウキは、それを市場に持っていくと、高値で売れ、ユウキは家族にたくさんの食べ物を買うことができた。

    さらに驚くべきことに、この花は一つ取るたびに、新しい花が翌日には咲くのである。ユウキは毎日一つずつ収穫し、市場で売って生活を豊かにしていった。

    しかし、ユウキの妻は、こう考えた。

    「金の花が咲くということは、この木の中には、黄金が詰まっているはず。それを全て売れば、一気に大金持ちになれるわ」

    ある夜、ユウキの妻は、斧で木を切り倒して、中を見てみた。

    しかし、木の中身は、普通の木で、黄金のかけらものなかった。

    そして、木を切り倒してしまったので、もう黄金の花が咲くことはなかった。

    結局、ユウキは再び貧しい農夫に戻り、以前よりも苦しい生活を送ることとなった。

    ===============

    黄金の花は、目標とすべき「成果」であり、木は、目標を達成するための「能力」「努力」です。

    私達は、往々にして黄金の花という成果ばかりに目がいきがちになり、木を疎かにしてしまいます。

    しかし、日々能力を磨き、努力を続けなければ、黄金の花という黄金の花を咲かせることはできません。

    「絶対儲かる」
    「楽して稼げる」
    「すぐ痩せる」

    というような誘惑に負けそうになりますが、黄金の花を咲かせるために、やはり日々、自分を律して、地道に努力を続けていきたいものです。

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  • 疲れてはいけない。

    2025年03月31日

    あなたは、今、疲れていますか?

    一般社団法人日本リカバリー協会等が全国の20~79 歳の男女に対して2024 年に行った調査によると、約8割の人が「疲れている」(高頻度、低頻度含む)と回答したそうです。

    もっとも疲れているのは、30代で、90%近い人が「疲れている」と回答している一方、70代では、「疲れている」と回答した人は、60%程度にとどまっています。

    サマリーを読んだだけなので、疲れが精神的なものか、肉体的なものか、また、疲れの原因はわかりませんが、社会生活や家庭生活において、現役かどうか、などが影響していると推測できます。

    激しい運動をしても疲れますが、ここでは除外し、日常の生活での疲労について考えることにします。

    一般的な方法としては、以下のようなものがありますね。

    【肉体的疲労回復】
    ・睡眠
    ・栄養
    ・運動
    ・入浴
    ・マッサージ

    【精神的疲労回復】
    ・睡眠
    ・趣味(旅行含む)や瞑想
    ・飲食(飲酒含む)
    ・生活環境を変える

    ちなみに、私は、朝、運動をした後はへとへとですが、日常生活では疲労感を感じていません。

    肉体的には、睡眠・栄養・運動のビッグ3が大きいと思いますし、精神的には、仕事を含めた物事に対する思考の方向性をコントロールしているところが大きいと考えています。

    思考の方向性とは、例えば、仕事などで大きなミスがあった時に、ネガティブな感情を持つか、リカバリーに向けてポジティブな方向で考えるか、というようなことです。

    この思考の方向性は、自分の疲労感にとって大変大きな影響を及ぼしていると考えています。

    考え方を変えることによってストレスを軽減する方法は、認知行動療法として、うつ病、不安障害、不眠症などの治療にも用いられているようです。

    もし、あなたが精神的な疲労を感じているとしたら、思考の方向性をコントロールすることが一つの解決方法になるかもしれません。

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  • 認識を一致させる

    2025年03月24日

    こんにちは。弁護士の谷原誠です。

    ある日、ケンゴはスマホを落として画面を割ってしまった。

    そこで修理店に持っていくと、受付の店員がスマホを見て、「この修理ならすぐ終わりますよ!」と言った。

    そこで、ケンゴは店内の椅子に座り、スマホが直るのを待った。

    しかし、10分経ち、20分経ち、30分経っても呼ばれない。

    ケンゴは、忘れているのではないかと思い、店員に「あのどのくらいですか?」と聞くと、店員は「あ、あとちょっとで終わります!」と笑顔で答えた。

    さらに10分経過して、ようやく修理が終わり、スマホを受け取ることができた。

    「何か問題でもあったんですか?40分もかかりましたよね」ケンゴがイライラしながら聞くと、店員は少し戸惑いながら言った。

    「え? 画面修理は普通1時間以上かかるので、40分ならかなり早い方なんですよ」

    =================

    これは一例ですが、自分の頭の中の常識を前提に他人に説明をする場合、相手の頭の中がそれとかけ離れていることが往々にしてあります。

    その時に相手との認識の齟齬を考えずに説明や説得をしても、相手に全く伝わらない、ということがあります。

    そして、「どうしてわからないんだろう。理解力がないな」などと思ってしまいます。

    しかし、相手は、「説明が下手な人だな」とか、「全く説得力がないな」などと思っていたりします。

    議論をする場合も同様です。

    相手と議論が噛み合わず、「どうしてわからないんだろう」と疑問が浮かんだ場合には、議論の前提に関する認識に食い違いが生じていることが多いです。

    その前提を一致させてから、議論を前に進めるようにしましょう。

    そうしないと、有益な議論ができないばかりか、相手との人間関係の悪化を招いてしまいます。

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  • 大切なことは・・・

    2025年03月17日

    30歳のゴウタは、お金持ちになることを夢見ていました。

    そのために寝る間も惜しんで必死に働いていました。

    休日もなく、馬車馬のように働いていました。

    唯一の娯楽は、SNSでした。そのSNSで、あるヒデヒコという人物と知り合いになりました。

    ヒデヒコは、大金持ちで、10億円の資産があるということでした。

    ゴウタは、ヒデヒコに「羨ましいです。僕もあなたのように大金持ちになりたい。」と言いました。

    すると、ヒデヒコは、「信じないかもしれないが、私は悪魔から、『交換ノート』をもらった。このノートは、2人の人生を交換することができるのだ。君と私の人生と交換しないか?」と提案しました。

    ゴウタは、「なぜ、交換する必要があるんです?私は何も持っていない。あなたのようにお金があれば旅行だって行けるし、豪邸だって買えて、好きなことができるじゃないですか」

    ヒデヒコは言います。「私はもうお金でできることはやり尽くした。ただ別の人生を味わいたいのだよ」

    そこで、ゴウタとヒデヒコは、交換ノートで人生を交換することにしました。

    人生を交換した途端、ゴウタの体の筋肉は消えてやせ細り、髪や歯は抜け、耳も聞こえづらくなりました。

    目も見えなくなり、メガネが必要になりました。

    SNSでつながっていただけで会ったこともないヒデヒコは、90歳だったのです。

    そして、預金通帳に10億円だけが残りました。

    =================

    もちろん、お金は大切ですが、もっと大切なものは、自分の「時間」です。

    家族の介護などで時間の制限がある人や闇バイトなどで身柄を拘束されている人もいるとは思いますが、今の時代、自分の時間を何に使うかは、概ね自分で選択することができます。

    そして、その選択は、一瞬一瞬、自分に委ねられています。

    ダラダラ過ごすのもいい、勉強するのもいい、運動するのもいい。

    そして、90歳になった時、自分の人生を振り返って何を思うでしょうか。

    そこから逆算して、自分が何に時間を使うか考えるのも一つの方法だと思います。

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  • 全てを知れば・・・

    2025年03月03日

    前田は、小学校6年生の担任を務める厳しい教師だった。

    前田のクラスの生徒に英彦がいた。

    英彦の父親はすでに他界しており、母親が働いて英彦と幼い英彦の妹達を育てていた。

    英彦は、以前は、活発で成績も良かったが、急に授業中に居眠りしたり、宿題を忘れることが多くなった。

    ある日、前田は英彦がまた宿題を提出しなかったことに腹を立て、授業中にこう言った。

    「英彦、何度宿題を忘れたら気が済むんだ!?学校を舐めるんじゃない!」

    英彦は下を向いて黙り込んだ。その様子に前田はさらに苛立ちを感じたが、そのまま授業を進めた。

    数日後、英彦の母親から前田に電話があった。

    「英彦がご迷惑をおかけしているようで、申し訳ございません。実は、今、病院からなんですが、私が入院しているので、英彦が家事の全てと妹たちの面倒をみてくれているので、夜は疲れ果ててしまって、宿題ができないようなんです」

    前田は衝撃を受けた。英彦がそんな大変な状況に置かれているとは全く知らなかったのだ。

    「自分の言葉が彼をさらに追い詰めていたかもしれない」と深く反省した。

    前田は、英彦にきつく叱ったことを謝罪し、英彦をサポートするような指導方法に改めた。

    そして、「表面的な行動だけで生徒を評価するのではなく、その背景にある事情を理解する努力が必要だ」と強く思うようになった。

    私達は、相手の言動・行動に対して、即座に反応して怒りの感情が湧きますが、相手の事情がわかると、怒りの感情がすぐに消え去ってしまうことがあります。

    相手に怒る前に、「何か事情があるんじゃないか?」と自分に質問し、相手に質問することで、怒りの感情を抑えられる可能性があります。

    「全てを知れば、全てを許すことになる」

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  • 幸福感を増す目標設定

    2025年02月24日

    今回は、目標設定と幸福度についてです。

    京都大学のクアン・ジュ・ファン氏らの研究があります。

    幸福を重視する人は、一般的に、生活満足度、肯定的な感情の増加、否定的な感情の減少として表される高い幸福感を示します。

    これは、当然でしょう。

    反対に、憎しみや苦しみばかり考えている人の幸福度が低いのも当然でしょう。

    今回の研究で面白いのは、別のところにあります。

    この研究では、約8000人のオランダ人を対象に、2019年から2023年にかけて追跡調査を実施しました。

    その結果、「幸せになりたい」という漠然とした目標を持つ人は、もっと具体的な目標(「家族と一緒に過ごす」「趣味を楽しむ」など)を持つ人に比べて、幸福度が低い傾向が見られたということです。

    研究者の分析によると、「幸せになりたい」という漠然とした目標は、達成基準が曖昧で、どの程度達成されているかを把握しにくいため、達成感を感じにくく、逆にプレッシャーや不安を感じやすくなるためと考えられます。

    「幸せになりたい」と考える反対側には、「今現在、幸せではない」という意味が含まれている、ということも影響があるでしょう。

    したがって、漠然とした目標を設定する時は、
    ・今現在、幸せを感じられる点に焦点を起き、
    ・今も十分幸せであるが、もっと幸せになりたい、
    と考える必要があるでしょう。

    また、より幸福感を感じるためには、
    ・今も十分幸せである、
    ・今後、家族と一緒に過ごす時間を増やすともっと幸せになる。
    などと具体性を高めることです。

    自動的に幸せを感じられる人はいいのですが、そうでないならば、自分をコントロールして、幸福感を感じられる自分に作り変えましょう。

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  • 魔法の種

    2025年02月17日

    小さな村にマサキという青年が住んでいました。マサキは、村一番の怠け者と噂されていました。

    「今日やろう、は、ばかやろう」と口癖のように言い、どんな仕事も後回しにしていました。

    そのため、彼の畑は荒れ果てていました。

    ある日、マサキの家の前で旅人が倒れていました。

    マサキは、旅人を家に入れてご飯を食べさせ、布団に寝かせて看病しました。

    旅人は元気になり、村を出る時に、マサキに一粒の種を差し出し、こう言いました。

    「この種は、魔法の種だ。この種を育てることで、豊かな実りを得られるだろう。しかし、この種を放置すれば、何の恵みも受け取れない。」

    マサキは早速その種を土に埋め、「魔法の種なら勝手に育つだろう。」と考えて放っておきました。

    しかし、魔法の種からは、芽は出ませんでした。

    ある日、村を大きな嵐が襲いました。

    嵐は村の作物をなぎ倒し、翌日には多くの畑が荒れ果ててしまいました。

    村人たちは食糧不足に苦しみ始めましたが、勤勉な者たちは少しずつ蓄えていた穀物で何とかしのいでいました。

    一方、マサキの畑には何もなく、彼は飢えに苦しむことになりました。

    そんなある日、再びあの旅人がマサキのもとを訪れました。
    「マサキよ、もう一粒だけ種をあげよう。これが最後だ。毎日育てれば豊かな実りを得られるが、一日でも怠ければ、種は枯れてしまうだろう。」

    マサキは嵐でひどい経験をしたので、心を入れ替えました。
    「今度こそ、きちんと育てよう」

    翌日からマサキは毎朝早起きをし、種に水をやり、畑の草を丁寧に取り除きました。

    最初は慣れずに大変でしたが、一つずつ作業をこなすうちに、少しずつ成長していく芽を目にし、やる気が湧いてきました。

    やがてマサキの畑は、村一番の立派な作物で満たされるようになりました。

    その作物は嵐にも負けず、村人たちの助けにもなりました。

    マサキは村人たちから感謝され、初めて心からの誇りを感じました。

    村人たちは、マサキを羨ましがり、マサキに頼みました。
    「私達にも魔法の種をくれないか。作物が十分に育たないんだ」

    マサキは村人たち言いました。

    「実は、魔法の種なんてものは、本当は存在しないことに気づいたんだ。ただ、小さな行動を毎日積み重ねることが、本当の『魔法』で、この魔法は、何でも実現できるんだ。」

    私達は、どうしても、物事を先延ばしにしがちです。

    いざ始めても、「今日は疲れているから、明日でいいか」と先延ばしにしがちです。

    しかし、たゆまない毎日の小さな行動の積み重ねでしか、大きな結果は得られません。

    今日から、魔法の種を育てよう。

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  • 聞こえない言葉を発していないか。

    2025年02月10日

    質問です。

    「無人の山で木が倒れた時、音がするでしょうか?」

    これは、古典的な哲学の問いです。

    「音がする」という立場もあります。

    木が倒れるとき、地面や他の木々にぶつかり、空気を振動させるため、物理的な音波を発生させる、鳥や動物などが生息しており、彼らが木が倒れる音を聞く可能性がある、というような根拠です。

    しかし、「音がしない」という立場もあります。

    「音」を人間が知覚する現象として定義する場合、それを聞く人がいなければ音は存在しません。

    人との話し合いや交渉では、後者の立場を前提とします。

    いくら大声で話しても、相手が聞いていなければ、言葉は存在しません。

    いくら理路整然と話をして、説得力抜群だと思ったとしても、相手が話を聞く耳持っていなければ、納得を得ることはできません。

    そうであれば、いくら説得・交渉のテクニックを駆使したとしても、相手がそれを受け入れる態勢でなければ、効果がないことになります。

    したがって、議論・説得・交渉において、相手に影響力を与えたければ、自分の世界から言葉を発するのではなく、相手の世界に入っていって言葉を発する必要があります。

    これが、「相手の立場から考える」ということです。

    しかし、このことは、誰でも知っています。

    でも、できません。

    それは、「自分の世界から見た相手の立場」から考えているからです。

    これは大変難しい問題です。

    相手を山の中に連れてきて、木を倒すことができれば、相手は木が倒れる音を聞いてくれるでしょう。

    そのことを常に考え続けましょう。

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  • 思いと行動のちから

    2025年01月27日

    昔、若い旅人のソウタロウがある山奥の村にたどり着いた時、飢えと疲労で倒れてしまいました。そのままでは死んでしまいます。

    運良く村人が通りがかり、助けてくれました。

    その村には、自分の運命を映し出す不思議な鏡がありました。

    ソウタロウは、元気になると、ある日、その鏡を見せてもらうことになりました。

    ソウタロウが鏡の前に立つと、鏡には荒れ果てた土地が映し出されました。その土地には誰もおらず、風が吹き荒れる中、孤独な影が一人で歩いています。

    「これが自分の運命なのかっ!?」

    ソウタロウが驚いていると、鏡に次のような文字が浮かびました。

    1.目標を定めよ。
    2.やったことの限度でしか結果は出ない。
    3.他人に貢献せよ。
    4.強く思え。

    ソウタロウは困惑しましたが、試してみることにしました。彼は毎日、次のようなことを念じました。

    「私は自分を助けてくれたこの村に恩返しをしたい。畑を耕し、食べ物が豊富で住みやすい村にする!」

    一週間後、再び鏡の前に立ったソウタロウは驚きました。今度は、広々とした緑の大地が映し出され、そこには彼が村人たちと一緒に楽しそうに働いている姿が見えたのです。

    それから、彼は行動を起こしました。

    土地には雑草がたくさん生えていました。

    抜いても抜いても生えてきます。

    1週間さぼった時には、辺り一面雑草になってしまいました。

    彼は毎日、雑草を抜き、飼料や水をやり、畑を育てました。

    その結果、広大な畑でたくさんの食べ物ができました。彼のポジティブな姿勢は周りの人々にも伝わり、村全体が活気づきました。

    ある日、ソウタロウは、ふと思い出しました。

    今、目の前に広がる光景は、あの不思議な鏡に写っていた光景とそっくりだということを。

    そして、気が付きました。

    自分の未来は、「思い」と「行動」で変えられるということを。

    ・目標を定めなければ、その目標に到達することはできません。

    ・目標への道のりには、雑草のように次から次へと障害が発生し、それをクリアしなければなりません。

    ・自分の行動した限度でしか結果が出ません。

    ・他人への貢献が力を生み出します。

    ・そして、それらを強く念じることで行動することが可能になります。

    あなたの鏡には、何が映っていますか?

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  • 恐怖アピール

    2025年01月20日

    アメリカのトランプ大統領が多方面に関税を課すと発言しています。

    もし、あなたが貿易を仕事としており、アメリカに対する輸出に売上の100%を依存している時、大統領が「日本に一律50%の関税を課す」と決定したどうでしょうか。

    恐怖ですね。

    しかし、「日本が防衛費をあと1%増額したら、関税を課さない」と言ったとしたら、どうでしょうか。

    おそらく、あなたは税金が増えたとしても、日本政府に対し、防衛費1%の増額を求めるのではないでしょうか。

    これは、恐怖の力です。

    説得コミュニケーションの中に、「恐怖アピール」というものがあります。

    例えば、タバコの健康被害を訴える広告で、肺がんの恐ろしい症状が描かれる場面を印象付け、タバコを控えることを促すようなものです。

    生命保険の勧誘員が「もし交通事故にあったら家族はどうなるか?」などと恐怖をあおるのもこれです。

    心理学の世界では、恐怖アピールは有効な手段とされています。

    私達弁護士も使います。

    「1週間以内に●万円を支払ってくれないと、裁判ですね」などと使います。

    この恐怖アピールは有効なのですが、注意点があります。

    それは、

    ・自分との関連性

    ・適度な恐怖

    ・明確な解決策

    と言われています。

    降りかかる恐怖が自分と関係なければ、それは恐怖を感じません。

    また、恐怖が強すぎると、受け手は逆に不安や拒絶を感じるため、効果が減少するということです。

    さらに、恐怖を与えるだけでは、それで終わりで、「どうすれば良いか」という具体的な対処法を示すことが必要です。

    それによって、受け手は恐怖を避ける安心感を得ることができます。

    恐怖の有効性は誰でも知っていると思いますが、やみくもに相手に恐怖を与えても効果的に説得することはできません。

    かえって相手に悪印象を与える危険性もあります。

    説得コミュニケーションとして有効なだけに、慎重に使うようにしましょう。

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