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帰省ラッシュで重傷交通事故多発
2009年09月23日帰省ラッシュで交通事故が多発しています。
9月21日午後3時55分ごろ、富山市長附の国道41号で、乗用車同士の正面衝突があり、9ヶ月の幼児が死亡し、母親は腰の骨を折る重傷、父親らも軽傷という計6人の死傷事故が起きました。
事故の原因は、加害者側の脇見による対向車線オーバーです。
交通規則を守って、普通に運転していても、対向車が対向車線オーバーで突っ込んでくれば逃げようもなく、交通事故に巻き込まれてしまいます。亡くなった幼児のご冥福をお祈り申し上げます。
加害者は逮捕され、自動車運転過失致死傷の被疑者として取り調べを受けています。
また、9月22日、午前9時ごろ、川崎市の首都高速湾岸線で、大型トラックが渋滞のため停止していたワンボックス車に突っ込み、ワンボックス車ははずみで前方のワンボックス車に追突して、9人が死傷する交通事故がありました。停止していたところに追突されては、やはり逃げようもなく、交通事故に巻き込まれてしまいます。
60代の男女が死亡し、9歳の孫が意識不明だそうです。
ご冥福をお祈り申し上げます。
大型トラックの運転者は逮捕され、自動車運転過失致死傷の被疑者として取り調べを受けています。
このように、自分に全く過失がなくても、否応なく交通事故に巻き込まれることがあります。
楽しい連休が一転、悲惨な事故で幕を閉じたことになります。
自動車の運転には、十分気を付けなければなりません。
ちなみに、1つの交通事故で何人が死傷しようとも、加害者は、自動車運転過失致死傷罪1罪で罰せられ、7年以下の懲役若しくは禁錮または100万円以下の罰金です。(道路交通法違反が同時に成立し、併合罪となる場合は別です)
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人を動かす質問力4刷り決定
2009年09月22日拙著「人を動かす質問力」の4刷りが決定しました。
まだ売れ続けているようで、嬉しいです。
まだ読んでいない方は、ぜひ!
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就職説明会
2009年09月17日今日は弁護士会で、来年の秋から冬に就職をする予定の司法修習生を対象にした就職説明会がありました。
当事務所でも、弁護士を募集しているので、アソシエイト2名に参加してもらいました。
法曹の大量増員の流れの中で、就職戦線は非常に厳しく、皆真剣そのものだったようです。
本日1日で、当事務所に来た求職票は、約170通です。
その他にも毎日履歴書が郵送されてきます。
如何に就職が大変なのかがわかります。
法曹人口政策を考え直すことも必要ですが、今後法曹を目指そうという方は、このような現実を知らなければなりません。
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病院・開業医の倒産が増加
2009年09月13日帝国データバンクの「全国企業倒産集計」(8月報)によると、病院や開業医の倒産が、昨年の倍のペースであることがわかったそうです。
病院や開業医が倒産すると、治療途中の患者に甚大な影響を及ぼします。できることなら、倒産させず、再生し、地域医療に対する悪影響が極力ないようにすべきです。
債権者の厳しい対応にも問題があるでしょうが、経営が悪化したときには、病院や開業医は、いち早く専門家に相談することが必要でしょう。
みらい総合法律事務所でも、病院の再生などを行っておりますので、ご相談いただければと思います。
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キューティ・ブロンド
2009年09月12日
キューティ・ブロンド (特別編) [DVD]
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キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX (特別編) [DVD]
クチコミを見る知人弁護士のお薦めの映画だったので、観てみました。
美容とファッション(ピンクの洋服)に力を注ぐブロンドヘアの若い女性主人公が、ふられた彼氏を振り向かせようと、猛勉強してロー・スクールを目指すのが、「1」、結婚式に愛犬ブルーザーの母犬を招こうと、化粧品開発の実験台にされそうな母犬を救うために「ブルーザー法案」を成立させようと活躍するのが「2」です。
全編を通して明るい映画です。目標を達成するために奮闘する過程で、様々な障害に遭い、挫折しそうになりますが、その都度周りに助けられながら成長していきます。
その過程で、彼女は、自分を信じることの大切さ、信念を貫くことの大切さを学びます。
自分に自信が持てない方、一度ご覧ください。自分を信じ、ポジティブシンキングで行動し続けることの偉大な力を見ることができるでしょう。
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交通事故に関する講演会
2009年09月11日昨日、2009年10月10日は、東京の弁護士会館にて、毎年恒例の東京地裁27部(交通事故専門部)の現役裁判官による講演会が開かれました。
会場は、多くの弁護士で埋め尽くされており、大盛況でした。
当事務所からも、多数の弁護士が参加しました。
内容は、以下のとおり。
・自賠責保険における被害者保護制度について~国土交通省自動車交通局保障課長より
(以下、裁判官)
・最近の東京地裁民事交通訴訟の実情
・後遺障害と消滅時効・除斥期間について
・横断自転車と左折四輪車との衝突事故における過失相殺
・被害者側の過失
・子の自動車事故と親の運行供用者責任
・共同運行供用者と他人性最近の裁判実務感覚がちりばめられており、大変参考になりました。
今後も交通事故の被害者救済に力を注ぎたいと思います。
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訊問の罠
2009年09月07日
訊問の罠 ――足利事件の真実 (角川oneテーマ21)
クチコミを見る著者は、菅家利和氏と佐藤博史氏。
菅家氏は、1990年、栃木県足利市で4歳の幼女が殺害された事件(足利事件)で、1991年に逮捕されて殺人罪で起訴。
1993年に宇都宮地裁で無期懲役の有罪判決が下され、その後東京高裁、最高裁で有罪となるも、再審請求却下からの即時抗告の末、2009年にDNA再鑑定。
その結果、DNA不一致により、犯人でないことがわかり、逮捕から17年半ぶりに釈放されました。佐藤氏は、第二審から再審請求までの弁護人です。
佐藤弁護士は、最高裁で有罪判決が確定した後も、菅家氏の無罪を信じ、再審請求を申し立てますが、2008年2月13日、再審請求が棄却されました。その日、佐藤弁護士は菅家氏と接見した後テレビカメラに向かい、涙ながらに次のように訴えました。
「神様がひとつだけ願いを叶えてやると言われれば、私はためらうことなく、菅家さんの無罪判決をとお願いするつもりで頑張ってきました。再審請求が棄却されたことは残念でなりません」
佐藤弁護士は、手弁当で、1,000万円以上持ち出しで弁護活動をやり抜いたそうです。菅家氏の無罪を信じ抜き、自分の信念に従い、国家権力と闘い続けています。さらに、菅家氏の釈放後は、自宅に招いて、社会復帰の助力も惜しみませんでした。
私は、弁護士として、そんな佐藤博史弁護士を尊敬します。
同時に、冤罪はなくさなければならないと、改めて思いました。
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重版
2009年09月01日アマゾンで、ずっと欠品が続いておりましたが、ようやく重版により入庫されました。売れ残りがなく、在庫がなくなっていたそうです。
今なら買えます
大変ご迷惑をおかけしました。
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危険運転致死傷罪幇助で起訴
2009年07月24日平成20年2月に、埼玉県熊谷市で酒に酔った男が車を運転して事故を起こし、8人を死傷させた事件で、さいたま地検は、男の乗用車に同乗していた男性2人を危険運転致死傷罪の幇助(ほうじょ)罪で起訴する方針を固めたそうです。
車の同乗者を危険運転致死傷罪の幇助で起訴するのは大変珍しいことです。
車を運転していた男は、危険運転致死傷罪で起訴され、平成20年11月に、さいたま地裁で懲役16年の判決を受けて控訴中です。
幇助というのは、犯罪の実行行為を助けて容易にすることです。従犯と呼ばれ、正犯よりも刑が減刑され、有期の懲役・禁錮を減刑するときは、長期・短期の法定刑の2分の1を減刑します。
危険運転致死傷罪は、1年以上20年以下の懲役なので、その2分の1を減刑すると、6ヶ月以上10年以下となります。
今回起訴された後の裁判では、
①アルコールの影響により正常な運転が困難な状態であったことまで同乗者が認識していたか。
②危険運転行為を容易にしたと評価できるか。
などが争点となるでしょう。 -
十二人の怒れる男
2009年07月08日陪審員映画「十二人の怒れる男」を久しぶりに観ました。
17歳少年の父親殺しの裁判に選ばれた十二人の男たちが、評決に達するまでのドラマです。
陪審員室だけのやりとりで96分もの映画を作り上げています。
陪審員は、法廷で、ナイフなどの証拠を見て、目撃証言などを聞きます。そして、過去に起こった事実はどうだったのか、真実を見極めようとします。
十二人も人がいると、全く同じ物を見、同じことを聞いても、まるで違う結論になってしまいます。
自分の偏見というメガネを通して物事を理解しようとしているからです。陪審員制度では全員一致の結論が要求されますので、異なる意見の人に対して、偏見という自分のメガネをかけるように要求し、意見を変えるように迫ります。
なぜなら、そのメガネは、自分がもっとも心地よくなるように作られたメガネだからです。全ての物事が、自分に都合よく見えるように調整されたメガネです。自分が心地よいのだから、他人も心地よいはずだ、と思い込み、他人に対しても同じメガネをかけるように要求してしまいます。
しかし、近視や遠視、乱視など、人それぞれ視力が異なるように、偏見も人それぞれです。全ての人が異なる偏見を持っていて、それを認め合い、受け入れた上で、いかにそれをいかに排除し、真実に近づいてゆけるか、それがポイントになってきます。
普段の生活の中でも、自分が偏見というメガネをかけていることを受け入れること、他人は、全て自分とは異なった偏見というメガネをかけていること、を受け入れることが大切だと思います。
そうすれば、普段生じる他人への怒りの少しでも、なくなるのではないでしょうか。
日本でも裁判員制度が始まりました。自分が呼ばれる日のためにも、一度観ておいて損はありません。