弁護士の事件とテレビドラマ
2005年06月15日
弁護士は通常同時に数十件の事件を受け持ち、並行処理しています。定型的な事件を扱う弁護士は、100件を超える事件を同時並行処理していると思います。
そのような話をすると「よく記憶が混同しませんね。」と言われます。
しかし、実はたいしたことではありません。
弁護士が事件を記憶するときは、ストーリーとして記憶します。ストーリーとして記憶していれば、記憶が混同することは普通ありません。たとえば、週にいくつもの連続ドラマを見ている人は、それぞれのドラマをストーリーとして記憶していますので、別のドラマと記憶が混同することが普通はありません。
したがって、弁護士が同時に数十件の事件を記憶の混同なしに処理するのは、特別な記憶力によるものではなく、全く普通のことです。
それよりも、それを処理していく時間の方が大変です。