ヤミ金被害でホームレスに。
2004年12月09日
ヤミ金から借金をして借金がふくれあがり、返済不能になってホームレスになる人が増えているそうです。(記事)
ヤミ金は利息が10日で4割、5割なので、一度借りるとすぐにふくれあがってしまいます。そして、取立も、「殺すぞ。」「子供さらって殺すぞ。」「生命保険かけて早く死ね。」等辛辣を極め、職場や親族のところにも平気で電話をして怒鳴りまくります。実際に取立には来ないのですが、電話で精神的に追い込まれていきます。
ヤミ金の帝王が逮捕され、警察も本腰を入れてヤミ金撲滅に動いたおかげでかなりヤミ金は減りました。しかし、減ったのは、一応貸金業の登録をして事務所を持った上でヤミ金を営んでいた人達です。
そういうヤミ金が徐々に消えていき、今は、一昔はやった「090」金融に逆戻りしています。いわゆる固定電話を使用せず、自分の居場所は空かさずに携帯電話と振込だけでやり取りをするのです。「090」金融には、警察も手を焼いているのが現状です。
その背景には、プリペイド式携帯電話の普及と架空名義口座の存在があります。携帯電話各社は、プリペイド式携帯電話を得るのはいいですが、これだけヤミ金被害が社会問題になっているのですから、本人確認を徹底する等すぐに対応することが企業の社会的責任と考えます(総務省対策)
架空名義口座対策は、「金融機関等による顧客等の本人確認等に関する法律の一部を改正する法律」(2004年12月30日施行)の運用を見たいと思います。
なお、仕方なくヤミ金に借りた方は、迷うことなく弁護士会のクレサラ相談センターにご相談下さい。きっと解決してくれます。
弁護士会四谷法律相談センター 03-5214-5152
神田法律相談センター 03-5289-8850